「いなほ」にE653系1000番台投入!
昨日の記事でJR東日本新潟支社の車両について取り上げたばかりですが、ビッグニュースが入ってきました。羽越線などを走っている特急「いなほ」がE653系に置き換えられるのです。
新しい「いなほ」は改造が加えられるためE653系1000番代となり、7両編成8本が投入されます。もともと常磐線で走っていたE653系のうち、7両編成のものがすべて新潟に行くことになるのです。2013年秋ごろから一部列車に投入を開始し、順次拡大します。E653系は485系よりも加速性能が良いので、スピードアップを図ることもできるようです。
E653系は赤、青など編成によって色が変わっていましたが、新潟へ行く1000番代はキーワードを「夕日・稲穂・海」とし、編成全体で日本海沿岸部の美しい夕日をモチーフに、夕日と波、夕日が沈む日本海に映り込む空の色合いを、緩やかな曲線と色彩で表しました。オレンジ色が印象的で、沿線の特徴を表したものと言えます。
中身も改造が加えられます。常磐線時代のE653系はグリーン車がありませんでしたが、1000番代ではグリーン車が1両つくことになります。座席数はグリーン車18席、普通車410席の合計428席です。485系時代は、6両編成だったこともあり、グリーン車16席、普通車366席の合計382席です。グリーン車、普通車ともに座席数は増えています。
グリーン車は普通車を改造してつくられます。新潟-酒田・秋田間を結ぶ長距離をゆったりとくつろぐことができるように、窓枠に合わせた広いシートピッチとすることやラウンジスペースを設けることなどで、「いなほ」独自の魅力ある空間を実現しました。海側2席、山側1席の大型リクライニングシートを6列設置し、シートリクライニング時のプライベートスペースを確保するため、各席前後にパーテーションを設置しました。扇をモチーフとしたシンプルなデザインのパーテーションです。また、景色を楽しみながら談話ができるラウンジスペースを設けました。海側は窓を向き、山側は対面に腰掛を置いています。各席の間にパーテーションがあるため、座席では向かい合わせにして話をすることができないため、それを補うものと考えられます。インテリアイメージは、実る稲穂をイメージした色調となっています。なお、普通車は車内全体をブルー基調で統一し、シンプルで清楚かつ、明るく開放的な車内となっています。4号車にはバリアフリー対応トイレを設けるなど車内設備の充実を図り、窓の大型化や暖房強化も行います。
(参考:JR東日本新潟支社ホームページ http://www.jrniigata.co.jp/press/20130626e653.pdf、MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/region/news/130626/ngt13062622490004-n1.htm)
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Comments
このグリーン車、窓と座席を一致させたのでシートピッチが1920mmになりますね。座席間パティション設置と良い、九州のDXグリーンに近い感じになりますね。
繁忙期の短距離利用なら迷わずグリーン券買っちゃいそうです。
Posted by: ▲ 飛遊人 | 2013.06.28 02:19 PM
▲ 飛遊人さん、おはようございます。
* このグリーン車、窓と座席を一致させたので
改造車ならではの苦しいところとは言え、ゆったりとした座席になるようです。
* 繁忙期の短距離利用なら
JR東日本のグリーン車は安いので、そういう使いかたもありです。
Posted by: たべちゃん | 2013.06.29 06:55 AM