JR東海、掛川駅北口駅舎を木造のまま耐震化
掛川駅は、「こだま」限定ながらも新幹線が停まる駅。その掛川駅北口駅舎の耐震化工事が終了し、今日26日から供用を開始しました。
掛川駅の駅舎は1933年に建設された木造駅舎です。JR東海は2008年に耐震化のため鉄骨構造に建て替えをすることを発表しましたが、市民から木造駅舎の保存を求める声が続出し、ついには翌年、掛川市長からも公式にJR東海に対して木造駅舎を保存する要望がなされました。
その後、JR東海と掛川市が協議した結果、木造駅舎を存続させるためには追加で約1.1億円かかることが判明しました(工事費用は約4.1億円です)。この追加負担分は掛川市が負担しないといけません。掛川市は国の補助金(「まちづくり交付金」)と遊休地の売却で捻出しましたが、残り約5000万円は寄付で集めることとし、2010年から寄付金の募集を開始しました。
2011年にはJR東海と掛川市との間で、従来の駅舎をいったん解体し、既存の材料をできるだけ使用して元の外観に復元するというかたちで耐震化工事を行うことを合意しました。新しい木材を使う場合でも、できる限り掛川産の木材を使います。駅舎の解体工事は2013年5~6月に行われ、7月には新駅舎建設に着工しました。寄付金もすでに2012年1月の段階で目標額の5000万円に達し、約6300万円が集まりました。掛川市は余った分を駅舎と一体のトイレなどを改修する整備費用に充てます。
すべての工事が終わるのは4月下旬。そのときに完成式典を開く予定です。
(参考:マイナビニュース http://news.mynavi.jp/news/2014/01/17/178/、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/news/20140125-OYT8T01123.htm)
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