熊本電鉄にプラスチック台車の電車が走る
川崎重工業は炭素繊維強化プラスティック(CFRP)台車を、2014年度に熊本電鉄に納入する見込みです。
川崎重工業の新台車「efWING」はフレームの主要部分にCFRPを使い、従来の鋼製の台車に比べて約900キロ軽いです。比率にして約40%軽くなっています。台車を軽量化することにより、車輪が線路に乗り上がって脱線する危険を抑えるとともに、走行時のエネルギー使用量も減らします。
ただ、CFRP台車は世界初の鉄道車両向け台車なので、実証実験から始めます。熊本電鉄が1月中に実証実験を始め、国の許認可を経て、2014年度中に2両・1編成分の4台を本格採用します。
熊本電鉄は14両・7編成の車両を保有しています。国の補助金を活用しながら、2014年度に続いて、2015年度ももう1編成分を導入する予定です。なお、今のところ、熊本電鉄に新車を導入するという話はありません。
(追記1)
川崎重工の新台車「efWING」は、3月14日から熊本電鉄で営業運転を始めました。最初の列車は藤崎宮前11:55発です。
なお、新台車をはいた列車は、くまモンをラッピングした「くまモン電車」となっています。車内のシートの柄は、熊本にちなんだ馬や辛子レンコン、加藤家の家紋である蛇の目紋や桔梗紋などをデザインしたものとなっています。
運行予定は前日なら北熊本駅に問い合わせ可能です。
(追記2)
2015年3月のことですが、JR四国の121系のうち、クハ120-15にも取り付けられ、走行試験を行いました。
(参考:日刊工業新聞ホームページ http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0120140106baag.html、川崎重工ホームページ http://www.khi.co.jp/pressrelease/detail/20140314_1.html、熊本電鉄ホームページ http://www.kumamotodentetsu.co.jp/news/20140314590.html、鉄道ホビダス http://rail.hobidas.com/rmn/archives/2015/03/jr121efwing.html)
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