富山地鉄「ダブルデッカーエキスプレス」は8月25日デビュー
富山地方鉄道は、京阪の旧3000系ダブルデッカーを1両導入しましたが、その運行開始日が決まりました。8月25日です。以前に書いた記事のときより若干遅くなっています。
ダブルデッカーの車両は、京阪で活躍していた当時の色に塗られた旧3000系に挟まれ、3両編成で走ります。定員は352人、座席数は165席です。ダブルデッカー車の31号が69席(階上席28、階下席19、一般席22)、両端の10033号及び10034号は各48席です。この3両編成は中間にダブルデッカーがあることから、「ダブルデッカーエキスプレス」と名付けられました。「アルプスエキスプレス」に続く観光列車の第二弾です。ダブルデッカーの2階席から立山連峰など富山の雄大な大自然を楽しむことができます。余談ですが、ダブルデッカー車両には、京阪時代と変わらず、時代祭の行列が描かれています。
先ほども書いたように、「ダブルデッカーエキスプレス」は25日にデビューしますが、初日は導入式典及び初運行記念イベントを行います。11:05に電鉄富山を出て、17:15に到着する予定です。宇奈月温泉、立山方面に行くようですが、詳細は分かりません。なお、このイベント列車に乗車することができるのは、「ダブルデッカー車輌導入記念1日フリー乗車券」にセットのプレミアムカード裏面に座席番号が記載されているカードを持っている人(補欠番号が記載されているカードを持っている人は、空席が出れば乗車できます)に限られます。限定発売の1日フリー乗車券も必要です。鉄道線のみ有効で(特急に乗車する場合は、別途特急券が必要です)、大人3000円、親子(大人と子供のセット)4500円です。また、初運行記念に、富山地鉄グループ直営の店、季節料理「あじち」手作りの「ダブルデッカーエキスプレス弁当」も発売されます。25日の記念列車に乗った人だけが食べることができます。事前予約が必要で、80個限定。1個1500円です。
翌日の26日からは通常ダイヤに充当して運用されます。特急「うなづき5号」「うなづき10号」のほか、普通列車にも運用されます。「うなづき5号」「うなづき10号」は平日、休日ともに運用されますが、普通列車は平日と休日とで運用が異なります。平日の場合、電鉄富山7:47着(岩峅寺7:12発、南富山経由)という、ラッシュ時の列車にも起用されます。ダブルデッカーという収容力のある列車で、ラッシュに対応しようとしているのでしょうか? なお、特急で運用する場合のみ、ダブルデッカーは座席指定車となります(つまり、普通として運用する場合は、ダブルデッカーでも運賃だけで乗車できます)。座席指定料金は210円、乗車2か月前から電話での予約を受け付けます。
(追記1)
富山地鉄では、富山らしさを出すために、ダブルデッカー車両の側面に描かれている時代祭の行列を、「おわら踊り」や立山連峰のイラストに変えることも検討しています。
(追記2)
稼働率は低いようですが、「ダブルデッカーエキスプレス」にもテレビはついています。
(参考:富山地鉄ホームページ http://www.chitetsu.co.jp/?p=8669、http://www.chitetsu.co.jp/?p=8688、富山新聞ホームページ http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/K20130901301.htm、「鉄道ジャーナル」2018年12月号 鉄道ジャーナル社)
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