東京湾アクアライン、片道800円継続へ
川崎と木更津を結ぶ東京湾アクアラインは、本来の通行料金は普通車で3000円ですが、ETC利用者に限り800円に値下げされています。森田千葉県知事が公約に掲げたことから2009年8月に値下げは始まりました。国は全国の高速道路の割引財源として3兆円を用意し、その一部をアクアラインの割引に使っていましたが(国、千葉県の負担額はそれぞれ15億円)、その財源は2014年3月で使い切るため、値下げもそこで終了する予定でした。2014年度からは高速道路の料金体制の見直しを行っていますので、3000円に戻ることはないですが、1700~1800円にはなります。現行から考えると、倍以上になってしまうのです。
しかし、国交省は値下げによる地域経済への波及効果が大きいと判断しました。というのも、2012年度のアクアラインの通行台数は1日当たり約3.8万台で、値下げ前の2008年度の約1.8倍となっています。千葉県側では東京方面からのマイカー客相手の大型商業施設ができ、木更津では新興住宅地の開発さえ進んでいます。そこで、千葉県が2014年4月以降も値下げに必要な費用を負担する意向を示したことから、片道800円への値下げを継続することにしました。値下げに必要な費用は国と千葉県が負担することになりますが、その負担額(アクアラインの正規の高速料金が下がることもあり、国の負担額は数億円のようです)や継続する期間は今後、両者で調整して決めます。
(参考:東京新聞ホームページ http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013121202000254.html、日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/article/DGXNASGC12005_S3A211C1EB1000/、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131212-OYT1T00313.htm、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/TKY201312120082.html)
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