仙石線陸前赤井-蛇田間に新駅設置か?
石巻市は、東日本大震災の防災集団移転促進事業で新市街地が形成され、人口増加が見込まれる新蛇田地区に、JR仙石線の新駅設置を目指します。陸前赤井-蛇田間です。
実は、もともと震災前から、地元自治体などは陸前赤井-蛇田間に新駅を設置することを要望していました。しかし、震災後に駅建設の話が具体化しました。大規模な集団移転先の整備で新たな需要が期待できるため、石巻市とJR東日本は交渉を続けていたのです。
石巻市の考えでは、「新蛇田南」と言われるところに新駅を設置したいとしています。土地区画整理事業で整備されるところで、三陸自動車道を挟んだ北側でも集団移転用地の造成が進んでいます。三陸自動車道の石巻河南インターにも近いです。新蛇田地区は将来、数千人が住むことが見込まれています。石巻市は周辺を含めた住民の生活環境を向上させるため、新駅の設置が必要だと判断しました。
新駅の駅舎の設計や建設、システム改修などに数億円を要しますが、請願駅となりますので、石巻市が全額負担する方向です。石巻市は年内の合意を目指し、JR東日本と協議を続けています。2015年の全線復旧に合わせて開業することを目標としています。
(追記)
2015年2月5日、JR東日本仙台支社から、陸前赤井-蛇田間につくられる新駅についての発表がありました。新駅の名前は石巻あゆみ野、陸前赤井から2.1キロ、蛇田から1.4キロ離れたところにできます。駅は無人駅ですが、待合室のある駅舎、スロープもあります。ホーム(1面)は4両編成が停まることができる約85メートルのものです。地元石巻市は、駐車場、駐輪場、トイレのある駅前広場を整備します。駅の開業は全線復旧から遅れて、2016年3月ごろを予定しています。
(参考:河北新報ホームページ http://www.kahoku.co.jp/news/2013/08/20130821t15016.htm、JR東日本仙台支社ホームページ http://www.jr-sendai.com/wp-content/uploads/2015/02/ishinomakiayumino.pdf)
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