近鉄特急車両の阪神乗り入れは3月22日から
以前に書いた記事の続報です。
阪神と近鉄は、両社の路線を近鉄の特急車両を使って直通運転する団体臨時列車の運行を、3月22日から開始することを発表しました。阪神と近鉄は2009年の阪神なんば線開業と同時に相互乗り入れを始めましたが、特急の運行はありませんでした。阪神に特急料金の制度がなく、車両の設備も違うためです。そこで近鉄は、自社の特急車両に阪神のATSを取り付けることによって技術的な課題をクリアし、料金の問題は団体向けの臨時列車とすることでクリアしました。
この団体臨時列車は、一般募集の旅行商品や修学旅行(兵庫県内から伊勢志摩への修学旅行列車は、かつてはJRが運行していましたが、これからは近鉄などが運行するのでしょうか?)など団体向けに、阪神線内から伊勢志摩、奈良方面へ、あるいは近鉄線内から神戸方面など、休日を中心に随時運行されます。年間50回程度運行するようです。使用するのは2009年春にデビューした近鉄の22600系車両です。汎用の特急車で、団体専用車両ではありません。
近鉄特急車両の阪神乗り入れ初日の3月22日と翌23日には、阪神の三宮から伊勢志摩方面に日帰りで行くツアー4本を催行します。三宮8:36発賢島12:13着、賢島16:58発三宮20:40着です。目的地は伊勢神宮(宇治山田)、鳥羽水族館(鳥羽)、パルケエスパーニャ(志摩磯部)、賢島宝生苑(賢島)です。料金は大人10500円から、ツアー参加の特典として、オリジナル記念乗車証、記念ポストカード、記念グッズのプレゼントのほか、車内では神戸と伊勢のスイーツの振る舞いを行います。申し込みは2月1日15時から、阪神電車サービスセンター(三宮駅)、阪神アイビートラベル甲子園営業所、近畿日本ツーリスト(三ノ宮営業所など5か所)、近鉄駅営業所です。近鉄駅営業所では電話での申し込みも受け付けています。
3月29日と4月5日にも、三宮から伊勢志摩方面への日帰りツアーを実施する予定です。その後も、阪神線内から伊勢志摩方面をはじめ、阪神線内から奈良方面、近鉄線内から神戸方面など、様々な区間でのツアーを計画しているようです。最終的には臨時列車の需要動向を分析したうえで、定期運行も検討するようです。そのときには特急券の販売システムやダイヤの調整も当然ながら行います。
(参考:近鉄ホームページ http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/hannsinnace.pdf、MSN産経ニュースhttp://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/140123/wec14012319150010-n1.htm、毎日jp http://mainichi.jp/select/news/20140124k0000m020069000c.html、京都新聞ホームページ http://www.kyoto-np.co.jp/economy/article/20140123000100)
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