青い森鉄道、「青い森703系」を導入
青い森鉄道は、2014年3月のダイヤ改正に合わせて、新型車両2編成(4両)を導入することを発表しました。このダイヤ改正では、東青森-青森間に筒井駅を開業させるため、利用客の増加が予想されます。それに対応するために新たな車両をつくったのです。11月に車両の引き渡しを受けますが、試運転などを行ったうえで、2014年3月のダイヤ改正時から使用を開始します。八戸-青森間を走ります。
新しい車両は、現行の701系とは異なり、「青い森703系」となります。JR東日本のE721系にベースにした車両のようです。外観は現行車両と同じ水色とシルバーの2色ですが、バリアフリー対応で床を18センチ下げたため、ドア部分にステップがありません。車椅子の利用者などがスムーズに乗降できるようになります。車内はセミクロスシートで、車体幅が15センチ広がったため、1編成の定員も701系に比べてロングシートタイプでは2人、セミクロスタイプでは12人増加し、270人となります。
車両はステンレス製ですが、冬季の着雪をできる限り防ぐため、前面を繊維強化プラスチック(FRP)構造とし、さらに丸みを帯びた形状としています。トイレは大きくなり、車椅子利用者なども快適に利用できるようになります。
青い森鉄道には現在9編成18両ありますが、大半はJR東日本から譲渡を受けた車両であり、車両を新造するのは2002年の目時-八戸間開業時以来です。新型車両は2編成で8億円しますが、購入するのは1編成だけで、もう1編成はリースとなります。実は青い森鉄道、年間4億円超の車両使用料をJR東日本に払っていますが、2編成を新造して、自社車両での運行にすることによって年間約7000万円以上の削減ができるとみています。
(参考:東奥日報ホームページ http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2013/20130924220558.asp?fsn=eb33f76037153e93cde084f7e7644d6f、毎日jp http://mainichi.jp/area/aomori/news/20130925ddlk02020066000c.html)
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