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「ななつ星in九州」、香港の旅行社が1便をまるごと買い取り

 JR九州は、「ななつ星in九州」を海外の富裕層にも利用してもらいたいとしています。2~3年後は、乗客の半分を海外から集めたいとしています。そこで、JR九州はヨーロッパ、韓国、台湾にある海外の複数の旅行社とも契約交渉をしていますが、12日に、香港のEGLツアーズ社と販売契約を締結することになりました。EGLツアーズは1986年設立。1995年に日本への送客を開始し、2012年度には89000人の旅行者を日本に送り込んでいます。

 EGLツアーズ社は2014年8月2日に出発する1泊2日のコースをまるごと1便を買い取り、別府市内の観光を加えて4泊5日の商品として販売します(「ななつ星in九州」の乗車は2日目、3日目になります)。香港を中心に24~28人の参加者を募ります。国内の旅行会社が1便まるごと買い取って旅行商品にすることはありますが、海外の旅行会社がまるごと買い取るのは初めてです。

 ただ、海外での販売が順調かと言えばそうではありません。同じ9月12日に、JR九州が販売する2014年4~6月出発分の「ななつ星in九州」13本の利用客を抽選で選びました。客室全182室のうち国内在住者向けに募集した156室の当選倍率は平均9.0倍で、最も人気が高かったのは97倍でした。これに対して、(今回から設けた)海外在住者専用の受付枠として募集した部屋は26室ありましたが、香港やタイ、アメリカなどから9件の申し込みがあっただけです(余った客室については引き続き申し込みを受け付けます)。国内外とも同じ枠で募集した2013年10~12月、2014年1~3月の海外からの応募は合計7件で、それよりは増えているとも言えますが、海外からの応募を増やすのは難しいところです。「ななつ星in九州」は、同じ日本国内というアドバンテージがある国内では大人気ですが、海外にも同じような列車はたくさんあるのですから。

(追記)
 2014年4月8日から11日の3泊4日で、JTB九州が外国人客専用の「ななつ星in九州」を運行しました。シンガポール、台湾、香港、オランダから来た28人が乗車しました。
(参考:日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/article/DGXNZO59647500S3A910C1LX0000/、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/business/update/0912/SEB201309120013.html、http://www.asahi.com/national/update/0910/SEB201309100001.html、JR九州ホームページ http://www13.jrkyushu.co.jp/newsreleaseweb.nsf/GeneralFrameset?OpenFrameSet、MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140408/ent14040814220007-n1.htm)

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