« February 2014 | Main | April 2014 »

March 2014

福井に来たドイツの路面電車は「レトラム」

 福井鉄道にドイツの中古車両が来るということは以前に書きましたが、その名前が決まりました(福井県内で愛称を公募したところ、226点の応募がありました)。「レトラム(RETRAM)」といいます。「レトロ」と「FUKURAM」(2013年に福井鉄道が導入した新型低床車両)の「ラム」を掛け合わせたものです。アルファベットで「リ・トラム」と読めることから、福井鉄道の再建に貢献するとの思いも込めているようです。

 さて、福井に来たドイツの路面電車は、かつてシュツットガルトで走っていたもの。1965年製の2両1編成で、白と黄色の2色塗りです(ドイツの路面電車では一般的だった塗装のようです)。前面にヘッドライトが縦に2つ並んでいます。車内には、ドイツで使われていた当時の広告や路線図がそのまま残っています。1990年に土佐電鉄が購入し、高知で走っていましたが、2013年12月に福井鉄道が福井県の全額補助を受けて購入したのです。

 「レトラム」は、福井市のふくい春まつり「越前時代行列」に合わせて、12日の正午から福井駅前電停で出発式を行います。翌日の13日からは、路面電車区間の赤十字前-田原町間を福井駅前経由で休日に1日4往復します。

 ほかの福井鉄道関連の動きをまとめて書きますと、2015年春からは福井鉄道とえちぜん鉄道三国芦原線の相互乗り入れが始まります。2016年度には、福井駅前線がJR福井駅の西口まで延伸する見通しです。えちぜん鉄道は2014年度に低床車両2編成を初めて導入し、福井鉄道も新たに1編成を追加します。田原町駅にあった福井鉄道の古い駅舎は撤去され、仁愛女子高校電停を屋根付きに改修します。そのほかの停留所についても順次行う予定です。

(追記1)
 「レトラム」は、4月13日から6月29日の休日運転されます。その後は、夏季・冬季は運休し、春季・秋季のみ運行します。またダイヤは当初予定から変わり、福井駅前-田原町間を1日6往復することとなりました。

 なお、大半の便は時間調整のため、仁愛女子高校で7分ほど停まります。

(追記2)
 「レトラム」はトラブルが相次いだため、春季の運転を予定より2週間早く打ち切りましたが、修理を行い、秋季の運転を9月6日から行います。11月30日までの休日に運転します。
(参考:福井新聞ホームページ http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/society/49457.html、http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/editorial/49358.html、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/local/fukui/news/20140330-OYT8T00006.html、http://www.yomiuri.co.jp/local/fukui/news/20140904-OYTNT50573.html、福井鉄道ホームページ http://www.fukutetsu.jp/wp/wp-content/uploads/2014/04/レトラム運行ダイヤ4.13~6.29.pdf)

| | | Comments (7) | TrackBack (0)

少々の利用促進策で利用者が増えるわけがない

 山田線の宮古-釜石間55.4キロは東日本大震災後、運休が続いています。BRTにもなっていません。その山田線沿線4市町で構成する利用促進検討会議は26日、復旧後の利用促進策をまとめてJR東日本に伝えました。

 利用促進検討会議は2013年10月から11月にかけて、沿線住民と高校生に対して、現在の通勤通院の手段、利用促進策など8項目のアンケートを実施しました。それを基にまとめられた利用促進策とは、地元による運賃半額割引、宮古市八木沢地区の新駅設置、織笠駅付近に移転する県立山田病院の整備、釜石駅付近の大型商業施設開設の4つです。課題としては、公共施設や商業施設などが郊外に分散して駅から離れていること、バスなどとの乗り継ぎが不便なこと、駅周辺の駐車場や駐輪場が不足していることなどを挙げています。

 しかし、これらの利用促進策を講じたとしても、想定される利用者は35人増えるだけ。被災前の7割弱となる1日最大483人にとどまります。到底JR東日本が運営することができるレベルの人数ではありません。当然ながらJR東日本は、三陸鉄道に運営を移管することを求めています。

 いくつか利用促進策を掲げて利用者を増やそうとする動きは、幹線の利益に甘えるJRや大手私鉄のローカル線でよく見られる話ですが、少々の利用促進策で利用者が増えるなら苦労はしません。根本的な解決策でないからです。本気で鉄道を維持したいのなら、地元で赤字の責任を取ることができる第三セクター(三陸鉄道)に移管しないといけないでしょう。お金を出したくないのなら、鉄道が廃止になっても何の文句も言えないでしょう。できる限りのことをやろうとしているJR東日本は、ある意味誠実です。お金は出したくない、でもJRが責任をもって維持すべきだでは、話が進むわけがありません。
(参考:岩手日報ホームページ http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20140327_7、http://www.iwate-np.co.jp/311shinsai/y2013/m03/sh1303232.html、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/local/iwate/news/20140326-OYT8T00949.html)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

岡山・広島-熊本・鹿児島中央間にも「スーパー早特きっぷ」

 JR西日本及びJR九州は、14日前までに予約すれば山陽新幹線・九州新幹線に格安で乗ることができる「スーパー早特きっぷ」を発売していますが、新大阪、新神戸からしか利用できず、岡山や広島からの設定はありませんでした。

 ところが、このたび、岡山・広島-熊本・鹿児島中央間の「スーパー早特きっぷ」も発売されることになりました。これまでの「スーパー早特きっぷ」と同じく、JR西日本のインターネット予約「e5489」もしくは「JR九州インターネット列車予約サービス」で購入する、ネット予約専用の切符です。乗車するときに、JR西日本またはJR九州の「みどりの窓口」等で、決済に使ったクレジットカードにより、切符に引き換えます。「J-WESTカード」などのJR西日本やJR九州のクレジットカードがなくても、手持ちのクレジットカードがあれば使えます。「のぞみ」「みずほ」「さくら」などの普通車指定席に乗ることができます。「のぞみ」を利用した場合は、博多駅で乗り継ぎとなります。九州新幹線内の列車は予約時に自動的に指定されます。14日前(23:00)までに買わないといけないという制約はありますが、1人からでも利用でき、片道から使えます。当然ながら席数限定で(空席がある場合でも購入できない場合もあります)、予約した列車の変更は一切できません(払い戻すことになります)。乗り遅れたら、特急券部分は無効となり、改めて買い直すことになります(ほかの列車の自由席に乗ることはできません)。発売期間は5月1日から9月30日まで(利用開始日の1か月前から14日前(23:00)まで発売します)、利用期間は5月15日から10月14日までです。

 この切符は、片道乗車券とセットで発売します。その値段は岡山-熊本間が12500円(通常より4500円お得)、岡山-鹿児島中央間が14000円(通常より6700円お得)、広島-熊本間が11000円(通常より2540円お得)、広島-鹿児島中央間が13000円(通常より4880円お得)です。岡山発着の場合、新大阪・新神戸発着とほとんど変わらない値段ですが(消費税率が8%になったことに伴い、新大阪・新神戸-熊本間は12500円から12860円に、新大阪・新神戸-鹿児島中央間は14000円から14400円になっています)、それでも結構お得です。
(参考:JR西日本ホームページ http://www.westjr.co.jp/press/article/items/140326_00_super.pdf、JR九州ホームページ http://www13.jrkyushu.co.jp/newsreleaseweb.nsf/9dd28b8cb8f46cee49256a7d0030d2e6/baa84447e8562ec349257ca700403e84/$FILE/%E5%BA%83%E5%B3%B6%E3%83%BB%E5%B2%A1%E5%B1%B1%E3%81%B8%E3%81%AE%E3%81%8A%E3%81%A7%E3%81%8B%E3%81%91%E3%81%8C%E4%BE%BF%E5%88%A9%E3%81%A7%E3%81%8A%E3%83%88%E3%82%AF%E3%81%AB%EF%BC%81%E3%80%8C%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E6%97%A9%E7%89%B9%E3%81%8D%E3%81%A3%E3%81%B7%E3%80%8D%E3%82%92%E7%99%BA%E5%A3%B2%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81.pdf)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

E4系、朱鷺色に変更へ

 上越新幹線で走っているE4系は24編成ありますが(かつては東北新幹線でも運用されていましたが、今は上越新幹線のみを走ります)、4月1日にスタートする新潟デスティネーションキャンペーンに合わせて、塗装を変更します。

 現行の塗装は車体中央のラインが黄色となっていますが、新しい塗装はそのラインが、かつてE1系でも使用していた朱鷺色になります。ピンクに似た色です。また、先頭車には、朱鷺の羽ばたく姿をラッピングします。

 この新しい塗装は、4月7日の「Maxとき491号」(長岡7:00発新潟行き)から運用を開始する予定です(新潟到着後、新潟9:13発「Maxとき316号」東京行きとなります)。4月7日時点では1編成だけですが、順次変更を行い、2015年度末までに全編成の塗装を完了する予定です。
(参考:JR東日本新潟支社ホームページ http://www.jrniigata.co.jp/press/20140326e4toshokuhennkou.pdf)

| | | Comments (0) | TrackBack (1)

阿佐海岸鉄道宍喰駅、消費税率値上げで券売機撤去

 阿佐海岸鉄道は4月1日の消費税率値上げ後も、住民への影響を考慮して値上げはしません。しかし、海部で接続するJR四国は値上げを行いますので、駅で販売する切符の運賃は変わります。例えば宍喰から徳島までは今までより60円高い1880円になります。

 阿佐海岸鉄道はJR四国と接続する海部を含めて3駅ありますが、このうち券売機があるのは宍喰のみです(後の2駅は駅員が手で売ります。4月以降も継続します)。1999年に240万円で購入した券売機がありますが、値上げによって券売機の更新が必要となります。とは言っても、宍喰の利用者は1日たったの約30人、券売機を更新するのはもったいないです。

