旧姫路モノレール大将軍駅、解体へ
姫路にはかつてモノレールが走っていました。1966年に開かれた姫路大博覧会のアクセスとして、姫路市が14億円かけて整備しました。姫路駅と(大博覧会の会場である手柄山中央公園の中にあった)手柄山駅との間約1.8キロを結び、1966年5月から運行しましたが、利用者が少なかったため、8年後に休止、1979年に廃止されました。
そのモノレール、途中駅がありました。大将軍駅と言い、集合住宅の中に駅がありました。10階建てのその集合住宅ですが、1~4階を姫路市が買い取り、3、4階部分がホームとなりました。1、2階はかつて店舗だったこともありますが、今は姫路市が倉庫として使っています。5~10階はマンションで、全77戸のうち、約3分の2が入居しています。モノレールの跡は鉄道ファンらに知られています。
しかし、この大将軍駅の入っていた集合住宅、阪神大震災後に行われた耐震判断において、震度6~7で倒壊・崩壊の危険性があると判断されました。モノレールが入っていた部分の耐震性が弱いためです。所有する都市再生機構は補強を検討していましたが、コスト面などから断念、解体することとなりました。確かに面白い建物ですが、モノレールが運行されなくなってから40年近くたち、しかも大地震に耐えられないという状況ではやむを得ないでしょう。
(追記)
大将軍駅の入っていたビルは2016年8月中旬から解体されることになりました。その直前の8月13、14日に大将軍駅を一般公開することになったのですが、応募が殺到し、1日4回ずつだった公開を7回に増やして対応することにしました。もっとも、それでも競争率は10倍以上になりました。
なお、大将軍駅は姫路駅に近すぎることから利用者は少なく、1968年に休止しました。
(参考:YOMIURI ONLINE http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20130611-OYO1T00845.htm、産経ニュース http://www.sankei.com/region/news/160805/rgn1608050068-n1.html、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2016/08/13/280049.html)
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