国立循環器病研究センター移転のためスマートインター開設か?
1977年に吹田市に開設された国立循環器病研究センターは、循環器病の研究・医療の拠点として知られています。
しかし、老朽化しているうえに、最近の研究には手狭だとして、建て替えが検討されていました。現地での建て替えは用地の問題から難しく、移転先に関して吹田、箕面、池田、茨木の4市が誘致に動いていました。一時は北大阪急行延伸で新駅ができる箕面市船場地区が有力視されていましたが、移転先の候補地には別の商業施設が営業しているため、土地の確保が難航していました。そこで、吹田市の旧国鉄操車場跡地に移ることになったのです。旧国鉄操車場跡地はJR岸辺駅に直結し、利便性に優れています。また、吹田市の市民病院も近くに移転させ、隣接する摂津市も研究機関や医療関連企業の誘致を検討しています。これらがうまく進めば大阪府北部の一大医療拠点となります。新しい国立循環器病研究センターは病床数550床、延べ床面積約19万平方メートルで、2017年度の完成を目指しています。
ところが、アクセスには課題があります。先ほども述べたように、国立循環器病研究センターは循環器病の研究・医療の拠点として有名であり、救急の患者も運ばれてきます。また、そうでなくても外国からでさえ訪れる人もいます。JR京都線の岸辺駅に近いことから鉄道のアクセスはいいのですが、道路でのアクセスに難があるのです。最寄りのインターチェンジは吹田インターですが、約3.1キロ離れています。周年の幹線道路は慢性的に混雑していて、吹田インターから場合によっては30分以上かかることもあります。
そこで出てきたのが、吹田サービスエリアにスマートインターチェンジをつくること。吹田サービスエリアからなら、直線距離で1.3キロほどであり、車で5分ほどでアクセスすることができます。大阪府と実現に向けた協議をすでに始めていて、大阪府を通じて西日本高速道路とも交渉を進め、国立循環器病研究センターが移転を予定している2017年度までの設置を目指します。
(参考:MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/130603/wlf13060314060019-n1.htm、http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130605/waf13060516080009-n1.htm、YOMIURI ONLINE http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20130604-OYO1T00457.htm)
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