 そこで阿佐海岸鉄道は4月から、宍喰駅の券売機を撤去して、駅に常駐する職員が手で売ることにしました。JRへの連絡切符を含めた52種類の硬券を売ることになります。硬券なら阿佐海岸鉄道に来た人が記念に買ってくれるということも期待できるでしょう。なお、1番の切符は宍喰駅窓口にて、4月1日6:00から発売します。
(参考:徳島新聞ホームページ http://www.topics.or.jp/localNews/news/2014/03/2014_13953644973666.html、阿佐海岸鉄道ホームページ http://asatetu.com/docs/Image/h260401kippu.jpg)

| | | Comments (0) | TrackBack (2)

富士急、鉄道は「Suica」を導入

 大月でJR東日本の中央線と接続している富士急。東京方面からJRでやってくる観光客も多く、直通列車も運行されていますが(休日等には増発されます)、これまでICカードは使えませんでした。

 しかし、2015年春から、「Suica」を導入することになりました。富士急行線の全18駅において、JR東日本等が発行する「Suica」及び「Suica」と相互利用サービスを実施しているICカード乗車券での乗り降りが可能となります(富士急沿線及び富士山エリアの富士急グループの路線バスについてはすでに一部路線を除いてICカードが利用可能となっています)。また、残額が少なくなったときは、チャージできるようにします(有人駅を中心に一部の駅で行うようです)。なお、富士急の各駅では、「Suica」の発行は行いません。

 JRから直通する客のことを考えると、大月駅でタッチしなくてもJR部分の運賃を含めて精算できるシステムとなるでしょう。今まで富士急で「Suca」が使えないとは思わずに直通列車に乗り、富士急の駅でトラブルになるというケースはそれなりにあったと思われますが、それは解消されることでしょう。

(追記)
 富士急での「Suica」サービス開始日が2015年3月14日に決まりました。
(参考:富士急ホームページ http://www.fujikyu-railway.jp/div/event/pdf/Suica_260320.pdf、http://www.fujikyu-railway.jp/upload/file/%EF%BC%B3uicapress1218.pdf)

| | | Comments (0) | TrackBack (2)

大阪市交通局、大容量蓄電池を整備へ

 大阪市交通局は、停電したときでも列車を最寄り駅まで走らせるために、大容量の蓄電池を整備する方針です。早ければ2014年度中に四つ橋線の一部区間で整備工事を始め、順次広げます。

 地下鉄は停電すれば、当然ながら停まります。乗客の避難は列車から降ろし、最寄りの駅などに徒歩などで移動する方法で行いますが、例えば10両編成の御堂筋線で停電すれば、ラッシュ時でなくても1編成で1000人以上が歩いてもらうことになります。

 ところが、南海トラフ巨大地震が起きれば、津波で防潮堤が決壊し、淀川の河口から海水が遡上するという予測がされています。堺筋線を除く7路線で浸水被害が発生すると想定されています。歩いて移動する方法では時間がかかりすぎ、間に合わないかもしれません。

 そこで出てきたのが駅間で停まった列車を動かすため、蓄電池を整備するというアイデア。2014年度の当初予算案に整備費として10億円を計上します。また2月23日には、別の用途で使っていた蓄電池で列車の走行実験を行ったとのことです。
(参考:MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/140220/wlf14022021150021-n1.htm)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

内部・八王子線の新会社は四日市あすなろう鉄道に

 2013年に公有民営方式での鉄道存続が決定した内部・八王子線ですが、それを運営する会社が昨日27日、設立されました。

 会社の名前は四日市あすなろう鉄道、「あすなろう」には、未来への希望や、内部・八王子線の特徴であるナローゲージ(特殊狭軌線、軌間が762ミリ)、将来にわたり市民とともに育てていく鉄道という想いをこめています。間違えそうですが、決して「あすなろ」ではありません。四日市市鵜の森の近鉄名古屋輸送統括部に本店を置き(ただ当面は大阪市の近鉄本社で事業を行います)、資本金は5000万円です。近鉄が75%、四日市市が25%を出資しています。唯一の常勤役員となる代表取締役には、太田近鉄鉄道事業本部企画統括部営業企画部長が就きます(その他の代表取締役社長、取締役、監査役には、近鉄の関係者が3人、四日市市の関係者が1人就きます)。当面は近鉄の関係者3人で業務を行いますが、2015年4月の運行開始時には30人程度の規模になるようです。

 今まで内部・八王子線は近鉄が第一種鉄道事業者として運営していましたが、2015年4月からは、今年秋に国に対して申請する鉄道事業再構築実施計画の認定を条件として、四日市市が第三種鉄道事業者となり鉄道施設、車両を保有、四日市あすなろう鉄道が第二種鉄道事業者として四日市市から鉄道施設、車両の無償貸し付けを受けて運行を行います。
(参考:近鉄ホームページ http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/140327-2utsubehachioji.pdf、中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/article/mie/20140328/CK2014032802000015.html、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/mie/news/20140328-OYT8T00024.htm)

| | | Comments (0) | TrackBack (2)

大船渡線鉄路復旧の公的負担は270億円

 BRTが走っている大船渡線気仙沼-盛間なのですが、最終的な目標は鉄道での復旧です。BRTが走っている気仙沼線や代行バスにとどまっている山田線にも鉄道で復旧させる構想があります。そんな中、2月19日のことですが、一関市でJR大船渡線復興調整会議が開かれました。

 JR東日本は鉄路での復旧費用を約400億円と見込んでいます。ルートは以前にも書いたとおり、脇ノ沢-細浦間の8.8キロをを高台に移設したものです(いわゆる「Aルート」)。このうち、JR東日本は震災前の状態に戻す費用130億円を負担し、ルート移設などにかかる費用270億円(内訳は、ルート移設に240億円、土地区画整理、河川橋梁整備に30億円)は、沿線自治体などに公的支援を求めるということです。なお、一部分だけ移設し、小友駅付近で現ルートに合流するいわゆる「Bルート」でも費用はさほど変わらず、現行ルートのままだと安全が確保されないため、概算は示されていません。なお、BRTは津波が来たら浸水する可能性があるところを走っていますが、バスなら道路を自由に走ることができるので、鉄道とは事情が異なるのです。

 ただ、高台に移設するルートには、震災で被害を受けていないところが含まれるため、復興交付金など公的支援の活用ができないという問題点もあります。移設ができたとしても、復旧時期は未定です。そのためもあってか、地元自治体側は(負担のない)現ルートでの早期復旧を望んでいますが、BRTで何とかなるというレベルの需要しかないのが現状です。赤字垂れ流し疑いなしという路線にJR東日本が130億円も出してくれるというだけでも正直ありがたいところです。このままJR東日本にすべてを求めるという考えでは、BRTのまま固定されても文句は言えないでしょう。
(参考:日テレNEWS24 http://www.news24.jp/articles/2014/02/19/07246147.html、岩手日報ホームページ http://www.iwate-np.co.jp/311shinsai/y2014/m02/sh1402181.html、http://www.iwate-np.co.jp/ronsetu/y2014/m02/r0228.htm、河北新報コルネットニュース http://www.kahoku.co.jp/voice_news/2014/02/voice_20140220t71010.htm、東海新報社ホームページ http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws9472)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

JR西日本、駅の売店をセブン-イレブンに

 JR西日本とセブン-イレブン・ジャパンは駅構内の店舗の運営について業務提携を結ぶ方針です。

 この業務提携によって、6月上旬に京都駅2店舗、岡山駅、下関駅、博多駅に開業させる予定で、今後5年程度をかけて、JR西日本の駅構内にあるキヨスクやコンビニなど約500店舗をすべてセブン-イレブンに転換させます。

 コンビニの店舗は全国に5万店もあり、コンビニ同士での客の奪い合いも激化しています。コンビニ業界にも規模の効果はあり、たくさん店を抱えたほうが有利です。ここで目をつけるのが、駅構内の店舗。JR西日本に限らず、駅構内の売店は鉄道会社自らが運営していましたが、最近は大手コンビニチェーンの店に転換するケースがみられます。セブン-イレブンは西日本には弱いのですが、これで西日本でも一気に店舗数を増やすことができます。JR西日本にとっても、セブン-イレブンにすることにより、店舗の収益を強化することができるというメリットがあります。

(追記)
 JR西日本の真鍋社長が9月17日に行った定例記者会見によれば、セブン-イレブンに転換された駅構内のコンビニ等のうち、改装前との比較ができる11店舗についてみると、8月の売り上げが前年に比べて約5割増えたようです。
(参考:NHKホームページ http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140327/k10013273261000.html、JR西日本ホームページ http://www.westjr.co.jp/press/article/2014/03/page_5440.html、MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/region/news/140918/fkk14091807040002-n1.htm)

| | | Comments (2) | TrackBack (2)

明知鉄道、SLの試験走行を行う

 リニア中央新幹線の開業に合わせてSLを復活させる構想のある明知鉄道。21日のことですが、そのSL(C12)の試験走行を行いました。

 10:45からと13:00から約30分程度かけて行った試験走行(約100メートルを時速10キロ以下で約3分かけて2往復ずつしました)の目的は、車輪の点検のため。後ろからリニア新幹線のデザインがラッピングされたディーゼルカー、アケチ13号が押します(ディーゼルカーを含めて乗車はできません)。石炭の代わりにまきをくべて煙突から白煙が上がり、圧縮空気で汽笛も鳴らします。ディーゼルカーとの連結走行は2013年12月にSLを移設したときに行いましたが、一般公開は初めてのことでした。
(参考:岐阜新聞ホームページ http://www.gifu-np.co.jp/hot/20140319/201403191015_8242.shtml、http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20140322/201403220923_22191.shtml)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

