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江東区に新地下鉄路線構想

 2008年の副都心線の開通で、東京の地下鉄建設は一段落しました。ところが、東京都江東区は、東京地下鉄有楽町線を延伸して、有楽町線豊洲駅と半蔵門線住吉駅とを結ぶ路線を整備することを計画しています。

 この計画は昔からあり、豊洲駅も住吉駅もすでに準備工事が行われています。都市鉄道等利便増進法に基づく事業として、整備主体と営業主体を分けて整備します。具体的にいえば、江東区などが出資する第三セクターが豊洲駅と住吉駅とを結ぶ路線を整備し、東京地下鉄が使用料を払って営業します。この都市鉄道等利便促進法に基づく事業として認定を受けるためには(国から認定を受ければ整備費用の1/3以内の補助を受けることができます。残りの2/3については、半分は東京都や江東区などの地元自治体が負担し、残り半分は第三セクターの借り入れなどで賄います)、累積資金の収支を20~30年程度で黒字に転換する計画があることが必要です。そこで江東区は2012年度に「地下鉄8号線(豊洲~住吉間)事業化検討委員会」を設置し、需要の予測や整備効果の調査などとともに、受益者負担の原則に則って収支を予測したところ、開業から29年で収支を黒字に転換できるという結果が出ました。

 豊洲と住吉を結ぶ約5.2キロの路線は、途中東京地下鉄東西線の東陽町駅を通ります。豊洲-東陽町間、東陽町-住吉間にそれぞれ一つずつの駅を設けます。この新路線は主にシールド工法で建設を行っていきます。建設費は豊洲駅の改良費用を含めて、概算で約1260億円かかります。試算では豊洲-住吉間の利用者に加算金として最大70円の加算金を求めるとしています。最大70円の加算金の負担を利用者に求めた場合、豊洲-住吉間の輸送人員は2025年時点で1日当たり約24万人になるとみています。

 江東区は今年度中に国や東京都などと協議を進め、2015年度に事業に着手し、2025年度の開業を目指します。
(参考:日経ケンプラッツ http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/news/20130820/628674/)

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