福井鉄道の停留所の新設・再配置などを提言
新車が入り、古い車両も入る福井鉄道には、2015年春に予定しているえちぜん鉄道との相互乗り入れや2016年の福井駅西口への延伸の話があります。その福井鉄道に関して、福井商工会議所は、福井県と福井市に対して、中心市街地付近における「地域鉄道の在り方」に関する提言を行いました。
提言では、利用者にやさしい地域鉄道を目指して、早期に取り組むべき中心市街地周辺における地域鉄道の利便向上策を述べています。この提言では、相互乗り入れに向けて、早期に取り組むべき内容を盛り込んでいます。そのため、提言は路面電車区間の田原町駅-木田四ツ辻間に絞っています。
その提言によれば、福井鉄道の停留所は幅が狭く、段差があり、待合室がないので、非常に使いづらい状況にあります。高齢者・障害者・子供が利用しにくいという問題があります。バリアフリー対策を施す必要があるとしています。なお、福井鉄道もこの問題は認識していて、今年度から拡幅工事を行います。そして、利用者ニーズに合わせて停留所の新設や再配置をすることも求めています。例えば、木田四ツ辻停留所に近くには大きな企業も観光地もありません。使いづらいとしています。なお、これらのバリアフリー対策や停留所の新設・再配置は公設民営方式で行うことも提言しています。多額の資金がいるハードの整備は官が行い、それを民が活かして運行するというように、役割分担の明確化を求めています。
また、木田四ツ辻以北は併用軌道です。交差点において車が軌道に入り、路面電車の運行の妨げとなることがあります。路盤の整備が十分でないため、路面電車が揺れて、快適でなくなっています。さらに大名町交差点でスイッチバックをするため、時間のロスが生じています。これらの解決のために、交通ルールの周知徹底を図るとともに、電車専用信号の設置や電車優先の信号処理を行うことによって、定時性の確保を目指しています。背景には、えちぜん鉄道との相互乗り入れをすることで、福井鉄道での遅れがえちぜん鉄道に波及することを恐れてのことだと思われます。さらに、スイッチバックによるロスの解消のため、安全性に十分配慮したうえで短絡線を整備することを求めています。越前武生方面から直接福井駅前に行く短絡線です。
(参考:福井商工会議所ホームページ http://www.fcci.or.jp/youbou/2013/7/index-25_7.html)
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