神戸三宮から吉野への近鉄特急

 近鉄及び阪神は3月22日から、近鉄特急車両(22600系)を使用した団体列車を運転しています。ゴールデンウィークの5月3日にも神戸三宮からの団体列車を運転します。

 5月3日の行き先は吉野・飛鳥。もちろん吉野線は狭軌ですから、橿原神宮前で乗り換えることになります。神戸三宮を8:36に出て、西宮、尼崎に停車したのち、橿原神宮前に10:12着、吉野には11:12に到着します。帰りは吉野を17:47に出て、橿原神宮前は19:07発、尼崎、西宮でも降車でき、終点神戸三宮には20:40に到着します。募集人員が300人で、最少催行人員が100人です。

 団体列車なので、現地では観光がセットになります。観光は5コースあり、特別御開帳中の金剛蔵王権現を拝観するコースが3つ、それに飛鳥の名所や吉野山(金剛蔵王権現も含みます)を観光バスで巡るコース(団体列車は橿原神宮前まで)、飛鳥を自由行動するコース(団体列車は橿原神宮前まで)があります。費用は飛鳥を自由行動するコースが大人4300円、子供2900円、その他のコースが大人9000~13000円、子供7100~11000円です。神戸三宮、西宮、尼崎発着ともに同額です。

 申し込みは3月18日から、阪神電車サービスセンター(神戸三宮駅)、阪神アイビートラベル甲子園営業所、近畿日本ツーリスト三ノ宮営業所、近鉄駅営業所などで発売されます。電話での申し込みもできます。
(参考:近鉄ホームページ http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/hpkoubehannshin.pdf、http://www.kintetsu.co.jp/soukatsu/hanshin_kintetsu/index.html)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

沖縄都市モノレール、浦西まで一括開業の予定だが

 以前の記事で、延伸区間(首里-浦西間)のうち、首里-石嶺間(0.9キロ)だけを先行して開業させるという案があるということを紹介しましたが、沖縄県、那覇市、浦添市、沖縄都市モノレールによる担当者レベルの勉強会の結果、採算性などの面から先行開業させずに浦西まで一括して開業する予定です。

 といいますのも、先行開業する時期は安全性などを考慮すると早くても(以前の話から遅れて)2018年夏になるようです。浦西までの延伸は2019年春の予定なので、たった半年では費用対効果が低いとみているのです。

 その費用対効果については以下のように計算されています。2012年7月に沖縄県が社団法人日本モノレール協会に発注した「沖縄都市モノレール運行計画検討委託業務」報告書によれば、複線にすれば全線開通より1年、単線では1.5年早く開業できるとしています(先ほども述べたように、その後の事情が変わり、石嶺までの先行開業時期は早くても全線開業の半年ほど前になっています)。部分開業の建設費は、全線開通の際に首里-石嶺間で必要な額と比べると、複線で約11.37億円、単線でも約1.38億円余計にかかります。複線の建設費がかかるのは、分岐器の費用約8億円がかかるからです。このほか、複線だと支柱高アップのための基礎工事費、信号保安設備費もかかります。運賃収入から人件費などの運営費を引いた収支は、複線が約7600万円、単線が約1.14億円なので、差し引きすると、複線だと約10.61億円のマイナス、単線でも約2400万円のマイナスとなります。

 もっとも、用地買収のペースは場所によって大きく異なっています。那覇市が担当する首里-経塚駅付近は88~97%ですが(数字は3月末の見込み)、浦添市が担当する京塚駅付近-前田間はほとんど進んでいないところもあります(経塚駅付近は18%しか進んでいません)。沖縄県が担当する前田-浦西間は28%です。沿線の用地買収が2015年3月(2015年度末説もあり)までに終わらないときは現時点でほぼ用地買収を終えている(97%)、首里-石嶺間の先行開業の話が再浮上する可能性もあります。ただ、先ほども述べたように、複線の対費用効果が悪いことから、(あくまでも暫定ということで)単線で開業させる可能性が高いと考えられます。
(参考:琉球新報ホームページ http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-221844-storytopic-82.html、沖縄タイムスホームページ http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=65055、http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=65397)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

甲府、中津川リニア駅周辺の開発案について

 2027年開業予定のリニア中央新幹線の駅周辺の開発案が出てきています。今日は甲府中津川を取り上げます。

 山梨県が19日に明らかにした駅周辺開発の計画案では、甲府市大津町に設置される駅の周辺を含めた総開発面積は24ヘクタールになります(うち道路は2ヘクタール)。駅自体の面積は2.5ヘクタールです。

 駅の北側には中央道に接続するスマートインターチェンジ(仮称は甲府中央スマートインターチェンジ、2.5ヘクタール)、駐車場(5ヘクタール)、バスやタクシーが発着する駅前広場(1ヘクタール)が整備されます。公共交通機関によるアクセス手段もありますが、地方のリニアの駅へのアクセス手段として何より必要なのが大駐車場なのです。1日の予想利用者数は12300人ということなので、1640台分確保します。なお、駐車場は一部を有料化します。駅前広場からは富士山方面に向かうバスや甲府市中心部を結ぶBRTが発着します。駅前広場は駅の南に設ける案もあります。

 駅の南側には憩い・交流機能用地(6ヘクタール)と産業振興機能用地(5ヘクタール)ができます。憩い・交流機能用地とは、南アルプスや甲府盆地を眺めることのできる高層の展望施設や観光案内所、土産物店などがあり、イベントを開く公園などもできます。産業振興機能用地には大学や企業の研究所を誘致します。憩い・交流機能用地と産業振興機能用地のどちらかを駅に近い側に置くかは、今後決めます。駅の西側には県工業技術センターがあり、産業振興機能用地を駅の近くに置けば、隣接する格好になります。

 山梨県は2014年度中に開発計画を確定させ、開発のためにどのような事業方法をとるか決めます。

 話は変わりまして、次は中津川。こちらもリニアの駅の近くに中央道が走っています。そこで、中津川インターチェンジと恵那インターチェンジとの間に新たなインターチェンジとを設けます。国道19号の北側に料金所を設け、国道19号の上を橋で越えて中央道に接続します。その新たなインターチェンジからは濃飛横断道が出ます。濃飛横断道は郡上市と中津川市を結ぶ約80キロの地域高規格道路で(現在、下呂市内の5.1キロが開通しています)、そのうち中央道からリニア駅予定地の東側を通り、木曽川の美恵橋までの約5.1キロの区間をリニア関連工区として、リニア開業までの開通を目指しています。中央道からリニア駅予定地までは4車線、駅から北が2車線となります。道路建設予定地には民家などが78棟あり、今後用地取得を進めます。
(参考:日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK1904D_Z10C14A3000000/、朝日新聞ホームページ(会員登録要) http://digital.asahi.com/articles/CMTW1403202000001.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_CMTW1403202000001、MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/region/news/140320/ymn14032002040001-n1.htm、岐阜新聞ホームページ http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20140320/201403201020_22185.shtml、中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20140321/CK2014032102000010.html)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

熊本市電に水戸岡デザイン超低床車両、「COCORO」登場

 水戸岡氏デザインの超低床型路面電車が、熊本市内を走ります。しかも新車です。

 熊本市は20日、10月から運行を始める超低床型路面電車(1編成2両)のデザインを発表しました。それによりますと、外観は濃い茶色のメタリックで、内装にはカエデなどの木材をふんだんに使い、「森と水の都くまもと」を表現します。車内は外観と同じ濃い茶色と、木材の色に近い明るい茶色のふたつの色で彩られます。取り外し式のテーブルも設置されます。

 名前も決まりました。「COCORO」です。ビジネス客や観光客をおもてなしの心で迎えたい、との思いを込めたものです。車両の先頭に「水、緑、情熱」を表すシンボルマークをつけます。金色のハートを3つつなげます。車体下部には夜間の安全面を考慮してLEDライト約10個も取り付けます。定員は既存の車両と同程度の約80人、車両の製作費は約3.2億円とのことです。

 なお、熊本市交通局は既存の超低床型車両7編成についても、2015年度から順次、「COCORO」と同じように濃い茶色と白の外観に変更する方針のようです。
(参考:西日本新聞ホームページ http://www.nishinippon.co.jp/nnp/kumamoto/article/77056、くまにちコム http://kumanichi.com/news/local/main/20140321001.xhtml)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

気仙沼線BRT、気仙沼駅構内に乗り入れへ

 徐々に専用道の整備を進めているBRT。4月17日から専用道の区間が若干増えます。

 今回増えるのは、気仙沼線BRTの気仙沼駅付近の1.0キロ。今回の延伸により、気仙沼線BRTの専用道の総延長は22.7キロになります。

 そして、気仙沼線のBRTは、気仙沼駅ホームからの発着に変わります(大船渡線BRTは、これまで通り駅前広場からの発着です)。1番線が気仙沼線BRT乗車ホーム、2番線が気仙沼線BRT降車ホーム、3番線と4番線が大船渡線(鉄道)です。2~4番線はこれまで跨線橋を渡らないといけなかったのですが、1番線と2番線の間(ここに専用道が入ります)に横断通路を設置し、跨線橋を通らずに乗降や乗り換えができます。実は気仙沼駅は跨線橋を渡らなくても済むように、できるだけ1番線に発着するように配慮していたのですが、気仙沼線BRTの気仙沼駅乗り入れによって1番線に列車を入れることができなくなりました。そのために横断通路を設置したのでしょう。なお、横断通路は4月17日の専用道供用開始に先行して使用を開始しますが、4月16日までは工事等の都合により、夜間等一時の時間帯で使用できないこともあります。このときは、跨線橋を使用しないといけません。

