一畑電車に旧京王車のイベント車両
京王や南海の車両が走っていることでも知られる、一畑電車。その一畑電車に、イベント車両が加わることになりました。
新たに加わることになったイベント車両は、1995年に京王から購入した2100系を改造したもの。1編成2両を改造しました。片側の座席を従来のロングシートから窓を向いて固定することもできる二人掛けソファー型シート(回転クロスシート)に変更します。窓側には、固定式テーブルも付いています。宍道湖などの風景を車窓から楽しむことができるのです。もう片側はロングシートのままですが、折りたたみ式テーブルを新設します。この折りたたみテーブルは定期列車運行時には取り外し可能です。運転席背面には可動式サービスカウンターを設置します。助士席背面には高床式二人掛けクロスシートを設置し、全面展望を楽しむことができます。これにより、定員が減少し、これまでの座席定員56人、立席定員70人の合計126人から、座席定員42人、立席定員60人の合計102人となります。外観は白色基調で一部オレンジ色を配しました。
8月10日は完成記念特別運行も行います。松江しんじ湖温泉9:55発、出雲大社前11:09着の1便と、出雲大社前13:05発、松江しんじ湖温泉14:01着の2便があります。各便とも定員42人(1両分の座席定員と同じ)の予約制で、座席も指定されています。料金は大人2000円、子供1300円ですが、1日フリー乗車券と記念乗車証が料金に含まれています。申し込みは一畑電車運輸部営業課(0853-62-3383)に電話することで行います。そのときに希望する座席を伝えます。当然ながら座席は先着順で決まります。
(追記)
このイベント列車は、「IZUMO-BATADEN楯縫号」と名付けられました。楯縫とは、出雲市平田付近に存在し、出雲風土記にも名前が出ている「楯縫郡」にちなんだものです。
(参考:一畑電車ホームページ http://www.ichibata.co.jp/railway/newsrelease/2013/07/post-40.html、http://www.ichibata.co.jp/railway/topics/2013/07/post-180.html、「鉄道ジャーナル」2014年1月号 鉄道ジャーナル社)
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