バスの距離制限は観光バスにも影響
今月から脱法的な存在であったツアーバスが廃止されました。安全対策を施すことができる業者は高速バスに移行しましたが、それができない業者は法改正とともにツアーバスの運行を停止しました。
しかし、このツアーバスの規制、以前にも書きましたが、本来の意味の観光バスにも影響していたのです。影響が大きいのは、新しい基準ではワンマン運転ができないぐらいの距離のところ。東京から寸又峡温泉や大井川鐵道あたり、そして河津桜など伊豆南部が入ります。もちろん、宿泊にしたり、ツーマン運行にすれば問題はクリアしますが、コストに跳ね返り、採算が合わなくなります。紅葉期の寸又峡温泉には多い日で30~50台の観光バスが乗り入れていましたが、このうち約半分は首都圏からのバスです。大半は日帰り客のため、今年の秋は3割ほど減るとみています。大井川鐵道の場合は、新金谷までバスで来て、そのあとSLで家山か千頭まで行き、再びバスに乗るというツアーが多かったのですが、これが距離制限に引っかかります。往復で鉄道を利用してもらい、距離制限をクリアすることを考えています。
草津温泉では、温泉地までの送迎と宿泊を組み合わせた商品を売っています。送迎バスは東京まで来てもらって往復でたったの1000円、これも新制度では引っかかります。千葉や横浜からだと距離制限を超えてしまうのです。そこで1日から、草津温泉の手前にあるドライブインで乗り換えさせることにより、距離制限をクリアします。このことにより、運転士の拘束時間を8時間以内に抑えることもできます。
(参考:静岡新聞ホームページ http://www.at-s.com/news/detail/744820762.html、MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/region/news/130801/gnm13080103120004-n1.htm)
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