 同じ4月17日からは、気仙沼線のダイヤ改正を行います。専用道の延伸及び現行の運転状況を勘案したものとなりますが、柳津-気仙沼間の所要時間は最速106分(ベイサイドアリーナ通過便)で、現行と変わりありません。

 そして、4月17日から、以前に紹介した電気BRT、観光型BRTの運行を開始します。いずれも運賃のみで乗車できます。気仙沼線を走る電気BRT(e-BRT)のダイヤは本吉8:51発気仙沼9:32着、本吉13:21発気仙沼14:02着、気仙沼11:26発本吉12:07着、気仙沼15:26発本吉16:07着の4本です。気仙沼線を走る観光型BRT(おでかけ「旅」)のダイヤは志津川9:05発気仙沼10:32着、柳津13:36発気仙沼15:32着、気仙沼10:56発柳津12:52着、気仙沼17:26発本吉18:07着の4本です。大船渡線を走る観光型BRT(三陸の「海」)のダイヤは気仙沼11:59発盛13:13着、気仙沼16:29発盛17:43着、盛14:45発気仙沼15:59着、盛18:45発陸前矢作19:35着の4本です。いずれもかなり少ないような気がしますが、さらにメンテナンスなどのため、普通のバスで運行する場合があります。事前に盛岡支社ホームページなどで告知されます。

(追記)
 6月16日から7月中旬の間、気仙沼線BRTは、気仙沼駅構内の専用道の改良工事のため、不動の沢-気仙沼間の一部で一般道を走行します。気仙沼線BRTは気仙沼駅には乗り入れますが、2番線が気仙沼線BRT乗車ホーム、1番線が気仙沼線BRT降車ホームと逆になります。
(参考:JR東日本ホームページ http://www.jr-morioka.com/cgi-bin/pdf/press/pdf_1395124590_1.pdf、http://www.jr-morioka.com/cgi-bin/pdf/news/pdf_1402460503_1.pdf)

| | | Comments (0) | TrackBack (1)

長崎電気軌道、軽快電車2001号30日で引退

 路面電車といえば、一部を除いてかなり古い車両が走っている印象があります。しかし、路面電車としては比較的新しい車両がこの春、引退します。

 その車両は長崎電気軌道の2001号。33年前に「軽快電車2000形」としてデビューしたものです。当時としては画期的な車両で、新しい時代の路面電車をイメージさせるものです。

 しかし、ほかの車両と構造が異なる点が多く、少数派ということもありメンテナンス面では難しい車両となりました。すでに同タイプの2002号は2010年に引退し、残る2001号も3月30日にさよなら運行を行い、引退することになりました。

 浦上車庫前と蛍茶屋を往復するさよなら運行は、午前と午後に分けて行います。午前運行は浦上車庫前を9:58に出て、3号系統、2号系統、3号系統、2号系統を繰り返し、浦上車庫前に12:31に戻ります。午後運行は浦上車庫前を13:34に出て、3号系統、2号系統、3号系統、2号系統を繰り返し、浦上車庫前に15:58に戻ります。
(参考:長崎電気軌道ホームページ http://www.naga-den.com/kikaku/rinzi/2001sayonara、railf.jp http://railf.jp/news/2010/03/30/183700.html)

| | | Comments (0) | TrackBack (1)

東武、浅草-とうきょうスカイツリー間特急料金無料サービス通年化&拡大

 とうきょうスカイツリーから浅草までの特急料金が無料となるサービスは2012年10月27日から行われています。このサービス、2014年3月31日まで延長されていましたが、このたび通年化されることになりました。また、対象列車もこれまでの10時以降にとうきょうスカイツリーを発車する浅草行きの特急(「スペーシア」の個室、「スカイツリートレイン」を除きます)から、すべての浅草行き特急に拡大されます(4月1日から拡大)。時間帯を問いません。ただし、これまでと同じく、「スペーシア」の個室、「スカイツリートレイン」は無料サービスの対象外です。

 4月1日から9月30日までの間は、「浅草・東京スカイツリー観光記念往復きっぷ」を発売します。浅草-とうきょうスカイツリー間の往復乗車券で、発売額は290円。通常の紙の片道切符2枚を買うよりも10円安くなっています。観光の思い出として記念に持ち帰ることができるように、東京スカイツリーや浅草の名所を入れたデザインとなっています。なお、このきっぷは、発売当日限り有効で、浅草駅及びとうきょうスカイツリー駅の改札窓口で購入できます(浅草発売のものととうきょうスカイツリー発売のものでは、きっぷのデザインが異なります)。
(参考:東武ホームページ http://www.tobu.co.jp/file/pdf/9a76d5792c1e58f90cd4c10c5dd3f3b9/140318-3.pdf?date=20140318133801)

| | | Comments (0) | TrackBack (1)

草津に連節バス

 草津市の南草津駅は、立命館大学や大企業の工場の最寄り駅となり、滋賀県内では草津駅に次いで2番目に利用者の多い駅となっています。JRになってからできた駅ですが、利用者の多いので、新快速停車駅になっています。大学や工場は駅から離れています。バスに頼らないといけないのですが、バスの利用者も多いので、「積み残し」が多く発生しています。周辺の道路は渋滞し、到着が大幅に遅れます。

 このような交通事情のため、新交通システムの構想まで出されていますが、とりあえず連節バスを走らせることを検討することになりました。連節バスにより輸送力のアップを狙います。実現すれば滋賀県内では初めてです。

 まず新年度の2014年度は、バスを走行させるためのシミュレーションやシステム設計から始めます。連節バスは内輪差が大きいことから、従来のバスルートを走ることができるかどうかを、コンピュータで検証します。また、バスが交差点に近づくとバス側の信号が青に変わる連動システムの導入についても検討します。

 シミュレーション等で連節バスの走行に問題がないと判断すれば、今年の秋にも試験運行を行います。すでに連節バスを導入している岐阜市三田市から1台借りて、現行ダイヤの合間に走らせます。岐阜市や三田市も、大学や企業が集中したエリアと駅が離れています。草津市によれば、両市とも連節バス導入の効果はあったようです。

(追記1)
 2016年4月から、南草津-立命館大間に連節バスを運行することとなりました。運行事業者は近江鉄道、ドイツのメルセデス・ベンツ社から2台(計約1.6億円)を購入します。定員は約120人です。国、滋賀県、草津市が助成するので、近江鉄道の負担は1/4で済みます。約2.8キロの路線を平日に片道12~14便走り、ノンストップのほか、途中3か所に停まる便も運行するようです。

(追記2)
 草津市の連節バスの愛称が、「JOINT LINER」に決まりました。

(追記3)
 2014年度と2015年度の数字では、南草津が滋賀県で一番乗車数の多い駅となっています。1994年の開業当初と比べると7倍以上に増えたのです。
(参考:MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/140313/wlf14031312280011-n1.htm、京都新聞ホームページ http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20150602000167、草津市ホームページ http://www.city.kusatsu.shiga.jp/kurashi/kotsudorokasen/kotsu.html、「鉄道ジャーナル」2017年1月号 鉄道ジャーナル社)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

銚子電鉄4月1日ダイヤ改正、その内実は?

 銚子電鉄は4月1日にダイヤ改正を行い、朝ラッシュ時などに増発を行います。3往復を増発しますが(朝ラッシュ時は1時間に2本程度となります)、最終の銚子21:48発外川行きが廃止され、改正後は1日19往復となります。

 これを見ると明るい話題ですが、実は2013年11月21日に行われた大幅減便のダイヤ改正からさらに本数が減っていたのです。2013年11月21日時点では1日21往復だったのですが、1月11日に脱線事故が起き、1月26日に運転再開したときに外川方面は17本、銚子方面は16本にまで減っていました。1日19往復という新ダイヤは、2013年11月21日の水準を下回るのです。
(参考:レスポンスホームページ http://response.jp/article/2014/03/15/219221.html、銚子電鉄ホームページ http://www.choshi-dentetsu.jp/unyu/260401.pdf)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

南砺市、金沢への直通バスを実験へ

 北陸新幹線が開業すると、関西や名古屋方面からの特急が金沢止まりになり、富山に行くには非常に不便になってしまいます。そこで、南砺市は2012年度から需要や経費、課題を調査してきて、2015年3月から金沢への直通バスを実証実験というかたちで運行する考えです。実証実験の方法や期間については、南砺市に新年度から設置される、交通政策係で検討するようです。

 南砺市と金沢とを結ぶ道路は、2013年11月の清水田島<たのしま>トンネル開通などで所要時間が大幅に短縮しました。南砺市の福光地区と金沢市の中心街は20分程度で結ばれ、鉄道で新高岡を経由するよりも明らかに速いです。実証実験のバスはその主要地方道金沢井波線を通ります。

 しかし、南砺市と金沢との間には国道304号線経由で民間のバスが走っています。そこで南砺市はバス会社やJR西日本などと協議した結果、金沢市内のバス停を極力少なくするとともに、金沢行きは降車専用、南砺行きは乗車専用とすることで南砺市民向けのバスとしてバス会社の理解を得ることができました。金沢駅周辺のバス停用地についても金沢市からおおむね理解を示してもらっているようです。

(追記)
 南砺市と金沢を結ぶバスは、2016年4月1日から本格運行を開始することになりました。
(参考:朝日新聞ホームページ(会員登録要) http://digital.asahi.com/articles/ASG3B5F5NG3BPUZB00G.html?_requesturl=articles/ASG3B5F5NG3BPUZB00G.html&iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG3B5F5NG3BPUZB00G、北國新聞ホームページ http://www.hokkoku.co.jp/subpage/T20140311202.htm、加越能バスホームページ http://www.kaetsunou.co.jp/2168/)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

