名古屋市地下鉄東山線、2014年夏に週末の終電延長
値上げの話のところでも触れましたが、名古屋市交通局は2014年夏から、地下鉄東山線の金曜日と祝日の前日の終電を、現行より約40分延長する予定です。終電を延長するのは1976年以来のことで、実現すれば38年ぶりです。その前に、忘年会シーズンで込み合う12月下旬の週末(20日と27日)、試行的に東山線の終電を約20分延長します。
名古屋市交通局によれば、地下鉄は毎日120万人が利用しますが、地下鉄6路線で一番多くの人が使うのは東山線です。そして12月の週末の深夜は、朝のラッシュ並みに混雑すると言われています。0時以降の乗客数で比較すると、1~11月の平均は2452人ですが、12月は約1.5倍の3660人になります。市民からは終電の延長を求める声が寄せられていました。終電を延長することによる収支の問題や保守作業の時間の確保の問題がありますが、終電を延長することになったのにはこのような背景があります。
現在の終電は栄0:16発、東西ともに途中の星ヶ丘、岩塚行きです。12月の週末に行う試行では栄を0:39に出る便を運転します(高畑0:20発、藤が丘0:15発)。いずれも藤が丘、高畑まで行きます。
(追記1)
2014年7月4日から、金曜日と休前日(8月13日~15日、12月29日~1月3日、休日は除きます)において、東山線の終電の延長を行います。栄を0:39に出る藤が丘、高畑行きと、栄を1:01に出る星ヶ丘、岩塚行きです。
(追記2)
終電の延長により、延長日の23時以降の乗客は、1日平均で1600人増えました。当初予想を300人上回る数字で、年度末の2月から3月にかけては、4000人増えたこともありました。
採算のほうは、初期投資や運行経費がかさんだことより、900万円程度の赤字となっています。終電延長2年目となる今年度以降は、これまでの利用状況が続いた場合、赤字は400万円程度になると言われています。交通局は今後も終電延長を続ける予定です。
なお、終電が延長になるとタクシーの利用者が減ると言われていましたが、運行日が少ないこともあり、影響は小さいようです。それより、景気動向に左右される度合いが大きいのです。
(参考:中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/s/article/2013112890114301.html、毎日jp http://mainichi.jp/select/news/20131128k0000e040232000c.html、千種駅の掲示、中日新聞2015年7月5日朝刊)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
- 「WESTERポイント全線フリーきっぷ」の旅(0)(2024.09.16)
- 「WESTERポイント全線フリーきっぷ」の旅(5)(2024.09.21)
- 「WESTERポイント全線フリーきっぷ」の旅(4)(2024.09.20)
- 「WESTERポイント全線フリーきっぷ」の旅(3)(2024.09.19)
「名古屋市地下鉄」カテゴリの記事
- 名古屋市交通局鶴舞線のホームドア整備が遅れたわけ(2024.03.31)
- 18歳以下なら「ドニチエコきっぷ」でガイドウェイバスも乗車可能(2023.10.09)
- 桜通線、平日も10分間隔(2023.07.23)
- 名古屋市交通局も「manaca」マイレージポイント激減(2023.06.02)
- 名古屋市営地下鉄東山線、9月に減便のダイヤ改正(2022.07.05)
Comments