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「あまちゃん」効果あったものの三陸鉄道全線再開時2往復減

 三陸鉄道は16日、盛岡市内で取締役会を開き、11月までの収支見込みを報告しました。

 これによりますと、NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」の効果で利用客が増え、鉄道運輸収入は前年同期比で42.5%も増え、約1.7億円となりました。しかし、燃料の軽油の値段が上がっているので、約1億円の経常赤字となるものの、当初の見込みより約3800万円改善されています。2014年4月の消費税の増税に伴う運賃の値上げも行います。

 輸送人員は今年4月に南リアス線盛-吉浜間が運転再開をしたため単純に比較はできませんが、前年同期比で27.5%増え約37万人。「あまちゃん」の舞台から遠く離れた南リアス線も当初の計画から約2割も上回っています。「あまちゃん」の効果で団体ツアー客が前年同期比で48.9%増え約5万人、久慈駅を利用した個人客は前年同期比で24%増えています。

 2014年4月上旬には運休を続けている区間も運転再開します(ただ、100メートル内陸側にできる島越駅について、ホームは完成するため乗降はできるものの、駅舎の完成は間に合わず、6月ごろになるようです。復興需要に伴う資材の高騰や人手不足が原因です)。全線で運転再開するのです。ダイヤ改正も行いますが、北リアス線は11往復、南リアス線は9往復運行する方針です。通学などに支障がないようダイヤを工夫するとのことですが、いずれも震災前より2往復少ないのです。これが三陸鉄道の現状です。久慈駅の定期客は高校生の減少などで1割減っています。「あまちゃん」の効果が来年以降も続くわけではありません。復興途上で駅の周りに人がいないという現状に立ち向かわなくてはいけません。
(参考:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/news/20131216-OYT8T01393.htm、http://www.yomiuri.co.jp/feature/eq2011/information/20130922-OYT8T00332.htm、岩手日報ホームページ http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20131217_1、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/TKY201312160466.html)

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