高山線婦中鵜坂駅、2014年春に常設化
JR西日本は高山線婦中鵜坂駅の常設化を北陸信越運輸局に申請しました。
婦中鵜坂駅は富山市婦中町にあり、速星から1.7キロ、西富山から2.6キロのところにあります。富山駅へは列車で約10分です。周辺には住宅地や企業団地があります。富山市は2006年10月から高山線の運行本数を増やす社会実験を行っています。その一環として婦中鵜坂駅は2008年3月から3年間の予定で臨時駅として設置されました(富山市などの要望を受け2011年3月からさらに3年間延長されています)。富山市は婦中鵜坂駅の整備費約1.06億円を全額負担し、さらに300万円かけてロータリーと43台分の駐車場を設置しました。
婦中鵜坂駅の1日当たりの利用者数は2008年度は96人でしたが、2010年度は173人に増えました。運行本数が減った2012年度には140人と減少しましたが、富山市側はそれなりに利用されているとみています。その判断はJR西日本も同様のようで、今回の常設化申請に至りました。認可には1か月程度かかるようで、2014年春に常設化の予定です。なお、駅設備及び駅名について変更はありません。
なお、富山市によれば、高山線の2000年度の普通列車運行本数は1日46本で、1日当たり2877人の利用がありましたが、2002年度以降は運行本数が36本に減ったため、乗車人数も2005年度には2440人まで減少しました。しかし、社会実験が始まり、本数が増えた2006年度以降は乗客が増えています。2010年度の乗車人員は2770人で、回復傾向にあります。
(参考:JR西日本ホームページ http://www.westjr.co.jp/press/article/2013/11/page_4736.html、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20131101-OYT8T01554.htm、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2013/11/03/209935.html)
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Comments
駅の損益分岐点がどのあたりにあるのか気になりますね。この駅の場合、70人が常設化の目安だったはずなので、無人駅運営のコストがトントンになるのが大体そのくらいなのでしょうか。
Posted by: しょくぱん | 2013.11.09 12:34 AM
しょくぱん さん、こんにちは。
* 駅の損益分岐点がどのあたりにあるのか
駅の構造が簡単なので、コストがかからないのでしょうか? 1日100人台の利用でも十分やっていけるとは逆に意外でした。
Posted by: たべちゃん | 2013.11.09 04:43 PM
駅の管理自体には大した費用はかからないでしょうし、あとは列車運行コストの増加がどれくらいになるかですね。
Posted by: しょくぱん | 2013.11.09 10:44 PM
逆に言うと、それ以下の利用者数しかない駅は採算が合わないので、たべちゃんさんの主張に則るなら全て廃止しなければならないことになります。都市部の黒字が穴埋めに使われてしまいますから(笑)
Posted by: しょくぱん | 2013.11.09 10:51 PM
しょくぱん さん、おはようございます。
* 逆に言うと、それ以下の利用者数しかない駅は
そういう駅ばかりだと、鉄道路線自体も存続意義が疑われます。
話は変わりますが、過去にはこういう記事( https://tabechan.cocolog-nifty.com/note/2009/12/post-11e2.html )を書いています。いろいろ書きたいことがあるでしょうが、こちらを忘れずに読んでから抑制的に投稿してください。
Posted by: たべちゃん | 2013.11.10 06:23 AM