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山陰線、山口線全線復旧まで1年以上?

 7月28日、未明から山口県北部と島根県西部に短時間の局地的な集中豪雨がありました。これによりJR西日本の山陰線、山口線に大きな被害が出ました。豪雨から1週間経った今でも道路の封鎖などで近づくことができない箇所や、土砂の流入などによって線路に立ち入ることができない箇所もありますが、山陰線須佐-宇田郷間でトンネル付近が土石流で埋まったり、山口線地福-徳佐間で橋が流出したりするなどの被害が出ています。主な被災箇所は102もあり、JR西日本の話によれば、完全復旧には1年以上かかるとのことです。

 早期の鉄道の復旧が見込めないため、代行輸送も行います。山陰線は4日からこれまでバスによる代行運転がなされていた奈古-長門市間の運転を再開し、宇田郷-奈古間のタクシーによる代行輸送を行います。宇田郷-奈古間は1日9往復です。翌5日からは益田-須佐間でも代行バスを1日8往復運転しますが、残る須佐-宇田郷間は国道191号線が復旧するまで代行バスの運転はありません。

 山口線については、5日に宮野-地福間の運転を再開するとともに、地福-益田間においても代行バスの運転を行います。地福-津和野間は8.5往復、津和野-益田間は8往復(10日からは8.5往復)です。なお、「やまぐち号」においては、今シーズンのすべての運転及びイベントを中止します。

 ほかの線の状況においても簡単に触れておきます。三江線は大雨のため、石見川本-浜原間の数か所で被害があったため、この区間を運休し、タクシーによる代行輸送を行っています。復旧にはしばらく時間がかかる見込みです。大糸線も姫川の護岸が一部崩れたため、南小谷-糸魚川間で代行輸送を行っています。こちらは護岸工事を行い、8月中旬の運転再開を予定しています。

(追記)
 国道191号線の不通区間の開通に伴い、須佐-宇田郷間についても、9日から代行バスを運行することになりました。益田-須佐-宇田郷-奈古間を8.5往復します。

 また、三江線は12日から、大糸線は15日から運転を再開しています。
(参考:JR西日本ホームページ http://www.westjr.co.jp/、http://www.westjr.co.jp/press/article/2013/08/page_4230.html、http://www.westjr.co.jp/press/article/2013/07/page_4224.html、http://www.westjr.co.jp/press/article/2013/08/page_4248.html、http://www.westjr.co.jp/press/article/2013/08/page_4264.html、http://trafficinfo.westjr.co.jp/chugoku.html、http://trafficinfo.westjr.co.jp/hokuriku.html、毎日jp http://mainichi.jp/select/news/20130803k0000m020072000c.html)

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