富山に水戸岡氏デザインの路面電車
富山地鉄は、すでに観光列車として「アルプスエキスプレス」、「ダブルデッカーエキスプレス」などを運行していますが、今日27日から市内電車においても、既存車両の1両を「レトロ電車」としてリニューアルしたものを運行します。
市内電車の開業100周年を記念し(市内電車の開業は2013年9月1日)、市内電車の利用促進と沿線地域の活性化を図るべくつくられた「レトロ電車」は、水戸岡鋭治氏のデザインによるもの。「アルプスエキスプレス」を手掛けた人と同じで、北陸新幹線開業に向けた路面電車の観光資源化も狙っています。
リニューアルのポイントは、昔の路面電車の面影を残す外観を保ち(上がベージュ、下が緑色)、中は木材を使用した安らぎや温かみのある空間を演出したこと。テーマは「半世紀前の子供たちが路面電車に初めて乗ったときの感動をもう一度」、1965年製の路面電車1両を改装しました。床もベンチもテーブルも木がふんだんに使われています。天井には昔の電車で実際に使われていた照明があります。運転士の目線を楽しむことができる踏み台もあります。定員は61人です。事業費は約730万円ですが、富山県から約240万円の補助を受けています。
「レトロ電車」は平日12本(6往復、うち3往復は富山駅前発着)、休日24本(12往復、うち6往復は富山駅前発着)運行します。運賃は通常と同額の大人200円です。貸切運行もできます。南富山駅前-大学前間を1往復すると32000円が目安となります。運行開始の27日には、11時から南富山駅前にて発車式を行い、その後、出席者に参列された人を対象に試乗会を行います。南富山駅前-富山駅前間を往復します。試乗会ののち、南富山12:18発から通常運行を行います。
(参考:富山地鉄ホームページ http://www.chitetsu.co.jp/?p=11484、富山新聞ホームページ http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/TO20140124511.htm、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/ASG1R6302G1RPUZB01C.html)
| Permalink | 0
「鉄道」カテゴリの記事
- JR九州、長崎、熊本、鹿児島県の在来線で車掌を廃止(2022.06.24)
「東海・北陸私鉄」カテゴリの記事
- 6月と7月の休日は、明知鉄道一日乗り放題880円(2022.06.21)
- 城端線、氷見線、LRT以外の方法についても調査(2022.06.14)
- 福井鉄道の新型車両はロングシート(2022.06.12)
- HC85系は7月1日の「ひだ1号」でデビュー(2022.05.17)
「路面電車」カテゴリの記事
- 宇都宮のLRT、グリーンスタジアム前まで部分開業か?(2022.06.22)
- 宇都宮のLRT、工事遅れで数か月再延期か?(2022.06.01)
- 城端線、氷見線、LRT以外の方法についても調査(2022.06.14)
- 福井鉄道の新型車両はロングシート(2022.06.12)
- 長崎電気軌道、4号系統朝夕のみの運転に(2022.06.12)
Comments