名古屋市交通局、2014年9月に値上げ
名古屋市は13日、2014年4月の消費税率引き上げに対応して、名古屋市営地下鉄とバスの運賃を2014年9月1日から値上げすることを発表しました。券売機や自動改札機の対応に時間がかかるため、半年近く遅れて値上げをするのです。改正案は20日に開会予定の名古屋市議会11月定例会に提出されます。
値上げの内容は地下鉄が初乗り以外をすべて10円ずつ上げ、バスは一律10円上げます。つまり、地下鉄は3キロまでの1区は200円のままですが、2区は240円、3区は270円というように10円ずつ上がります。初乗り運賃を据え置くことによって、増収分が消費税率の増加分(約3%)を上回らないように調整しています。バスは200円均一から210円均一になります。首都圏のように「manaca」などICカードを使った場合の運賃を1円単位にすることも検討しましたが、現金では10円単位になることから、運賃が支払方法によって違う理由を乗客に説明するのは難しいとして採用しませんでした。地下鉄の定期券は値上げしますが、バスの定期券や一日乗車券の値段は現行通りです。
この値上げが実現すれば、地下鉄は収支改善を目的とした1996年4月の値上げ以来18年ぶり、バスは消費税率3%を転嫁するための1992年4月の値上げ以来22年ぶりということになります。長い間値上げをやっていないのです。消費税率の引き上げによって運賃が上がるのはやむを得ないことでしょうが、200円と210円とでは負担感がかなり違います。
(追記1)
名古屋市は20日、消費税の増税に伴い市営地下鉄等の運賃を値上げする条例案を提出しました。そのことについて河村市長は、市営地下鉄で終電を延長する日を設けることを検討していることを明らかにしました。
(追記2)
名古屋市交通局の値上げについて、自民党や公明党などから、子供運賃や地下鉄定期券については据え置く修正案が出され、12月5日の委員会が可決されました。障害者についても運賃を据え置くという付帯決議がなされています。修正案は12月6日の本会議で可決される見通しです。
(参考:中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20131114/CK2013111402000047.html、毎日jp http://mainichi.jp/area/aichi/news/20131114ddlk23010225000c.html、朝日新聞11月21日朝刊 中部14版、CBC NEWSホームページ http://hicbc.com/news/detail.asp?cl=c&id=00038021)
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