リニアの経済効果、京都駅ルートで810億円

 京都市などは、何とかしてリニアを京都に持ってきたいと考えています。そこで京都市はリニア中央新幹線について、京都駅を通った場合と現行案の奈良市付近を通った場合の経済効果を独自に試算し、12日公表しました。

 それによれば、京都駅ルートは首都圏からの乗客数は年間1200万人(うち新規流入は年間500万人)、経済波及効果は年間810億円(内訳は京都府590億円、奈良県110億円、大阪府70億円、滋賀県40億円)。これに対して奈良市付近ルートは首都圏からの乗客数は年間300万人(うち新規流入は年間290万人)、経済波及効果は年間420億円(内訳は奈良県220億円、京都府200億円)にとどまります。2011年に京都府がまとめた試算(京都駅が690億円、奈良市付近が650億円。京都市とは試算の方法が異なりますので、単純な比較はできません)がありますが、それよりも京都の優位性がはっきりと出ています。もっとも、京都駅ルートの場合は新幹線から移行する客が多いことも容易に考えられます。キャパの小さいリニアに集中し、新幹線が空いてしまうリスクもあります。

 なぜ京都市は経済効果の試算をしたのでしょうか? リニアのルートは国の基本計画(1973年)や整備計画(2011年)で奈良市付近を通ると明記され、事業主体でルートの決定権を持つJR東海も変更する気はありません。そのJR東海の考えを変えるため、明らかに京都が優れている経済効果を持ち出しているのです。なお、経済効果は国が一度も試算したことはありません。

 もっとも、京都府や京都市はともかく、ほかの府県の動きは鈍いです。2012年には滋賀県の嘉田知事大阪市の橋下市長が京都駅ルートを支持しましたが、その後はあまり目立つ動きはないようです。

 京都が絶対にやっていけないことは、リニアの誘致を求めるあまり、開通が遅れたり、できなかったりすること。JR東海は名古屋の会社なので、名古屋さえよければよく、本音では大阪までできなくなってもよいのです。こういう会社が東海道を牛耳っているのは問題といえばそうなのですが。

 関西には悪い癖があります。大阪、京都、神戸という大都市があるためでしょうか、内輪もめが多いのです。京都経由か奈良経由かでもめているリニアもそうですが、北陸新幹線や空港もそうです。北陸新幹線は「若狭ルート」「湖西ルート」「米原ルート」の3つがあり、どこを通るか決まっていません。関西方面はルートすら決まらないのに、北陸新幹線は東京との間だけが便利になり、関西方面は北陸の富山でさえ直通ができなくなります。しかも、階段の上り下りがいる、前近代的な乗換です。空港も伊丹の問題を解決するためにつくったはずの関空ができたにもかかわらず、欠陥空港の伊丹が残り続け、おまけに神戸までできました。バラバラな関西を象徴する存在です。
(参考:京都新聞ホームページ http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20140312000148、http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20140312000063、MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140317/waf14031709380004-n1.htm、MSNマネー http://money.jp.msn.com/news/toyokeizai-online/%e4%ba%ac%e9%83%bd%ef%bd%a5%e5%a5%88%e8%89%af%e5%af%be%e7%ab%8b%e3%81%ae%e3%83%aa%e3%83%8b%e3%82%a2%ef%bd%a2%e5%a4%a7%e9%98%aa%e3%81%be%e3%81%a7%e5%bb%b6%e3%81%b3%e3%81%aa%e3%81%84%ef%bd%a3%e8%aa%ac-%e3%83%ab%e3%83%bc%e3%83%88%e3%82%92%e5%b7%a1%e3%82%8b%e5%af%be%e7%ab%8b%e3%81%a7%e5%90%8d%e5%8f%a4%e5%b1%8b%e4%bb%a5%e8%a5%bf%e3%81%b8%e5%bb%b6%e4%bc%b8%e3%81%a7%e3%81%8d%e3%81%aa%e3%81%84%ef%bc%9f-1?page=0)

| | | Comments (4) | TrackBack (1)

西武「レッドアロー」、横浜直通を検討へ

 東京メトロを介した西武・東武と東急との直通が始まって1年が経ちました。横浜と埼玉県との行き来は大幅に増えましたが、ネームバリューの大きさから横浜に向かう流れのほうが多いというのが現実のようです。

 そこで西武が考えているのが、特急「レッドアロー」を横浜に直通させること。東急東横線、みなとみらい線の相互直通運転を開始してから、池袋線の乗客が前年に比べて1日8000人増えました。特に直通運転の終点の飯能駅は、定期券利用客を除いた乗客数が3.2%伸びました。飯能駅は秩父連山のふもとにあり、ハイキングの起点となります。また、初日の出を見るための元町・中華街発の列車を走らせたところ、深夜なのに350人が利用しました。

 ただ現在直通している列車はロングシートの車両で、目新しさはありません。「レッドアロー」なら進行方向に向かって座席があり、車窓を楽しみやすいです。西武としては飯能や秩父を箱根のような観光地にするという野望があるようで、そのために「レッドアロー」の横浜直通を検討しているのです。

 もっとも、軌間が同じだからといってすぐに直通できるわけではありません。22日に近鉄特急が阪神に乗り入れますが、いろいろ課題があり、簡単にはいきませんでした。地下鉄線内を走るには、緊急脱出に対応するために車両前面に非常口を設けなければならないのですが(法律上の義務ではありませんが、地下鉄のトンネル断面は小さいので、事実上前面の扉は必要なようです)、現行の「レッドアロー」にはそれがありません。特急料金制度がない東急などで特急料金をどのようにするかは重要な課題です。また、横浜側の終点元町・中華街で座席の向きを変える時間も確保しないといけません。
(参考:朝日新聞ホームページ(会員登録要) http://digital.asahi.com/articles/ASG3G5VJ8G3GUTNB00X.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG3G5VJ8G3GUTNB00X、Business Media 誠 http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1404/11/news038.html)

| | | Comments (0) | TrackBack (1)

11月からL0系でのリニア体験乗車を実施

 JR東海は11月から、L0系を使った一般向けの体験乗車を始めます。以前から話はありましたが、今回はJR東海の山田社長が明らかにしました。42.8キロある山梨県内の実験線を使い、最高速度500キロを体験することもできます。走行時間は約30分です。体験乗車を行うのはL0系が2013年8月に導入されてから初めてです。

 体験乗車は今年11月と12月の平日、それと2015年3月の春休みの予定です。乗降は都留市のリニア実験センターで行います。走行試験の合間を縫って11、12月は数日間ずつ、1日に2~3回実施し、1回あたり100人ほどが乗車できるようです。リニアは7両編成ですが、5両には試験用機器を積んでいるため、あまり乗ることができないようです。

 体験乗車は以前は無料で行いましたが、今回は有料です。1回あたり2500円程度です。たぶん希望者が殺到すると思われますが、その場合は抽選を行うようです。具体的な募集時期や方法は今後検討します。なお、2015年3月の体験乗車は小学生、中学生向けのようです。

 なお、話は変わりますが、現在7両編成で行っているリニアの走行試験を夏から、営業運転時に近づけるため12両編成で行う予定です。

(追記)
 JR東海から、11月と12月に行われる体験乗車募集の発表がありました。

 11月と12月に4日ずつ行われ(すべて平日)、1日3回行われます。各回50区画募集され(募集は1区画(2座席)単位です)、料金は1区画4320円です。

 募集期間は9月11日10:00から30日23:59まで。JR東海のホームページへの申し込みが原則ですが、電話での申し込みもできます。募集期間が終了してから抽選を行い、10月中旬ごろまでに当選者のみに連絡します。
(参考:NHKホームページ http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140319/k10013098521000.html、日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG19045_Z10C14A3CR8000/、西日本新聞ホームページ http://www.nishinippon.co.jp/nnp/lifestyle/article/76777、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/ASG3M6H2NG3MUTIL047.html、JR東海ホームページ http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000023747.pdf)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

JR北海道もE5系を投入

 あと2年後の2015年度末に開業予定の北海道新幹線。新青森-新函館間はJR北海道のエリアとなります。JR北海道初の新幹線にどういう車両が走るのでしょうか?

 JR北海道は12日、北海道新幹線の車両について、JR東日本で「はやぶさ」などとして運行しているE5系をベースにすることを発表しました。北陸新幹線のように新型車両になるわけではないようです(E5系も2011年にデビューしたので古い車両ではないのですが)。JR北海道は2月に4編成40両の製作をメーカーに発注しました。約180億円で、今年中に納入されるとのことです。今後、車両のデザインや内装などの詳細を決めるということです。JR西日本のW7系みたいに、H5系と名乗るのでしょうか?

 なお、いまだにもめている新函館の駅名ですが、これまでのの通り、開業の約1年半前を目途に決めるようです。
(参考:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20140313-OYT8T00017.htm)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

北陸新幹線金沢開業は2015年3月14日か?

