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JR東海、2015年春から時速285キロ運転

 以前に書いた記事の続報です。

 JR東海はこれまで試験車両を用いた確認試験を行ってきました。このほど必要な試験を終え、車両や設備の安全性、沿線環境、乗り心地などの面で良好なデータを得ることができたため、鉄道事業法に基づいて、最高速度の向上に関する事業基本計画変更の認可申請を国交省に対して行いました。

 予定では、2015年春から東海道新幹線でも最高速度が時速285キロとなります。東海道新幹線の速度が上がるのは、1992年に「のぞみ」が登場し時速270キロ運転が始まって以来のことですから、23年ぶりです。この速度引き上げにより東京-新大阪間は2~3分短縮され、2時間22分程度で結ばれる見込みです。時速285キロを出すのはN700A及び改造されたN700系です。車体を傾斜させてカーブでも速度を落とさずに走る車両が導入されたので、最高速度の引き上げができるようになったのです。2015年春の時点では、おおよそ毎時1本が時速285キロ運転をしますが、車両更新と改造工事の進展に合わせて、段階的に拡大するようです。また最高速度引き上げにより、列車が遅れたときには遅れを取り戻すこともできるようです。遅れがあるときはこっそりと時速285キロ運転をするのもあるのかもしれません。

(追記)
 これまでN700系は、半径2500メートルのカーブでのみ車体を傾斜させてきましたが、最高速度を向上させるため、半径3000メートルから4500メートルのカーブでも車体傾斜装置を使うことになりました。半径2500メートルのカーブは時速275キロで、半径3000メートル以上なら時速285キロで走ることができます。
(参考:JR東海ホームページ http://jr-central.co.jp/news/release/nws001382.html、NHKホームページ http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140227/k10015581091000.html、乗りものニュース http://trafficnews.jp/post/38243/)

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