ツアーバス業者で高速バスに移行するのはたった2割?
2012年4月の関越道ツアーバス事故を契機に、かねてから安全性に疑問点があったツアーバスの問題が再浮上しました。そこで国交省は、2013年8月以降、ツアーバスの業態を廃止し、乗り合いバスに移行させることにしました。高速バスに移行する許可を得るには、停留所を設けるほか、バス6台以上を保有する必要があります。
2012年9月の時点で、ツアーバス業者は286社。内訳は旅行会社などの企画側が58社、貸切バス事業者の請負側が228社でした。しかし、高速バスに移行する許可の申請を行っているのは、5月の段階で約2割の57社にすぎません。事故以降、すでにツアーバス業者の数は減っていますが、さらに減っているのは、新制度で義務付けられた停留所設置などの負担増が原因のようです。申請は今後もできますが、審査に約3か月かかるため、8月の移行期限に間に合いません。
これによりバスサービスの供給量が減りますが、もともとツアーバスは本来の趣旨から逸脱したものであり、(高速バスに移行できない業者は)淘汰されるのはやむを得ないものともいえます。
(参考:MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/life/news/130630/trd13063002000000-n1.htm)
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