大阪市交通局、2014年4月の地下鉄値下げ見送り
大阪市交通局の地下鉄は、消費税が8%になる2014年4月に地下鉄の初乗り運賃を10円値下げして、190円にする計画でしたが、見送ることになりました。
値下げを見送る原因は、南海トラフ地震の津波の被害想定が見直され、防災や安全への投資がかさむこともありますが、最も大きな要因は大阪市議会に提出中の地下鉄民営化条例案が可決されるかどうか不透明だからです。地下鉄民営化条例案を大阪市議会に提出するのは3回目ですが、慎重論が強く、なかなか前に進めないのです。民営化すれば人件費が削減できますが(約800人の人員削減を行います)、それが不透明な現状ではそれを原資にした値下げはできません。なお、消費税が10%になる2015年10月に値下げを行う計画は残っています。
反対に、2014年4月には、消費税が8%に増税される分を転嫁します。初乗りは200円のままですが、現在230円以上の区間は10円ずつ引き上げます。バスの運賃も現行の200円から10円値上げして、210円となります。値下げは行わず、消費税のためとはいえ、値上げだけは着実に行うようです。
(参考:日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/article/DGXNASHC27037_X20C13A9AC8000/、YOMIURI ONLINE http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20130928-OYO1T00257.htm)
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