 北陸新幹線金沢開業は2015年3月中旬といわれていますが、具体的な開業日はいつでしょうか? 今のところ公表されていませんが、どうやら2015年3月14日(土曜日)になるようです。

 といいますのも、JR東日本の原口常務に信濃毎日新聞がインタビューした内容によれば、E7系の試運転が問題なく進めば、春に行われるダイヤ改正に合わせて北陸新幹線を開業するのが一番素直だとしています。延伸開業区間の融雪設備工事を巡る談合事件によって開業が遅れることは今のところはないようです。ある意味新幹線開業日とダイヤ改正日が一致するのは当然のことといえば当然のことです。北陸新幹線が開業すればほかの路線にも影響を与えます。主なところでは東京-大宮間などで線路を共有する東北新幹線、上越新幹線、そして金沢で接続する北陸線などです。北陸新幹線の開業日すなわち全国規模のダイヤ改正日となるわけです。少なくともJR北海道、JR東日本、JR西日本(北陸線など)はダイヤが変わります。

 そして、春のダイヤ改正は今年もそうなのですが、ここ近年、3月中旬の土曜日となっています。それを考えると、14日の土曜日が有力となります。東北新幹線九州新幹線も開業の半年ほど前に開業日が公表されました。

 以前にも書きましたように、北陸新幹線のダイヤは開業3か月前の12月に発表する予定ですが、開業半年前の9月ごろに概要を発表する予定です。といいますのも、ほかの新幹線の場合でもそうなのですが、地元にとって重要なのは、どれだけの本数が停まるかということ。北陸新幹線の場合、現行の長野新幹線パターンを含めて4パターンの列車が設定されます。どのようになるかは関心の高いところです。

 さて、話は変わりますが、北陸新幹線開業後の運賃、料金を推測している人もいます。比較をしやすくするため、消費税増税による値上げはないものとして計算します。まず現行の越後湯沢、ほくほく線経由では、運賃が7570円、自由席特急料金が4270円で、合計11840円です。新幹線が開業すれば、運賃が7140円、自由席特急料金が4820円(東北新幹線と同じ料金体系を適用)の11960円となります。たった120円しか上がらないのです。しかし、北陸新幹線は上越妙高で会社が分かれます。九州新幹線のように境界の上越妙高で特急料金が分かれるとすると、特急料金は5980円(上越妙高以西は山陽新幹線と同じ料金体系を適用)となり、13120円となります。現行より1280円高いですが、(関西、名古屋方面と違って)東京方面には利便性は著しく向上するわけですから、悪くはないでしょう。最終的な評価は、割引切符の動向にもよりますが。

 ちなみに九州新幹線の場合は、3か月ほど前に料金が公表されました。
(参考:信毎web http://www.shinmai.co.jp/news/20140314/KT140313ATI090026000.php、富山新聞ホームページ http://www.toyama.hokkoku.co.jp/subpage/H20140314103.htm)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

名鉄バス、愛知医科大学病院へ乗り入れ開始

 名鉄バスは4月1日から、藤が丘と愛知医科大学病院を結ぶ路線バス、愛知医科大学病院線を開設します。藤が丘-愛知医科大学病院間は四軒家経由と平和橋経由(平日と土曜日のみ運行)の2系統を運行します。朝を中心に藤が丘-研究棟前間ノンストップの快速もあります。2系統併せて平日105便、土曜55便、日祝25便が運行されます。藤が丘-愛知医科大学病院間の所要時間は四軒家経由で20分、平和橋経由で18分です。藤が丘-愛知医科大学病院間の運賃は250円です。2系統の運行開始に伴い、愛知医科大学病院、長久手高校北など6か所のバス停を新設します。これまで長久手高校前だった基幹バスの停留所は、4月1日から、晴丘に改称されます。

 名鉄バスセンターからも路線バスを運行します。基幹バスの一部を延伸し、愛知医科大学病院への乗り入れを開始します。平日33便、休日30便です。名鉄バスセンター-愛知医科大学病院間の所要時間は67分、運賃は510円です。

 なお、これまで藤が丘-愛知医科大学病院間を運行していたスクールバス(通院者も利用可、無料)は3月31日で廃止されます。4月1日からは長久手古戦場駅、尾張旭駅から運行されます。引き続き無料で運行され、長久手古戦場駅からは約10分、尾張旭駅からは約15分で到着します。
(参考:名鉄バスホームページ http://www.meitetsu-bus.co.jp/info/detail/141、愛知医科大学ホームページ http://www.aichi-med-u.ac.jp/su16/index.html)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

八ッ場ダム建設に伴い、樽沢トンネル廃止へ

 「無駄な公共事業」として取り上げられながらも、結局八ッ場ダムは建設されることになりました。それに関連して、近くを通る吾妻線も付け替えられることになりました。2014年秋に付け替えらる予定です。

 付け替えられる区間は岩島-長野原草津口間約10キロで、付け替え後はトンネルが主体となります。これまで8割が明かり区間だったところが、付け替え後は8割がトンネルになり、明かり区間は橋梁を含めて2割程度に減ってしまいます。線路も川を挟んだ対岸に移ります。途中にある川原湯温泉駅も移設されます。

 この付け替えられる区間には、日本で一番短いトンネルである樽沢トンネルがあります。このトンネルはダム建設により水没しませんが、線路の付け替えによって、トンネルは廃止されます。
(参考:「鉄道ファン」2014年4月号 交友社)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

万葉線3月29日から一部駅名変更

 万葉線が3月29日に高岡駅ステーションビルまで延伸されるということは以前にも書きましたが、これに合わせてダイヤ改正(ただし、どの点が改正になるかはよくわかりません)と駅名変更を行います。

 駅前変更を行うのは、高岡駅前と本丸会館前。それぞれ高岡駅と急患医療センター前に代わります。後者の変更は、高岡市急患医療センターのオープンに伴うものです。

 少し遅れて4月1日には、越ノ潟フェリーのダイヤ改正も行います(万葉線とダイヤ改正時期が異なるため、3月29~31日の間は万葉線との接続ができません)。越ノ潟フェリーは朝夕は15分間隔、日中でも30分間隔で運転されています。並行して新湊大橋がありますが(2013年に自転車歩行者道が開通)、フェリーは廃止にならずに運航されています。改正により運航時間が短くなり、本数も減るようですが。

 万葉線の高岡駅ステーションビルへの延伸に伴い気になるのが、延伸区間が新規開業区間に当たるのかということ。どうやら高岡駅前の移設扱いとされ、新規開業にはならないようです。とは言っても、グレーゾーンなので、なるべく早く乗りに行きたいところです。

(追記)
 越ノ潟フェリーは、4月1日にダイヤ改正を行いました。

 朝の始発便が約30分遅くなるとともに、夜の最終便が約2時間早くなります。越の潟発の時刻で見ると、これまで始発6:10、最終22:30だったのが、始発6:52、最終20:22となります。運航時間が短くなった分は、代行輸送を行います。運航時間帯においても、8~10時、16~17時はこれまで15分間隔だったのですが、30分間隔になります。

 またこれまで夜間の代行輸送を行っていた時間帯は、たとえ深夜でも事前の申し込みは必要なく、時間が来れば来ましたが、4月1日以降は、22:40から翌6:00にかけて(ダイヤ改正前から代行輸送を行っていた時間帯)は事前の申し込みが必要となります。30分前に電話等で連絡すれば、希望した便(ダイヤはあらかじめ決まっています)が運行される仕組みとなっています。
(参考:万葉線ホームページ http://www.manyosen.co.jp/news/img/h26.3.29daiya.pdf、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2014/03/15/219230.html、富山県ホームページ http://www.pref.toyama.jp/cms_pfile/00014194/00685023.pdf)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

日本で一番小さい新幹線の町にどれだけの本数が停まるか?

 北海道新幹線新青森-新函館(仮称)間は、2016年3月に開業する予定です。途中、青森県今別町内に奥津軽いまべつ(仮称)が、北海道木古内町内に木古内駅が開業します。

 しかし、新幹線のできる今別町、木古内町はともに人口が少ない自治体なのです。2010年国勢調査によればそれぞれの人口は、今別町が3217人、木古内町が5341人です。現在新幹線の停まる駅で人口が少ないベスト3は、新潟県湯沢町(8396人)、岩手県岩手町(14984人)、青森県七戸町(16759人)です(ちなみに、村に新幹線駅があるケースはひとつだけあり、新白河駅のある福島県西郷村がそうですが、2014年3月時点での現住人口は19784人です)。両町の人口はこれらを下回ります。

 さて、そんな小さな町からクイズです。奥津軽いまべつ駅、木古内駅に停まる新幹線(上下の計、季節・臨時列車を除く)は1日何本でしょうか? クイズに正解すれば、奥津軽いまべつまたは木古内への往復乗車券、新幹線特急券(出発駅は東北新幹線各駅に限ります)などが抽選で当たります(正解者が全くいない場合は応募者全員から抽選を行います)。新幹線の切符は2016年4月23日から2017年3月31日の間の希望の列車に乗ることができます。この4月23日という日付が開業日のヒントになるのでしょうか? ちなみに、現行ダイヤで、新青森に発着する新幹線の本数は1日19往復です(東京まで行かないものもあります)。

 専用応募はがき(ダウンロードします。郵便はがきでも可)またはメールにて応募します。締め切りは2015年8月31日ですが、それより前に北海道新幹線のダイヤが正式に発表されたならば、その前日までの消印及び受信記録によって締め切ります。

 話は変わりますが、北海道と青森県は、青函地域の主な交通機関が数日間乗り放題となるフリー切符づくりを目指しています。すでに土台となる切符はあります。函館市、北斗市、七飯町、鹿部町、森町と各観光協会、交通事業者などが2013年6月から売り出しているもので、5市町のJR、市電、バスが2日間乗り放題になり、しかも函館-大間間のフェリーが割引になるものです。3000円です。北海道と青森県はこの切符を土台に、対象地域を道南5市町と青森県全域に広げようとしています。

(追記)
 2015年4月15日、阿部今別町長はJR北海道本社を訪れ、奥津軽いまべつ駅に1日10往復以上停車させることを要望しました。果たして、町長の要望は通るのでしょうか?
(参考:木古内町ホームページ http://www.town.kikonai.hokkaido.jp/chibi-machi/index.html、北海道新聞ホームページ http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/526059.html、http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/economy/1-0123683-s.html、西郷村ホームページ http://www.vill.nishigo.fukushima.jp/view.rbz?nd=815&ik=3&pnp=124&pnp=125&pnp=815&cd=516)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

