東京メトロ、非常用地上バッテリー装置を使った走行実験
震災等により駅間に列車が停止した場合、安全を確認したうえで最寄り駅まで走行し、駅で降りることを基本としていますが、停電により列車が走行できなくなった場合には、線路内を歩いて避難することになります。
しかし、地下鉄の線路内を歩くような事態は避けたいところです。そこで東京メトロは、駅間に停止した列車が最寄り駅まで自力で走行するための非常用走行バッテリーの研究を進めています。このたび、日立製作所と協力し、2014年1月をめどに非常用地上バッテリー装置を使った走行実験を行います。
非常用地上バッテリーは駅や駅間に設置するものです。通常は、減速時に発生する回生電力を吸収して蓄えた電力で、加速する列車をアシストします。省電力化に資することになります。非常時には、架線に電力を供給することで、駅間に停止した列車を停電時でも最寄り駅まで自力で走行させることができるようになります。もちろん、架線が切れていれば、このような方法は使えませんが。
東京メトロはこの非常用地上バッテリー実験を使った実験を進めるとともに、既に実験を行っている非常用車上バッテリー装置とともに今後の導入の可能性を検討することとなります。
(参考:東京メトロホームページ http://www.tokyometro.jp/news/2013/pdf/metroNews20131007_eb093.pdf)
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