南武線にE233系、新潟地区にE129系、仙石線・東北本線接続線等にHB-E210系
JR東日本から南武線、新潟地区、仙石線・東北本線接続線等に新型車両を投入するという話が発表されました。
南武線に投入されるのは、E233系。6両編成を35本(210両)製造します。2014年度から順次運転を開始します。運用区間は南武線のみです。E233系の定員は現在走っている205系と比較して約1割増加し(848人→924人)、その分混雑が緩和されます。車内照明はオールLED化され、従来の蛍光灯の約6割の消費電力量とすることができます。205系と比較して約7割の消費電力量で走ります。
新潟地区に投入されるのは、E129系。2両編成を30本(60両)、4両編成を25本(100両)製造します。2014年秋から順次運転を開始します。運用区間は上越線(水上-宮内間)、信越線(直江津-新潟間)、羽越線(新津-村上間)、白新線(新潟-新発田間)、越後線(柏崎-新潟間)、弥彦線(東三条-弥彦間)です。E129系はE233系をベースとした車両で、ユニバーサルデザインを考慮したインテリア、快適性向上のための座席幅拡大等を行っているほか、車内外の情報案内装置を充実させています。また、新潟地区の気候を考慮した耐寒耐雪構造となっています。外観はイラストで見る限り、黄色とオレンジの帯を巻いています。E129系も115系と同じくセミクロスシートですが、従来の115系車両と比較して定員が約15%増加します(E129系の定員は2両編成が273人、4両編成が581人)。車内照明はオールLED化され、従来の蛍光灯の約6割の消費電力量とすることができます。115系と比較して約5割の消費電力量で走ります。
最後に取り上げるのは仙石線・東北本線接続線等。仙石線が直流、東北線が交流のため、ディーゼルカーが走ります。ここに投入されるのはディーゼルハイブリッド車両のHB-E210系。2両編成を8本(16両)製造します。この数からみると、日中もある程度は走るものと思われます。2015年の仙石線・東北本線接続線開業時から運転を開始します。運用区間は仙石線(高城町-石巻間)、東北線(仙台-塩釜間)、仙石線・東北本線接続線(塩釜-高城町間)です。HB-E210系は2両編成で定員は約260人。乗降をスムーズに行うことができるように、半自動機能付きの3扉車です。最高速度は時速100キロです。車内照明はオールLED化され、従来の蛍光灯の約6割の消費電力量とすることができます。燃料消費量を削減するほか、排気ガス中の有害物質である窒素酸化物(NOx)と粒子状物質(PM)の排出量を約6割低減します。
なお、JR東日本仙台支社によれば、接続線は用地交渉が大詰めを迎えており、今年度中に工事に着手したい考えのようです。
(追記1)
南武線のE233系投入によって現在ある209系は廃車になる方針ですが、一部は増発のために残すようです。
(追記2)
E129系は、2014年12月6日から営業運転を開始します。2014年度は12本24両を投入する計画です。
(追記3)
2015年2月3日のことですが、南武線の205系のうちナハ6編成とナハ5編成は、2本組み合わせて8両編成になって武蔵野線転属改造を受け、大宮総合車両センターから出場しました。
(追記4)
HB-E210系には、加速度をキハ110系並みまたはキハ40系並みに切り替える機能があります。
また、HB-E210系には、両運転台のものも計画されています。HB-E210と名付けられるようです。
(追記5)
南武線のE233系への置き換えは進み、205系は2016年1月9日に運転される臨時の快速で引退することになりました。
(追記6)
南武線には209系の車両が残っていましたが、青梅線で走っていたE233系を転属させることによって、E233系に統一させることになりました。転属するE233系は2017年3月15日に運行を開始する予定です。
(参考:JR東日本ホームページ http://www.jreast.co.jp/press/2013/20130703.pdf、http://www.jreast.co.jp/press/2016/yokohama/20170126_y02.pdf、JR東日本新潟支社ホームページ http://www.jrniigata.co.jp/20141128e129.pdf、MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/region/news/130703/myg13070302320000-n1.htm、http://sankei.jp.msn.com/region/news/130714/ngt13071402110001-n1.htm、「鉄道ジャーナル」2014年5月号 鉄道ジャーナル社、「鉄道ジャーナル」2015年2月号 鉄道ジャーナル社、「鉄道ジャーナル」2015年5月号 鉄道ジャーナル社、railf.jp http://railf.jp/news/2015/02/04/170000.html、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/ASHDX5D53HDXULOB015.html)
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