富士急、旧小田急20000形は平屋の1編成のみ、「フジサン特急」は1編成を塗装変更
富士急は11日に旧小田急20000形を1編成譲り受けましたが、それに関する続報です。
「リゾート・スーパー・エキスプレス」(RSE)の愛称で2012年3月まで営業運転をしてきた旧小田急20000形は7両編成2本が製造され、1991年から「あさぎり」(新宿-沼津)などで活躍してきました。特徴は視界の良さ。座席が通常より少し高く、窓が大きいのです。先頭車の場合、運転席は低いですから前方がよく見えます。座席と座席の間隔も広いです。以前にも書きましたように、旧小田急20000形を富士急では3両編成として使います。小田急からは7両編成1本を譲り受けたため、3両編成なら2本取れそうな気もしますが、1編成(170席)しか使わないようです。使われるのは両方の先頭車と6号車(新宿からみて2両目)の3両で、2階建て車両は使われません。今は車両メーカーでリニューアル工事を行っていますが、内装を大幅に変えて車椅子でも乗車することができるようにします。外観のデザインや愛称も変えます。小田急は伝統的に「走る喫茶室」と呼ばれる車内サービスを行ってきましたが、富士急でも新たな車内サービスを検討しています。
そして、現在走っている「フジサン特急」。2002年2月から走っていますが、元はJR東日本の「パノラマエクスプレスアルプス」です。165系を改造した車両で、かなり老朽化しています。そこで3両編成2本のうち1本を引退させることとなりました(1本は当面残ります)。その引退する1編成を「パノラマエクスプレスアルプス」時代の塗装に塗り替え、最後を飾ります。11月30日に運行を開始し、2014年2月上旬(予定)の引退まで「パノラマエクスプレスアルプス」時代の塗装で走ることになります。2014年2月上旬に引退記念イベントを行い、「パノラマエクスプレスアルプス」時代の塗装のまま引退します。
(追記1)
「パノラマエクスプレスアルプス」時代の塗装に塗り替えられた「フジサン特急」は、2014年2月9日の運行をもって引退する予定でしたが、8日未明からの大雪でイベントは中止になってしまいました。
しかし、車両は大月駅にいたため、その移動を兼ねて2014年2月10日に「フジサン特急3号」が運転され、それが最終運転となりました。
(追記2)
旧小田急の新しい「フジサン特急」にも、フジサンキャラが描かれます。既存の101山と新しく誕生した50山の合計151山から投票で50山が選ばれ、描かれることになります。投票はWeb、主要駅、「フジサン特急」内にて4月25日から5月18日の間、行われます。
このほか、オリジナルフジサンキャラの募集も行われます。
(参考:MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/region/news/131116/ymn13111602030000-n1.htm、富士急ホームページ http://www.fujikyu-railway.jp/forms/info/info.aspx?info_id=31875、http://www.fujikyu-railway.jp/forms/info/info.aspx?info_id=32240、http://www.fujikyu.co.jp/data/news_pdf/pdf_file2_1398400627.pdf、「鉄道ジャーナル」2014年1月号 鉄道ジャーナル社、鉄道ホビダス http://rail.hobidas.com/rmn/archives/2014/02/post_1139.html)
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