西鉄、福岡市中心部で「ピストンバス」運行を計画
西鉄のバスは国内有数の保有台数を誇り、中心部の天神や博多はバスであふれています。そのバスの多さが渋滞を招いています。
また、バスは鉄道とは違って、どこへいくかわからないという不安もあります。鉄道ならレールのあるところしか動きませんが、バスならどこへでも行くことができます。通勤・通学などで日常的に利用している人ならともかく、観光客などそうでない人が福岡のバスを使いこなすのは難しいです。
そこで出てきたのが中心部の大通りでバスをピストン運行させること。天神を東西に走る「明治通り」や南北に走る「渡辺通り」など、通りごとに色分けしたバスを走らせます。まず天神地区のメインストリートに色分けしたバスを導入し、路面電車のように大通りを数分~10分間隔で走らせます。これにより、観光客だけでなく、地元に住む人にもわかりやすく、利用しやすいようにします。ピストンバスを運行する区間の郊外に駐車場を整備すれば、そこでマイカーを降りてバスに乗り換える「パークアンドライド」もしやすくなり、都心部の混雑緩和にもつながります。将来的には環境に配慮して、二酸化炭素を排出しない燃料電池バスを導入することも検討しています。
このようなバスには前例があります。2011年3月に九州新幹線が開業したとき、博多と天神とを結ぶ黄色のバス「天神ライナー」を導入しました。新幹線に乗ってきた人が迷わずに天神に行くことができるようにしたものです。
ところで、福岡は地下鉄を交通局、バスを西鉄が運行しているため、激しい競争が起きています。バスが都心まで乗り入れているのはそのためです。その激しいライバル関係を解消する動きがありますが、「ピストンバス」はこれに反しています。ライバル関係を解消し、両者の「棲み分けと共存」を目指す話はどうなったのでしょうか?
(参考:MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/region/news/130604/fkk13060402060002-n1.htm)
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