肥薩おれんじ鉄道阿久根駅を改修
九州新幹線が開業するまでは特急の停車駅だった阿久根駅。九州新幹線が通らず、第三セクターの駅となって、寂れてしまいました。阿久根駅の駅舎は1953年に建設された、木造平屋建て。何回か改修されています。
阿久根市は、その阿久根駅を改修することにしました。事務室などを除く大部分が肥薩おれんじ鉄道から阿久根市に無償で譲渡されるのです。阿久根市は一部を2階建てにして、延べ床面積は約290平方メートルから約470平方メートルに増えます。デザイナーは、肥薩おれんじ鉄道の「おれんじ食堂」などを手掛けた水戸岡鋭治氏です。
新しい駅舎は、「まちの公民館」「まちの迎賓館」をキーワードに、図書館やカフェ、交流スペースなどを設けます。図書館には鉄道ファン向けの書籍や、市民から提供された本などをそろえます。46席のオープンカフェのほか、地元の特産品を楽しむことのできる20席の食堂や、売店、観光案内所も設置します。キッズコーナーも設けます。利用者の7割を占める通学客のために、机やいすを多く配置し、イベントやミニコンサートを開くことのできるスペースを整備します。建物は木をふんだんに使って、温かみを持たせています。総事業費は1億数千万円ですが、このうち7000万円は鹿児島県の補助金で賄います。
新たな観光拠点としても期待される新しい阿久根駅舎は、10月に着工し、肥薩おれんじ鉄道が開業10周年を迎える2014年3月13日から使えるようにするのが目標です。
(追記)
肥薩おれんじ鉄道関連なので、合わせて書きます。水俣駅についても、2014年度にかけて全面改修されます。約60年ぶりのリニューアルです。この水俣駅についても、水戸岡鋭治氏が手掛けます。
(参考:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagoshima/news/20130814-OYT8T01407.htm、西日本新聞ホームページ http://www.nishinippon.co.jp/nnp/kagoshima/article/32683、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/area/kumamoto/articles/SEB201308200040.html)
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