ブルートレイン全廃へ
先日、2014年3月のダイヤ改正で「あけぼの」が廃止されるという記事を書いたところですが、それを上回るニュースが現れました。本州と北海道を結ぶ最後のブルートレイン、「北斗星」を廃止する方向で話を進めていることが判明したのです。2014年度末か2015年度末に廃止されるようです。廃止される理由はいろいろあるようですが、車両の老朽化が著しいのが大きな理由でしょう。「北斗星」は年末年始やお盆に臨時列車として運行する予定ですが、これまでにすでに証明し尽くされているとおり、いずれは完全に消えてしまいます。
さらに言えば、同じ本州と北海道を結ぶ寝台特急、「カシオペア」「トワイライトエクスプレス」も北海道新幹線が開業する2015年度末に廃止されるという話もあるようです(残るという話もあります)。もし「カシオペア」等も廃止になれば、客車の寝台列車は全廃と言うことになります。北海道に関しては、北海道新幹線開業後、青函トンネルを通行するのに特殊な機関車が必要ですが、JR貨物以外は今のところその特殊な機関車を投入する計画がないという事情があります。
電車で運行される「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」は当分運行を続けますが、いつまでも運行されるという訳ではないでしょう。車両の老朽化など何らかのきっかけがあれば、廃止される危険性があります。夜行列車そのものが完全に消えてしまうのです。
(参考:毎日jp http://mainichi.jp/select/news/20131107k0000m040116000c.html、MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/life/news/131107/trd13110708020001-n1.htm、nikkansports.com http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp0-20131107-1214777.html)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
- 中央線のグリーン車は10月13日から(2024.09.11)
- 小田急、新型「ロマンスカー」投入(2024.09.10)
「JR北海道」カテゴリの記事
- 10月1日から室蘭が無人駅に(2024.09.03)
- 函館線余市-小樽間の代替バスは1日125本(2024.09.08)
- 日本最東端の東根室、廃止か?(2024.08.24)
- 「沼田町夜高あんどん祭り」で留萌線に臨時列車(2024.08.12)
- JR北海道、特急全車指定席化で増収に(2024.07.31)
「JR東日本」カテゴリの記事
- 中央線のグリーン車は10月13日から(2024.09.11)
- 北千住の「みどりの窓口」が復活(2024.09.14)
- 田沢湖線に快速(2024.09.01)
Comments
夜行移動自体ニッチな需要なので、鉄道が分担するには不適なのでしょう。残るのは豪華寝台列車くらい。
Posted by: しょくぱん | 2013.11.09 12:31 AM
カシオペアは老朽化には早いと思うのですけど
EH800の運用の都合でしょうか
カシオペアだけのために増やすことは
ないだろうから
Posted by: フリーダム | 2013.11.09 01:55 AM
しょくぱんさん、こんにちは。
* 夜行移動自体ニッチな需要なので、
本来昼行でカバーできれば夜に移動する必要がないので、夜行列車が縮小するのは運命とは言えますが、これだけ夜行の高速バスが発達している現状を考えますと、JRの夜行列車に致命的な戦略ミスがあったのでしょう。
Posted by: たべちゃん | 2013.11.09 04:41 PM
フリーダムさん、こんにちは。
* カシオペアは老朽化には早いと
青函トンネルを通過するときは、EH800が要りますから、自前でつくるか借りるかしないといけないでしょう。
Posted by: たべちゃん | 2013.11.09 04:46 PM
たべちゃんさんの見解は間違ってますよ。夜行移動は、需要自体が小さいので輸送力が活かせない上に、高速性もあまり意味を持たないので、鉄道のメリットが発揮できないんですよ。フレキシブルかつ低コストな運用が可能な高速バスにが興隆するのが必然なんです。
Posted by: しょくぱん | 2013.11.09 10:41 PM
大量輸送とそれによるコスト低減を活かせない以上、鉄道の夜行列車が成立しうるのは、豪華寝台列車、高速性が活きる新幹線夜行、その他には、現サンライズ区間に大阪〜青森の座席夜行、それとはまなすくらいなものでしょう。他はもうJRとしても手を出すうまみがないのです。
Posted by: しょくぱん | 2013.11.10 03:44 AM
大阪〜青森間の座席夜行列車が成り立ちうるというのは、この区間の相互の需要自体は小さいかわりに、それぞれの需要を集約できること(これも鉄道のメリットの1つ)、競合する航空便に乏しい区間を含むこと、それに、夜行バスでは利便性が保てない程度の距離があることが理由です。ただし、寝台車両では無理でしょう。寝台列車の問題は、1日に片道1本しか運用できず、昼間は稼動できず、その上定員の小さい専用車両を用いるというところに存在するのです。採算を無視するか、高額な料金設定にするかしなければ成り立ちません。しかし座席夜行なら、定期運用から退いた旧型の車両を用いることでその問題を克服できます。
Posted by: しょくぱん | 2013.11.10 03:57 AM
しょくぱんさん、おはようございます。
* 鉄道の夜行列車が成立しうるのは、
そもそもパイの一番大きい東海道・山陽沿いなら成立するでしょう。大阪をターゲットとした「銀河」、広島をターゲットとした「あさかぜ」はあっさりと廃止せず、テコ入れをすべき区間でした。
Posted by: たべちゃん | 2013.11.10 06:14 AM
しょくぱんさん、おはようございます。
* 大阪〜青森間の座席夜行列車が
「日本海」晩年のダイヤは、大阪発が早すぎ、大阪着が遅すぎました。かつての「日本海3号」「日本海2号」のダイヤのほうが適切です。
* しかし座席夜行なら、定期運用から退いた
それなら、座席夜行がもう少しあってもよいでしょう。座席夜行ならバスで十分です。ユースホステル並みの開放寝台は時代遅れで、個室寝台主体でないといけませんでした。
話は変わりますが、過去にはこういう記事( https://tabechan.cocolog-nifty.com/note/2009/12/post-11e2.html )を書いています。いろいろ書きたいことがあるでしょうが、こちらを忘れずに読んでから抑制的に投稿してください。
Posted by: たべちゃん | 2013.11.10 06:21 AM
お知らせです。
* 話は変わりますが、
全く読まなかった人がいるので(しかも複数にコメントしていました)、コメントは削除しました。
話は変わりますが、コメントもかなり増えてきましたので、明日の23:59で締め切りとさせていただきます。ご了承ください。
Posted by: たべちゃん | 2013.11.10 03:00 PM