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名阪国道、一部区間は最高速度70キロに

 名阪国道は、東名阪道亀山インターと西名阪天理インターとを結ぶ73.2キロの自動車専用道路。無料です。

 名阪国道は高速道路ではないので、最高速度は60キロ。しかし、高速道路に挟まれた道路であるため、山間部の上り坂でない限り、60キロで走っている車のほうが珍しいです。平坦なところでは80キロぐらいが標準的なスピードと言えます。

 そこで、三重県警は今年度から一部区間の最高速度を70キロに引き上げることにしました。今年度中に引き上げるのは伊賀インター-上野東インター間の約16キロ。インターチェンジから本線への合流車線の延長や非常停車帯の設置などの対策を進め、2014年1月に完了させます。2014年度も上野東インター-県境付近の約9キロで最高速度を70キロに引き上げます。山間部の関インター-伊賀インター間(約14キロ)は、勾配やカーブがきついため、最高速度は60キロのままです。奈良県側でも、2012年10月、神野口-福住間(11.9キロ)の最高速度を70キロに引き上げています。

 しかし、この名阪国道、死亡事故の多い道路です。高速道路・自動車専用道路の10キロ当たりの死亡事故件数を見ると、2004~2012年においては、2011年を除いてすべて一番多かったのです。そういう危ない道路でなぜ最高速度の引き上げを行うかと言えば、遅い車と速い車が混在する状態をなくし、円滑な走行を促すため。円滑な走行ができれば事故も減ると考えています。奈良県警の話によれば、最高速度を70キロに引き上げた神野口-福住間では、2012年10月から2013年7月の間の死亡事故は前年同期と同じ1件でしたが、人身事故は4件減って13件でした。

 全国ではほかに10か所ほど、最高速度の見直しを行っています。新潟県の国道7、8号の一部区間(新潟市-新発田市間、28.4キロ)でも2011年10月、最高速度を70キロに引き上げました。事故数は横ばいですが、最高速度を守る率が5割から7割に増え、渋滞は緩和傾向にあるようです。

 守れない制限速度は無意味と言えます。自動車が主役の幹線道路では最高速度を現状に合うように引き上げてもいいでしょう。名阪国道でも、天理付近のような危険な区間は最高速度を60キロのままとし、それ以外の問題の少ない区間の最高速度を引き上げることにより、「ここは危険な箇所だ」というメッセージをドライバーに与えることができます。
(参考:朝日新聞10月14日朝刊 中部14版)

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Comments

Ωカーブ付近にトンネルを設置できればいいのですけど
高低差を考えるとかなりの長さのトンネルとなり
巨額の建設費がかかるから現実的ではないですよね

西名阪道の延伸にして有料でも採算が
取れないリスクは高すぎますから

Posted by: フリーダム | 2013.10.16 07:30 AM

 フリーダム さん、こんばんは。

* Ωカーブ付近にトンネルを設置できればいいのですけど

 これができれば名阪国道としてはいいのですが、並行する国道25号があまりにも貧弱なので、有料化には踏み切れないでしょう。このまま推移すると思われます。

Posted by: たべちゃん | 2013.10.16 06:13 PM

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