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土佐電鉄と「清流しまんと号」の旅(1)

 名古屋駅から「オリーブ松山1号」に乗る。乗車1か月前のしかも早朝にインターネットで予約したのに、残りわずか。当然「早売」は使えない。

 「オリーブ松山1号」は名古屋駅を定刻に出た。岩塚駅前に寄ってから(ここに寄ることで名古屋高速の料金を節約するという効果もあると思われる)高速道路に入る。お盆の渋滞のため遅れ、約70分遅れで朝の休憩箇所の緑パーキングエリアに到着。徳島駅にも1時間ほど遅れて到着。

 徳島駅前7:45発の「高知徳島エクスプレス」に乗る。海側に延伸の工事が行われている徳島インターから高速に乗る。対面通行の高速道路。徳島県内では乗車のためこまめに停まるが、ほとんど乗る人はいない。満席に近い客は始発の徳島駅前から乗車しているのだ。

 吉野川サービスエリア(バス停の名前は三好バスストップ)で休憩。川之江東ジャンクションから高知道に入るが、こちらは徳島道と違って片側2車線。バスはいくつものトンネルをくぐり抜け、高知インターを出てすぐの一宮高知営業所に立ち寄り、定刻より若干遅れて高知駅北側のバスターミナルに着いた。

 高知には路面電車がある。土佐電鉄だ。もともと路面電車の停留所は駅から若干離れたところにあったが、12年ほど前に駅に近いところに移設され、さらにJRの高架化に伴い、ほんの少し動いた。JRの駅と路面電車の停留所の間には屋根があり、風が吹かない限り、雨に濡れることはない。よさこい祭りで賑わう(路面電車の車内でも、揃いの法被を着ている人が見受けられた。余談だが、路面電車には乗っていなかったが、揃いのフリフリのドレスを着ているグループもあった)高知駅前を、満員の乗客を乗せて出発。路面電車の後部から高知駅前の停留所を見たが、どの部分が変わったかはよくわからなかった。ちなみに路面電車は、はりまや橋でほとんどの客が降り、がらがらの状態で終点の桟橋通五丁目に着いた。

 そのまま同じ路面電車で戻る。今度はだんだん乗ってくる。はりまや橋で伊野行きに乗り換えるが、手前の停留所で降車に手間取ったのか、なかなか来ない。数分待っただろうか、ようやく伊野行きがやってきた。2台目の車両だ。路面電車はしばらく道路の真ん中を走っていたが、本数が一気に1/4に減る鏡川橋を過ぎると様子が変わる。単線になるとともに、路面電車が狭い道路を走るのだ。軌道に入らないと車がすれ違うこともできない。朝倉ではすれ違った運転士からあるものを渡される。タブレットだ。想定できない展開だ。しばらくすると狭い道路は抜け、片側1車線の国道33号線などの北側を走る。家や店の脇を走るのだ。はりまや橋方面の停留所は屋根もついているが、伊野方面は屋根はなく、道路にペイントだけをしているところもある。道路が幹線道路なので、結構危ない。はりまや橋を出て約50分、ようやく終点の伊野に着いた。10分ほど遅れているようで、少し休むとすぐ折り返す。どんどん客が乗って来て、満員になる。よさこい祭りも始まったようで(歩道で踊っているところもある)、車内から見物。はりまや橋で高知駅前行きに乗り換えたが、はりまや橋始発の臨時だった。祭り用の臨時便らしい。

 高架駅の高知(自動改札も導入されている。すべての駅になくても、拠点駅さえしっかりやっていれば、不正乗車はある程度は防ぐことができると割り切っているのだろうか?)から、「あしずり5号」に乗って出発。座席はほぼ埋まっている。アンパンマンが描かれた、「南風7号」の到着を待って出発。特急に乗る前に昼食用の駅弁を買おうとしたが、売り切れとのこと。残っているお寿司を買う。路面電車と並行する次の停車駅、伊野まではたったの11分。各駅停車でも20分ぐらいで着く。運賃もJRのほうが安く、土佐電鉄のメリットははりまや橋に行くことぐらいか。沿線では稲刈りをしている田んぼも見受けられる。(続く)

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