JR四国での「ICOCA」サービス開始は3月1日から
JR四国で「ICOCA」サービスを行うことは以前にも書きましたが、その開始日が決まりました。3月1日始発からサービスを開始します。
JR四国におけるサービス内容は、「ICOCA」(ストアードフェアカードの機能のみを搭載したもの)の発売及び払い戻し、「ICOCA」(相互利用できるカードを含みます)での入出場及びチャージです。JR四国で発売する「ICOCA」のデザインはJR四国オリジナルのものです。JR四国では「ICOCA定期券」、「こどもICOCA」、「SMART ICOCA」の発売及び払い戻しはしません。ただ、「こどもICOCA」「SMART ICOCA」はJR四国でも利用でき、「ICOCA定期券」についても、チャージされた範囲での利用は可能です。JR四国での利用エリアは高松-多度津間、児島-宇多津間ですが、JR西日本の岡山・福山エリア(長船、和気、法界院、備中高梁、神辺、三原の範囲内)とは直通利用ができます。岡山-高松間も、会社の壁を越えて利用できます。JR四国で「ICOCA」の発売、払い戻し、チャージ等ができるのは、高松、端岡、坂出、宇多津、丸亀、多度津の6駅に限られます。
「ICOCA」は高松、坂出、宇多津、丸亀、多度津駅の「みどりの窓口」及び端岡駅の窓口において、3月1日の窓口営業開始時刻から発売しますが(高松、坂出は5時からの発売となります)、記念「ICOCA」も発売されます。3月1日10時から、高松、坂出、宇多津、丸亀、多度津駅の「みどりの窓口」及び端岡駅の窓口で発売します。限定10000枚で、ひとり10枚限りです。先ほど述べたとおり、記念「ICOCA」のみならず、通常の「ICOCA」も大人のみの販売で、子供用はありません。岡山駅などで事前に購入しておく必要があります。
余談ですが、JR四国が独自のICカードではなく、JR西日本の「ICOCA」を導入したのは、投資額が安くなることと、独自規格ではJR西日本との直通利用が難しくなることです。JR西日本の「ICOCA」を導入したことにより、新たにシステムやサーバーを使うことなく、改札設備やチャージ機など十数億円の投資で済みます。自前で整備するときの3割程度で済んだのです。独自規格なら岡山-高松間といった、会社の境界を跨ぐ利用には対応しづらいですし、賢明な判断です。ICカード導入に必要な資金は、国からの設備投資の支援枠400億円から使います。
JR四国は、この3月のサービス開始後の状況を見て、定期券や対象となる駅の拡大なども検討するようです。
(追記)
記念「ICOCA」は3月1日10時から発売されますが、高松駅など販売する6駅において、その日の5時(予定)から整理券を配布します。なお、当日の状況によっては配布開始時刻を早める場合があります。
(参考:JR四国ホームページ http://jr-shikoku.co.jp/03_news/press/14-01-27/01.htm、http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/14-02-20/01.htm、日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/article/DGXNZO44334560Q2A730C1LA0000/)
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