西鉄、太宰府直通観光急行「旅人-たびと-」新設!
西鉄は今年4月で、天神大牟田線の福岡-久留米間が開業してから90年を迎えます。そこで、沿線地域の活性化と魅力向上を目指し、人気の観光スポットであり、かつ直通列車が普通のため使いづらい大宰府への列車の旅を一層楽しめるよう、福岡(天神)発太宰府行きの急行を新設することになりました。
太宰府行きの急行が新設されるのは3月22日から。薬院、大橋、春日原、下大利、二日市、五条に停まり、福岡(天神)から太宰府まで最速で27分です。福岡(天神)発太宰府行きの片道だけ運転され、平日は福岡(天神)発9:46、10:16、10:46の3本、休日は9:46、10:17、10:47、11:17、11:47の5本運転されます。
しかも、一部の列車には、太宰府市、太宰府天満宮、太宰府観光協会などの協力により、車両の内外に太宰府一色のラッピングを施した太宰府観光列車「旅人-たびと-」を運行します。2扉の特急用車両を改造します。「旅人-たびと-」は万葉集の代表的な歌人で大宰府に赴任していたこともある、大伴旅人にちなんだもので、第39代太宰府天満宮宮司の命名によるものです。
「旅人-たびと-」の外装は、「太宰府名所巡り」をテーマにしています。太宰府天満宮や九州国立博物館など太宰府の観光スポットを、日本画風の和の世界観を意識しながら清楚で上品に表現しました。内装は、「6つの願い」をテーマにしています。古来、人々の願いをかなえるのに役立つ文様といわれている6つの和文様を各車両の壁面にあしらいました。例えば、6号車(太宰府寄りの車両)の梅は学業(合格)にちなんだものです。また、網棚の上には大宰府の名所を紹介するポスターや、各文様が表わす意味の説明を日本語、英語、中国語、韓国語にて掲出します。1号車と6号車の先頭車の最前列シート12席ずつは、梅文様をデザインした落ち着いた雰囲気の特別仕様シートとします。3号車には、太宰府の観光パンフレットや物産品を展示するディスプレイキャビネットを設置するほか、観光客や子供向けの記念スタンプ台も設置します。車両製作費は3500万円です。JR九州の「ななつ星in九州」に比べればささやかかもしれませんが。
車両点検時を除いて毎日運行し(点検時はほかの車両が走ります)、運賃以外の料金はいりません。平日も休日も最初の福岡(天神)発の急行で大宰府に向かったのち、太宰府到着後は二日市-太宰府間を普通列車として、平日は10往復、休日は13往復します。
(追記)
「旅人-たびと-」の福岡(天神)への送り込みは平日は筑紫発の普通、休日は筑紫発の急行で行われます。
(参考:西鉄ホームページ http://www.nishitetsu.co.jp/release/2013/13_154.pdf、鉄道ホビダス http://rail.hobidas.com/rmn/archives/2014/03/post_1162.html)
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