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東海地区のICカード普及状況

 2014年春の消費税率引き上げ後、ICカードを利用したときの運賃は、首都圏では1円単位、その他の地域では10円単位となります。その原因はICカードの利用率。そんな中、東海地方の利用率が判明しましたので紹介します。

 JR東海の「TOICA」の発行枚数(2013年9月末現在、以下同じ)は157万枚、利用率は75%(定期利用は除く、以下同じ)です。名鉄、名古屋市地下鉄などの「manaca」の発行枚数は317万枚、利用率は名鉄が50%強、名古屋市地下鉄は66%です。近鉄などの「PiTaPa」の会員数合計は245万人、利用率は近鉄が34%、「PiTaPa」全体の利用率は非公表です。参考ながら他の地域を見ると、JR東日本の「Suica」の発行枚数は4450万枚、利用率は80%以上です。JR西日本の発行枚数は853万枚、利用率は30~40%です。

 首都圏に限らず、ICカードの利用率は結構高いです(特に、何のメリットもなさそうなJR東海の利用率は怪しいほど高いです。「TOICA」と「manaca」なら、マイレージポイントや乗継割引のある「manaca」を選びます)。定期券の利用率を加味すれば、もっと上がるでしょう。関西圏が低いのは、「PiTaPa」がクレジットカードの利用を前提としているのに加えて、安い回数券がばら売りされているためです。JR西日本でも、JR京都線、JR神戸線などではそういう安売り回数券がありますので、事情は同じです。つまり、ICカードを持っても得にはならないのです。関西地方で普及率を上げるには、そういうところの是正が必要でしょう。
(参考:朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/NGY201311070004.html)

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Comments

こんにちは、いつも楽しく拝見しています。前から気になっていたのですが、pitapaですがクレジットカードの利用は必須ではありません。私もpitapaを利用していますが、銀行の普通預金の口座があれば誰でもカードは作れます。メリットはいっぱいありますよ。利用金額は全額後払いで、大阪市営は初乗りから割引が適用されるなど。その上、チャージ不要なのがいいですね。

Posted by: バブリン | 2013.11.28 11:27 AM

 バブリンさん、こんばんは。

* 前から気になっていたのですが、pitapaですが

 「PiTaPa」にもクレジットカードがなくても使えるタイプはあるようですが、特殊なもののようで、クレジットカードの新規作成が前提というイメージがあります。これが「PiTaPa」普及の大きなネックになっています。

* 大阪市営は初乗りから割引が適用されるなど。

 「PiTaPa」をつくってもよい、と思わせるような割引は大阪市交通局ぐらいでしょう。私鉄王国の名が泣いています。

Posted by: たべちゃん | 2013.11.29 10:23 PM

とりあえず、ICカードに回数券をチャージできるように
してもらわないと
割引なしじゃ積極的に利用しようとは思いません

Posted by: フリーダム | 2014.03.27 10:18 PM

 フリーダムさん、おはようございます。

* とりあえず、ICカードに回数券を

 名古屋市交通局の「manaca」のように、回数券レベルの割引があるのは少数派です。

 ただ、キャッシュレスでかつ改札もスムーズに通過できるので、便利です。

Posted by: たべちゃん | 2014.03.28 05:52 AM

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