名鉄バス、名古屋-松本・長野線にカレンダー運賃の導入、往復割引等廃止

 全国各地で導入が進んでいる変動運賃。4月1日から名古屋-松本・長野線においても、変動運賃(カレンダー運賃)を導入します。

 運賃はA~Dの4段階に分かれます。現行の運賃は名鉄バスセンター・栄・桃花台-松本インター前・松本バスターミナル・長野道松本間が3460円、名鉄バスセンター・栄・桃花台-長野道姨捨~善光寺大門間が4500円ですが、一番高いA(4月~6月の間では、5月3~6日のみ適用)は、それぞれ3560円、4630円となります。消費税率引き上げ分が反映されたような運賃です。主に週末(金~日曜日)に適用されるBはそれぞれ3000円、4000円。主に平日(月~木曜日)に適用されるCはそれぞれ2800円、3800円。平日の一部で適用されるDはそれぞれ2600円、3600円です。子供はいずれの日程でも、Aの半額となります。

 片道は一部繁忙期を除けばそれなりに安くなりますが、往復割引や回数券が廃止されます。現行の往復割引は名鉄バスセンター・栄・桃花台-長野道岡谷~松本バスターミナル・長野道松本間が5000円、名鉄バスセンター・栄・桃花台-長野道姨捨~善光寺大門間が7000円と結構割引率が高いです。鉄道との競争が想定されるためか、名鉄バスセンター・栄・桃花台-松本インター前・松本バスターミナル・長野道松本間は約28%引きで、名鉄バスセンター・栄・桃花台-中央道辰野間の5260円より安くなっています。往復割引等の廃止は結構厳しいです。
(参考:名鉄バスホームページ http://www.meitetsu-bus.co.jp/info/detail/139)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

京福3月21日ダイヤ改正でわかりやすいダイヤ&接続改善

 嵐電は、3月21日にダイヤ改正を行います。前回は嵐電天神川が開業した2008年3月にダイヤ改正を行いましたので、6年ぶりということになります。

 ダイヤ改正のテーマはわかりやすいダイヤと接続改善。わかりやすさのほうから説明します。これまで昼間時間帯、四条大宮駅を毎時0、10、20、30、40、50分と発車していましたが、ダイヤ改正以降は嵐山駅においても同様に毎時0、10、20、30、40、50分と発車するようになります(これまでは毎時3、13、23、33、43、53分に発車)。運賃についても、消費税率が引き上げられる4月1日以降も200円均一運賃を継続します。

 もうひとつのテーマは接続改善。帷子ノ辻駅において、昼間時間帯の嵐山本線四条大宮方面と北野線の乗り継ぎ時間を短縮します。四条大宮方面から北野線への乗り換え時間は現行の6分から2分45秒に短縮になり、北野線から四条大宮方面への乗り換え時間は現行の7分45秒から1分35秒に短縮されます。そのほか、嵐山本線の始発を5分早めることにより(嵐山6:02発→5:57発)、天神川での地下鉄東西線の接続、西院での阪急京都線の接続がよくなり、ともに約15分早い電車に乗ることができます。

 また、北野線の夜間の増便を行います。2往復増便し、21時ごろまで10分間隔となります。
(参考:京福ホームページ http://www.keifuku.co.jp/news/%28140310%29dia-Release.pdf)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

昇降式ホーム柵を六甲道でも試行運用へ

 現在、3月までの予定で、桜島線桜島駅で試行されている昇降式ホーム柵ですが、新たな動きがありました。ほかの駅でも試行するようになったのです。

 新たに施行するのは、JR神戸線の六甲道駅。大阪・京都方面の上り内側線(3番のりば)で行います。(1)桜島での試行運用で得られた課題の解決策と(2)桜島ではできない検証項目について確認するのが目的です。(1)については、乗務員の操作性の向上や列車到着時のホーム扉開操作のための時間増加という課題があったため、車掌が操作しなくても列車を検知したら自動的にホーム柵を上げる自動開扉機能の技術開発を行い、試行する予定です。ホーム混雑時に狭隘部において支障物センサが不必要に検知するという課題がありましたので、センサの配置や検知感度の改良などを検討していくようです。合わせて、必要な機能を損なわない範囲で装置のシンプル化などについても検討していきます。(2)については、すなわち六甲道が選ばれた理由ですが、以下の通りです。まず最初は、両数や扉の枚数が異なる列車が停車するため(快速は3扉、普通は4扉で、しかも7両固定の普通とは違い、快速は最長12両編成です)、編成の異なる列車に対する機能や操作の確認ができること。二番目は、到着してから発車するまで時間がかからないこと(折り返し駅ではないこと)、桜島駅は折り返し駅のため列車の到着から発車まである程度の時間がありましたが、六甲道は列車の到着、乗降客の乗り降り、列車の出発を連続して行わなくてはなりません。一連の動作がスムーズに行うことができるかを検証します。最後三つ目は、利用者が比較的多いことです(2012年度の1日平均乗客数は24929人、ちなみに桜島は8271人です)。通勤通学客だけでなく、観光客の利用もある駅で(六甲山への最寄り駅です)、乗降客の流動への影響を確認します。今年中に試行を開始する予定です。

 JR西日本にも少ないながら可動式ホーム柵があります。JR東西線の北新地駅、大阪天満宮駅に設置されています。こちらについても新たな動きがあります。学研都市線京橋駅にも可動式ホーム柵を導入することになったのです。

 学研都市線京橋駅に導入する理由は、利用者が極めて多く(2012年度の1日平均乗客数は大阪環状線、JR東西線を含めて130045人)、列車が4扉の7両編成に統一されていること。地下鉄などと同じく、可動式ホーム柵を導入しやすい路線です。上下線ともに設置し、2016年春ごろに運用を開始する予定です。

(追記)
 六甲道の昇降式ホーム柵は12月13日から2015年3月31日まで試行運用します。なお、11月13日から本体部分の工事を行っています。
(参考:JR西日本ホームページ http://www.westjr.co.jp/press/article/2014/03/page_5323.html、http://www.westjr.co.jp/press/article/2014/03/page_5331.html、http://www.westjr.co.jp/press/article/2014/03/page_5329.html、http://www.westjr.co.jp/press/article/2014/11/page_6434.html)

| | | Comments (0) | TrackBack (1)

相模鉄道に特急誕生!

 相模鉄道が特急の導入を検討している、という話は以前にも書きましたが、意外に早く実現することになりました。相模鉄道は4月27日にダイヤ改正を行い、特急を走らせることになったのです。

 特急は本線、いずみ野線ともに10~16時の間、運転されます。本線、いずみ野線ともに1時間当たり2本運転されます。途中停車駅は本線(横浜-海老名間)が二俣川・大和、いずみ野線(横浜-湘南台間)が二俣川・いずみ野です。また、いずみ野線だけに運行されている快速が、日中に限り本線にも運行されます。そのほか、現行ダイヤでは日中に星川で快速と各停の緩急接続を行っていますが、この接続がなくなることで各停の平沼橋-二俣川間が最大約3分短縮されます。瀬谷駅付近の工事がすべて完了したため、工事開始時から行ってきた運転速度の制限がなくなり、瀬谷駅を通る列車の所要時間が約1分短縮します。

 現行の日中(10~17時)のダイヤパターンは、横浜-海老名間の急行が毎時6本、横浜-湘南台間の快速が毎時3本(休日は2本)、横浜-大和間の各停が毎時3本(休日は2本)、横浜-湘南台間の各停が毎時3本(休日は4本)です。改正後の日中(10~16時)は、横浜-海老名間の特急が毎時2本、横浜-湘南台間の特急が毎時2本、横浜-海老名間の快速が毎時4本、横浜-海老名間の各停が毎時2本、横浜-湘南台間の各停が毎時4本、二俣川-湘南台間の各停が毎時2本ということになります。改正後の所要時間は横浜-海老名間の特急が26分、急行が32分、横浜-湘南台間の特急が24分、快速が30分ということになります。本線は現行の急行に比べて6分、いずみ野線も現行の快速に比べて6分短縮されます。将来的には朝ラッシュ時の特急の運行も検討しているようです。

 なお、今回のダイヤ改正は日中が中心で、平日、休日とも朝夕は大きな変更はありません。ただ、平日朝のラッシュ時は若干本数が減っているようです。
(参考:相模鉄道ホームページ http://www.sotetsu.co.jp/news_release/pdf/140310_01.pdf、カナロコ http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1403100029/、日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/article/DGXNZO68300740U4A310C1L82000/)

| | | Comments (0) | TrackBack (2)

西山天王山駅、鉄道はやや少ない、バスは好調

 2013年12月21日に開業した阪急京都線の西山天王山駅。地元長岡京市はこのほど、駅等の利用状況をまとめました。

 それによりますと、西山天王山駅の1日乗降客数は当初の想定で7900人を見込んでいましたが、実際には1月末時点の数字で平日は約5500人、休日は約4500人にとどまっています。平日の場合で、想定の7割にとどまっています。今のところは想定より少ないですが、定期券の更新時期とずれがあること、今年の秋に立命館中学・高校が開校することなどで利用者の増加が見込めることから長岡京市としては楽観的に見ています。

