長野県等、県内新幹線5駅に数値目標設定へ
北陸新幹線は2015年3月に長野-金沢間が開業します。これまで長野は新幹線の終点だったのですが、金沢まで伸びると人や金の流れが北陸に行ってしまうという危険性もあります。
しかし、北陸新幹線が金沢まで開業すると、2008年度において2.5万人(高崎-軽井沢間の1日平均の数字)だった利用者が、最大で1.7倍に増えるとJR東日本は試算しています。航空機や東海道新幹線、上越新幹線から移行するのであり、うまくすれば長野県を訪れる人が増えるとみています。
そこで、長野県や経済団体などは、延伸と同時に開業する飯山駅を含めた県内新幹線5駅について、それぞれ開業後の利用者の数値目標を設定することにしました。数値目標の設定は、4日の「新幹線延伸を活用した経済活性化協議会」(経済4団体、観光関連団体、長野県などで構成)の2013年度総会で長野県側が提案したものです。具体的な数字はこれからですが、早期に数値を決定したいようです。
ちなみに、新幹線が停まる5駅の2011年度の1日平均乗車人員は、軽井沢が2732人、佐久平が2682人、上田が2585人、長野が20859人、飯山が577人です(JR東日本だけの数字?)。JR東日本だけでみれば、軽井沢や上田は新幹線のみ、佐久平は新幹線とローカル線の小海線、長野は新幹線と在来線各線(松本、妙高高原、飯山方面)、飯山はローカル線の飯山線のみと条件は大きく異なりますので単純は比較はできませんが、長野の利用者が飛び抜けていて、軽井沢、佐久平、上田はほぼ同じ、飯山は(これから新幹線が停まるので利用者は増えるでしょうが)ほかの駅よりは少なそう、と考えられます。そういうことからすると、長野には最速列車も停まり、軽井沢、佐久平、上田はほぼ同等の扱い、飯山には長野以遠まで直通する便のうち一部が停まると想定されます。
(追記)
JR東日本から2012年度の乗車人員が発表されました。それによれば長野新幹線各駅の1日平均乗車人員(在来線は含まず)は、安中榛名が271人(うち定期外129人、定期142人)、軽井沢が2917人(うち定期外2558人、定期358人)、佐久平が2454人(うち定期外1537人、定期916人)、上田が2699人(うち定期外2343人、定期356人)、長野が6380人(うち定期外5526人、定期854人)です。
(参考:MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/region/news/130607/ngn13060702100001-n1.htm、JR東日本ホームページ http://www.jreast.co.jp/passenger/2012_shinkansen.html)
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