竜飛海底駅、11月10日で事実上廃止
本州と北海道とを結ぶ青函トンネルには、海底駅があります。1988年の開通に合わせて、北海道側に吉岡海底駅、本州側に竜飛海底駅ができました。この両駅は世界初の海底駅で、見学用に一部列車が停車していました。
しかし、北海道新幹線の工事に伴い、2006年8月以降、吉岡海底駅の休止が続いていました。竜飛海底駅は営業を続け、上下合計4本の特急が停車していましたが、11月10日でこれを取りやめる方針です。休止となります。北海道新幹線の開業に向けてトンネルの改修が必要になるためです。
列車が停車しなくなることにより、トンネル内にあった写真パネルや掘削装置などの展示物はすべて撤去します。しかも、北海道新幹線が開業しても、見学用の駅として一般客を受け入れる予定はないようです。吉岡海底、竜飛海底の両駅は、非常時用の施設として使われるだけでしょう。新幹線仕様に改修されます。
吉岡海底、竜飛海底の両駅は2014年春に廃止されるようです。これで国内にある鉄道の海底駅はすべてなくなるのです。しかも、廃止されるのはこの2駅だけではありません。北海道側の地上駅、知内駅も合わせて廃止されるようです。知内駅は青函トンネル開通後の1990年に開業した無人駅で、現在1日上下合計4本の特急が停車しています。
ちなみに、JR北海道によれば、竜飛海底駅を利用して青函トンネルを見学した人は、1998年には約1.4万人でしたが、2012年度は約4300人でした。
(追記1)
JR北海道からも、竜飛海底、吉岡海底、知内の3駅の営業終了が発表されました。2014年3月とのことですが、具体的な営業終了日は後日発表されます。
(追記2)
知内駅が廃止になる理由として、知内駅の跨線橋やプラットホームなどの構造物が新幹線通過の支障になることが挙げられています。
(参考:NHKホームページ http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130802/k10013478831000.html、北海道新聞ホームページ http://www.hokkaido-np.co.jp/news/topic/483336.html、JR北海道ホームページ http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2013/130913-1.pdf、rail.jp http://railf.jp/news/2014/03/15/195000.html)
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