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北総鉄道の値下げ補助金、2015年3月終了へ

 千葉県の北総鉄道は建設にかなりの費用がかかったこともあり、運賃が極めて高い鉄道として知られています(そのためにそういう商売もあります)。そこで、2009年11月、千葉県と沿線6市などが運賃値下げによる減収分の半分、年間3億円を自治体が補助金として支出することにより、2010年7月から運賃が平均4.6%とわずかではありますが、値下げされました。

 ところが、沿線自治体の補助による値下げの期間は2015年3月までです。それから先も補助を続けるなら沿線自治体の補助が必要なのですが、沿線自治体から2015年3月で補助を打ち切る方針が次々と出されています。

 まず補助金の打ち切りを決めたのは船橋市。船橋市には9つもの鉄道路線があり、ほかの鉄道との公平性との観点から補助金の打ち切りを決めました。北総鉄道は有利子負債はあっても債務超過は解消されているので、補助金を支出しなくても大丈夫と判断したのです。市内には東葉高速鉄道があります。こちらは未だに約400億円の債務超過と約2900億円の有利子負債があるにもかかわらず、運賃値下げの補助金を出していません。こことのバランスが問題となったのです。北総鉄道は船橋市の最北部を通過し、ひと駅しかないという重要性の低さも影響しているのでしょう。

 そして印西市、白井市も補助金支出の打ち切りを決めました。北総鉄道は13年連続で黒字であること、債務超過状態が解消したこと、印西市長、白井市長らでつくる北総線運賃問題対策協議会のシンクタンクが補助金がなくても運賃の値下げを維持することが可能だとする報告がなされたことがその理由です。沿線6市長は連名で運賃問題について協議の場を設置するよう求める要請書を千葉県に提出しようとしましたが、県側は受け取りを拒否しました。なお、白井市の伊沢市長は2011年の市長選に、公費負担なしでさらなる値下げを行うことを公約に掲げています。虫のいい公約でしょうが。

 印西市、白井市はそれぞれ8100万円、3450万円の補助金を負担していました。2市で沿線6市全体の補助金1.5億円の約77%を占めています。この2市が打ち切りを決めたことで千葉県と沿線6市が値下げ分を補助する現行のスキームは維持できないこととなりました。

 これに対して北総鉄道は、補助金がないと値下げは維持できない、としています。北総鉄道には今なお、879億円の有利子負債があります。そのうち約8割が変動金利です。今の金利は安いのですが、「アベノミクス」でインフレになると、金利が上がります。累積赤字がまだ216億円もある北総鉄道にとっては厳しい状況です。
(参考:千葉日報ウェブ http://www.chibanippo.co.jp/news/politics/163009、http://www.chibanippo.co.jp/news/politics/169232、http://www.chibanippo.co.jp/news/politics/172430、MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/region/news/131226/chb13122621570002-n1.htm)

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