北陸新幹線の乗務員は長野で交代
2015年3月に金沢まで延伸する北陸新幹線は、上越妙高以東をJR東日本が、以西をJR西日本が運営します。
このように途中で運営する会社が変わるときは、その境界の駅で乗務員が変わることが多いです。例えば、東海道・山陽新幹線では、新大阪でJR東海、JR西日本の乗務員が交代します。この通例に従えば、乗務員の交代は上越妙高で行われるということになりますが、実は上越妙高は高速で列車が通過することができるような構造となっています。車両とホームの端との間隔が4センチ広くなっています。新潟県知事の想いはともかく、最初から停車しない列車があることも想定されているのです。国交省によれば、全列車が停車する駅の構造とするかどうかはJRの意向も踏まえて決めています。ちなみに、北陸新幹線高崎-金沢間のうち、全列車が停車する構造となっているのは、長野、富山、金沢の3駅です。
それでは、どこで乗務員を交代されるのでしょうか? これについて、JR東日本、JR西日本の両者が合意したようです(16日に合意したことが明らかとなりました)。乗務員を交代させる駅は長野となります。長野-上越妙高間は、JR東日本の路線であるにもかかわらず、JR西日本の運転士、車掌が乗務します。JR東日本、JR西日本の両社は、長野-上越妙高間の営業損益の配分などについて詳細を詰める見通しです。北陸新幹線が長野に全列車停車し、上越妙高は通過する列車もありうるということが、この点でもわかるのです。北陸新幹線金沢延伸後も、東京-長野間の便は一定数あるでしょう。JR東日本としては金沢直通便と長野発着の便を組み合わせて乗務員の運用を設定することもできます。その点でも効率的です。長野駅には、JR西日本の乗務員向けの待機室などが設けられます。
(参考:信毎web http://www.shinmai.co.jp/news/20130617/KT130616ATI090006000.php、新潟日報ホームページ http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20130617049265.html)
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