特急「いしづち」で自転車持ち込みサービス
広島、愛媛の両県で3月21日から10月26日の間、「瀬戸内しまのわ2014」が行われます。「しまのわ」とは「島の輪」のことです。これに合わせてJR四国でも、サイクリスト向けに新しいサービスを実施します。
通常、自転車をJRの車内に持ち込むときは、輪行袋といわれる専用の袋に、自転車を解体するか折りたたむ必要があります。そのまま自転車を車内に持ち込むことができるのは、例外的な扱いです(予土線で2013年11~12月に、自転車をそのまま車内に持ち込むことができる試験を行っていました)。しかし、この「瀬戸内しまのわ2014」などに自分の自転車で参加する人のために、8000系にあるスペースを活用したサービスを期間限定で行います。
3月15日から10月26日までの間行われるサービスは、8000系特急列車への輪行袋に入れていない状態での自転車持ち込み。「いしづち3号」「いしづち15号」「いしづち27号」「いしづち4号」「いしづち16号」「いしづち28号」の今治-松山間において、専用座席(8号車1番A席またはB席)の指定席特急券を持っている人だけが利用できます。各列車2席限りのサービスです。自転車の据え付けスペースは隣の7号車にあります。かつての喫煙スペースを改装したもので、専用の器具に自転車を据え付けるため、ロードバイクやマウンテンバイクなどスポーツタイプの自転車しか使えません。軽快車(ママチャリ)などは対象外です。特急を使うので、乗降できる駅は今治、伊予北条(通過する列車の場合は、当然ながら利用できません)、松山の3駅に限られます。このサービスは決められた期間、区間、列車に限られ、それ以外では輪行袋に入れないといけません。このサービスを受けた人も、区間外に乗り越す場合は輪行袋に入れないといけません。事故や故障等により、据え付けスペースがない車両になることがあります。その場合は通常通り、輪行袋に入れないといけません。
同じ期間には、輪行袋レンタルサービスも行います。輪行袋1枚につき1日500円で貸し出します。今治、松山、宇和島の3駅で行います。折りたたみや解体ができない自転車はこの輪行袋レンタルサービスを受けることができません。輪行袋の中に完全に収納できない場合もこのサービスを受けrことができません。輪行袋を汚損したり、紛失したりした場合は実費を徴収します。
話は変わりますが、瀬戸内しまなみ海道の自転車の通行料が無料になるようです。しまなみ海道には自転車道のある橋が6つあり、50~200円の料金を徴収します。年間収入は約2000万円で、無料化により本州四国連絡高速道路が減収となる分は、国、地元自治体、本州四国連絡高速道路で負担します。負担割合は今後協議します。無料化される時期はまだ決まっていませんが、3月21日の「瀬戸内しまのわ2014」の開幕には間に合わないようです。広島、愛媛両県知事は、夏休み前に無料化を実現したい考えのようです。
(参考:JR四国ホームページ http://jr-shikoku.co.jp/03_news/press/14-01-27/04.htm、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/ASG1Y4FSZG1YPFIB006.html、http://www.asahi.com/articles/ASG265W4QG26PFIB012.html、瀬戸内しまのわ2014ホームページ http://www.shimanowa2014.jp/)
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