阪堺のモ161形、3両が引退へ
2013年度から2015年度にかけて、低床式車両「堺トラム」が3編成導入される阪堺電気軌道。代わりに古い車両が引退します。
それは1928年ごろに製造されたモ161形。1両編成の路面電車で、長さ約13.7メートル、幅約2.4メートル、高さ約3.7メートル、重さ約19トンです。内装の一部にチーク材が使われています。約15両が製造されましたが、1990年代から徐々に引退し、現在残っているのは10両。「堺トラム」の導入にわせて、そのうち3両が順次引退する予定です。
現在ある路面電車の中で一番古いのは、長崎電気軌道にある1911年製造のもの。しかし、長崎電気軌道のは年3回運行するのみなので、通常の運転を行うのは、阪堺のモ161形が一番古いということになります。太平洋戦争では車庫が空襲にあったり、焼夷弾が落ちて電車2両が全焼したりということもありました。
さて「堺トラム」の導入により引退することになるモ161形、阪堺は車両を無償譲渡することとしています(ただし、輸送費約300万円が必要です)。車体の形を残すことが条件で、法令により、一部部品を取り外したうえで引き渡すことになります。
(追記)
2016年5月現在、モ161形の中で稼働可能なのは4両だけです。残りのうち2両は休車中で、4両は廃車となりました。
(参考:毎日jp http://mainichi.jp/select/news/20140123k0000m040129000c.html、「鉄道ジャーナル」2016年9月号 鉄道ジャーナル社)
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