弘南鉄道大鰐線、廃止方針を撤回
株主総会のあいさつで突然廃止の話が出た、弘南鉄道大鰐線。事態は大きく変わりました。
22日に弘南鉄道の船越社長は弘前市役所と大鰐町役場を訪れ、市長や町長に廃止方針の撤回を伝えたのです。弘前市や大鰐町、国、商工団体、観光団体などの関係者で構成される、存続に向けた協議会(8月設置予定、大鰐線の経営・財産面を含めた調査を行い、存続への具体策や支援策などの方向性を探ります)に参加することも明らかにしました。船越社長は8月下旬の取締役会に大鰐線の廃止を提案しないことを受諾し、2017年3月末の廃止はひとまず回避されることになったのです。
ただし、大鰐線廃止の話が完全に消えたわけではありません。大鰐線を存続させるには現在の乗客数(約57万人)を下回らないことが最低条件で、1年程度で乗客数を維持する方策が見つからなければ再び大鰐線廃止の話が浮上します。弘南鉄道としては、財政支援を受けて運行することには否定的です。
そういう意味では、危機が消えたわけではないというのが適切な認識でしょう。公的支援なしに乗客を増やすのは至難の業です。
(参考:東奥日報ホームページ http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2013/20130722134436.asp?fsn=eb33f76037153e93cde084f7e7644d6f、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aomori/news/20130722-OYT8T01928.htm)
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