名鉄広見線の利用者、2013年度も伸びず
路線の存廃が問題になっている、名鉄広見線新可児-御嵩間。以前にも書きましたが、沿線の可児市、御嵩町は2010年度から、赤字を穴埋めするため、3年間で3億円を名古屋鉄道に対して支援しています。今年度からも引き続き3年間(2013~2015年度)、年間合計1億円を支援することが決まっています。
しかし、利用者は減り続けています。新可児-御嵩間の利用促進策を話し合う活性化協議会が17日に報告したところによれば、新可児-御嵩間の利用者数は、2009年度は100.9万人でしたが、2010年度は99.5万人、2011年度は96.8万人、2012年度は94.9万人と減っています。今年度からの3年間は2012年度の数字を維持することを目標としていますが、6月までの3か月を見ると、いずれも前年同月に比べて減少しています。4月は8.5万人(昨年同月比97.3%)、5月は8.5万人(同97%)、6月は8.6万人(同99.9%)です。以前に紹介した状況と変わっていません。
可児市、御嵩町の両市町は今年度から、通勤・通学の利用者を増やすため、車から電車通勤に切り替えた人に定期代の2/3(上限あり)を助成し、制度を活用する従業員を雇う民間事業所に1人あたり月2000円を支給しています。ただ、以前に行った補助もうまくいかなかったようで、あまり期待できるものではなさそうです。
(追記)
名鉄広見線新可児-御嵩間についてですが、2016~2018年度も沿線2市町で毎年1億円ずつ支援する方針です。沿線住民から存続を求める声が強く(2014年の調査では71%が運行継続を求めていて、この数字は2008年よりも3%増えています)、支援額と期間は両市町の9月議会の議決で正式決定されます。2019年度以降はまた改めて支援策を考えます。
(参考:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gifu/news/20130718-OYT8T00023.htm、岐阜新聞ホームページ http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20150828/201508280920_25605.shtml)
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