えちごトキめき鉄道に新駅設置か?
2015年の北陸新幹線開業に伴い第三セクターで運営される並行在来線会社のうち、新潟県のえちごトキめき鉄道は、沿線人口の少なさから厳しい経営が予想されます。
そのえちごトキめき鉄道にも、新駅設置の構想があります。新潟県が2014年度予算において、新駅設置の調査費を盛り込む方針であることを発表したのです。数億円を計上します。開業後の地域住民の利便性の向上を狙います。えちごトキめき鉄道は開業後、沿線の人口減少に合わせて利用者も減っていくと予想されています。それに歯止めをかけるため、開業後5年間は運賃を現在の水準に据え置いたり、増便したりします。新駅の設置もその一環です。
新駅候補地は、並行在来線開業準備協議会で検討した、北陸線と信越線の5か所前後。これらの候補地について、詳しい需要予測や、施設規模、ホームの形状、駅前広場や道路といった駅周辺の整備計画、収支分析などを検討します。その検討結果をもとに実現可能性を評価し、整備の優先順位をつけます。なお、費用負担や事業主体については、新潟県、えちごトキめき鉄道、地元自治体で調整し、開業後の2015年度以降に具体的な整備計画をまとめ、数年以内に新駅を設置する方向です。
ちなみに、沿線の糸魚川市は21日に泉田新潟県知事に対して要望書を提出しています。その中には北陸新幹線の停車本数の確保のほか、2か所(糸魚川駅の東側1.6キロと、西側4.1キロ)での新駅設置の支援制度創設、北陸新幹線開業後も「北越」を糸魚川に乗り入れさせることをJR東日本、JR西日本の両社に求めることが盛り込まれています。新潟県内だけの調整でできる新駅設置の話以外は、知事に要望しても効果は薄いとは思いますが。新幹線の停車本数はどれだけの人が利用するかにかかっていますし、「北越」が糸魚川に乗り入れると電化方式の問題が浮上してきますから。
(参考:MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/region/news/140122/ngt14012219250004-n1.htm、http://sankei.jp.msn.com/region/news/140122/ngt14012202540001-n1.htm、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/niigata/news/20140122-OYT8T01027.htm)
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