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宇都宮LRT、通勤快速も運転か?

 宇都宮のLRTについてはこれまで何回か取り上げたところですが(最近ではこの記事を書きました)、新たな情報が入りましたので、記事を書くことにします。

 宇都宮のLRTは、中心市街地では200~500メートルごと、郊外では500~2400メートルごとに約15キロ(宇都宮市部分が約12キロ、芳賀町部分が約3キロ)の区間に19か所の停留所を設置します。基本的には道路上を走りますが、鬼怒川をまたぐ区間(約2.4キロ)は専用軌道を走ります。信号や自動車を気にせず走ることができ、全体の表定速度21キロを大きく上回る、時速70キロ程度まで加速します。車を使っている人の一部がLRTに移行すると見込まれるため、ピークの6~9時と17~19時には6分間隔、それ以外は10分間隔で運行します。運行時間は6~23時で、1編成の定員は155人としています。所要時間は各駅停車の場合43分です。LRTは必ずしも各駅に停まるものではなく、中には通勤快速のように通過する停留所があるものも検討しているようです。6~7分の短縮が可能としています。路面電車で通過する停留所があるのは、法令上の問題はないものの、珍しいです。大型の交差点など5か所に追い抜きが可能な場所を設けて実現したいと考えています。

 ところで、宇都宮のLRTは約260億円かけてつくられますが、その採算ラインはどれぐらいのものでしょうか? 他県の事例を基にすれば、人件費、運送経費、線路や車両の保守管理費などの年間支出額は7.16~9.24億円になるとしています。反対に年間収入は、マイカー通勤からLRTに切り替える転換率が3.6%(ヒアリングで得られた数字)の場合7.44億円以上、10.8%の場合11.17億円以上となります。たった数%が切り替えてくれるだけでいいのです。

 専用軌道による時速70キロ運転、急行タイプの創設、追い越し設備など先進的な設備が考えられています。これが実現すれば、今の常識では考えられないようなLRTになります。

(追記)
 2016年度の着工を目指している宇都宮のLRTですが、開業は2018年度か2019年度を目指しています。
(参考:東京新聞ホームページ http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/20131218/CK2013121802000137.html、MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/region/news/131218/tcg13121802170000-n1.htm、http://sankei.jp.msn.com/region/news/140107/tcg14010702010001-n1.htm、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20131217-OYT8T01469.htm、下野新聞ホームページ http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/region/news/20131218/1447282)

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