明知鉄道でSL復活か?
2027年のリニア中央新幹線開業に向けた誘客の目玉として、明知鉄道でSLの復活運行を目指すという構想があります。というのも、恵那市明智町にある日本大正村の観光客は1995年の42万人をピークに下がり続け、2012年には約1/4まで落ち込んでいるからです。観光客を呼ぶためのツールとして出てきたのがSLです。
ところが、SLを運行するには、車両や線路整備、運転士の養成などに約10億円かかります。そもそも走らせることのできるSLを探すのは難しいです。そこで明知鉄道はひとまずSLを明智駅構内で展示することにしました。ちょうど近くにSLがありました。恵那市明智町の明智小学校で約40年間静態保存されてきたC12があったのです。このC12形244号は、1940年に製作され、新潟、福井、京都、山口を走り、最終的には1973年に明知線で引退しました。
12月2日に運搬作業が行われました。作業は朝4時に開始され、トレーラーの荷台に積まれて、駅までの約700メートルを約30分かけてゆっくりと移動しました。その後、SLは大型クレーン車2台に吊りあげられて、レールの上に置かれました。ディーゼルカーにひかれて、昼前にはホーム正面の副本線に置かれ、展示できるようになりました。運搬費用は恵那市が全額補助しています。
なお、明知鉄道は2014年春に屋根つきの展示場所を整備し、蒸気機関の状態を調査します。本線で運行することは難しいようで、側線で短い距離を体験乗車させるようです。駅には募金箱を備え付けます。
(参考:岐阜新聞ホームページ http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20131203/201312030938_21477.shtml、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gifu/news/20131202-OYT8T01430.htm、朝日新聞12月16日朝刊 中部14版)
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