 ただ、鉄道以外は好調のようです。西山天王山を経由して、京阪の淀駅とJR西日本の長岡京駅とを結ぶ路線バスは、平日で1便当たり12.4人、休日で15人乗っています。当初の予想では7人なので、かなり良いようです。駅真上にある京都縦貫道の高速バス停留所は、1日約14人が利用しています。長野県方面への利用が約4割を占めています。今後、ほかの高速バス会社が乗り入れるという話もあり、さらなる利用者増が期待できると長岡京市は見ています。

 また、駅前広場に整備されたパーク・アンド・ライド駐車場は40台分のスペースに対して1日平均40台の利用があり、長岡京市も好調と評価しています。
(参考:京都新聞ホームページ http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20140305000044)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

JR東日本、使えない岩泉線の切符を発売

 4月1日に廃止となる岩泉線。しかし、4月1日以降に利用することのできる乗車券が発売されていたことがわかりました。

 発売された乗車券は65枚、合計16540円分。1日から6日まで、東京、神奈川、埼玉、千葉、長野の5都県22駅(いずれもJR東日本)の指定席券売機で発売されました。指定席券売機では1か月先までの乗車券も買うことができ、その券売機のシステムに岩泉線の廃線を入れていなかったため、誤発売につながりました。JR東日本は2日に外部からの指摘を受け、6日までに4月1日以降の岩泉線の切符は買えないようになっています。

 もっとも、誤発売された65枚の切符はいずれも廃線区間を行き来するもので、うち54枚(合計15430円)は廃止日の4月1日有効のものです。金額が安いことから、(使えないことに気づきながら)鉄道ファンが記念に買ったのが多いとJR東日本は見ています。当然ながら誤発売された切符は無手数料で払い戻しを受け付けますが、これ以上発売されることのない、レアなものですので、実際に払い戻しをする人は少ないでしょう。コレクションとして持っておくか、ファン向けにオークションなどで売るだけです。
(参考:朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/ASG376GJMG37UTIL044.html)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

南海バス、阪堺、「PiTaPa」導入詳報

 南海バスと阪堺が2014年春に「PiTaPa」を導入することは以前に書きましたが、その導入時期が明らかになりました。南海バス、阪堺ともに4月1日に導入します。南海バスは堺営業所、東山営業所の各路線に対して導入します(他の営業所の路線も順次導入します)。

 南海バス、阪堺ともに「PiTaPa」のみならず、「ICOCA」「Suica」ほかの主要9カードも使うことができます。南海バス同士、あるいは南海バスと阪堺を一定の条件(1回目の精算から2回目の精算までの間が2時間以内)の下で乗り継げば、50円(子供20円)の乗継割引が適用されます。「PiTaPa」のみならず、「ICOCA」「Suica」ほかの主要9カードでも割引になります。「PiTaPa」以外のカードでも適用になるとは、結構太っ腹です。なお、南海や泉北等、ほかの鉄道線との乗り継ぎには適用がありません。南海や泉北との乗継割引の導入が望まれるところですが。

 「PiTaPa」独自の割引もあります。「PiTaPa」利用額割引です。南海バスの場合、月に1回だけの乗車でも自動的に割引がなされます。3000円、5000円バスカードと同じ10.7%の割引です。これこそ「PiTaPa」に求められていた割引で、ある程度南海バスに乗る人なら、専用のクレジットカードをつくるだけの価値があるものといえます。阪堺の場合は、月(1日~末日)の利用額が1800円(子供は900円)を超えた場合に限り、割引が適用されます。月の利用額が1801~2000円の場合は1800円請求され、2001円以上は10%割引です。そのほか、事前に登録することにより、一定金額以上は請求されない、「PiTaPa」登録型割引もあります。
(参考:南海バスホームページ http://www.nankaibus.jp/var/rev0/0000/2548/IC_0401.pdf、阪堺ホームページ http://www.hankai.co.jp/topics/pdf/140310.pdf)

| | | Comments (0) | TrackBack (2)

常磐道は2015年ゴールデンウィークまでに全線開通

 東京と仙台を海岸沿いに結ぶ常磐道は、常磐富岡-南相馬間、相馬-山元間のみが未開通です。東日本大震災の発生から3年となる3月11日の前日、安倍首相はその残る区間の開通時期について重要な発言を行いました。

 それによれば、浪江-南相馬間(18キロ)と相馬-山元間(25キロ)は2014年中に、福島第一原発に最も近づく常磐富岡-浪江間(14キロ)は2015年ゴールデンウィーク(4月下旬)までに開通させるというのです。以前の情報では、浪江-南相馬間と相馬-山元間は2014年度に、常磐富岡-浪江間は「2014年度から大きく遅れない時期」という微妙な表現でしたので、それが明確になり、若干早くなったということです。福島第一原発と常磐道の最短距離はたったの5キロ、今なお空間放射線量が非常に高い「帰還困難区域」を通ります。

 なお、NEXCO東日本は、2012年4月に開通して以来、飛び地であることもあり無料措置が続いていた南相馬-相馬間(14.4キロ)について、無料措置を相馬-山元間が開通するときまで延長することを発表しました。

(追記)
 安倍首相は12月2日に相馬市で行った衆院選の応援演説で、常磐道の全線開通を2015年3月1日に前倒しすることを表明しました。
(参考:日経ケンプラッツ http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/news/20140311/654696/、LNEWS http://lnews.jp/2014/03/g031116.html、朝日新聞2014年12月2日朝刊 中部14版)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

西尾線、蒲郡線、愛知県の補助金削減へ

 利用者が少ないため赤字が続いている、名鉄西尾線、蒲郡線。西尾-蒲郡間は約7.4億円の赤字です(2012年度)。当然ながら名鉄の自助努力ではやっていけず、地元自治体の西尾市、蒲郡市は名鉄に対して支援金を出しています。2010年度から毎年、西尾市は約1.5億円、蒲郡市は約1億円を名鉄に対して支援しています。愛知県は直接名鉄にお金を出しているわけではありませんが、支援金を出している西尾市、蒲郡市に対し、1/3を補助しています。つまり、西尾市には5000万円、蒲郡市には3300万円を補助しています。

 しかし、3日に行われた蒲郡市議会において、2014年度から愛知県の補助金が減ることが判明しました。愛知県の補助額が1/3から1/4に減るのです。西尾市、蒲郡市への補助金の額は約6100万円になるのです。愛知県としては西尾線、蒲郡線に対して、永久に支援をすることはできないというのです。2016年度で打ち切る考えのようです。

 明るい話もあります。利用者が増えているのです。いったん2007年度に過去最低の約292.7万人に落ち込んだものの、2013年度は目標の315.3万人に届く見通しのようです。沿線の西尾市、蒲郡市や民間による利用の呼び掛け、イベント開催が功を奏しているようです。根本的な解決ではありませんが(とは言っても人口や需要そのものが少ない以上、根本的な解決策も見当たりません)、当面はこうやって利用者を増やすしか仕方がないでしょう。当然ながら西尾市、蒲郡市の負担は続けなければなりません。愛知県が補助をしなくなったとしても、西尾市、蒲郡市はそれを理由にやめることはできません。補助を打ち切るということは、廃止に同意することと同じことなのです。
(参考:朝日新聞3月4日朝刊 中部14版)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

「洛楽」、この春からは出町柳発も設定

 京阪は2011年秋から春、秋の観光シーズン等にノンストップ特急「洛楽」を運転しています(愛称がついたのは2012年春から)。この「洛楽」、2014年春も運転されます。3月21日から5月6日までのすべての休日に運転されます。

 これまで「洛楽」は京都方面行きのみ運転されていました。しかし、この春からは大阪方面行きが運転されることになりました(ただし、今年の正月には大阪方面行きの列車が運転されています)。出町柳16:59発、17:29発の2本運転されます。また、京都方面行きは従来から1本増えて3本になります。淀屋橋9:57発、10:27発、10:57発です。もちろん車両は、ダブルデッカー車(2階建て車両)や2人掛けシートを備える、行楽や観光に適した、8000系が引き続き使用されます。

 今回からの改善点はほかにもあります。スピードアップがなされるのです。「洛楽」は停車駅は往年の特急なみに少ないものの、遅いという欠点がありました。ところが今回からはダイヤの調整ができたからでしょうか、(正月ダイヤの時よりは遅いものの)京橋-七条間が約40分と2013年秋までと比べて3分程度短縮されることになりました。
(参考:京阪ホームページ http://www.keihan.co.jp/info/upload/2014-03-03_rakuraku.pdf)

| | | Comments (0) | TrackBack (1)

埼玉県美里町、車の運転ができない40歳以上の町民にタクシー料金補助

 埼玉県美里町は群馬県との県境に近く、ブルーベリーやプルーンなどが特産の、人口が11630人(3月1日現在)の町です。町内に総合病院や大型商業施設がないため、本庄市、伊勢崎市、藤岡市などの病院に行くことが多いようです。しかし、本庄市と寄居町とを結ぶ路線バスが町内を通りますが、1日たったの6往復、2000年度から町内循環バスを無料運行していますが、隔日運行(しかも、日曜、月曜、祝祭日、年末年始は運休。月曜が祝祭日の時は運行しますが、火曜日が運休となります)で1日4便のため使いづらく、1日平均の利用者はたったの16人しかいません(2012年度)。このような状況のため美里町は、国交省が過疎地域の交通弱者対策として推進しているデマンドバスの導入も考えましたが、先ほども述べたように交通需要が町内で完結しないことから導入は行いませんでした。

 代わりに2014年度から行うのは、タクシー料金の補助。運転免許証を持っていない町民や、免許証があっても車のない町民のうち、40歳以上が対象です(障害者などは18歳以上)。年間48000円分のタクシー利用券を配布します。1回の利用上限は2000円です。本庄市と寄居町にある6つのタクシー会社6社と協定を結び、利用できるようにします(美里町にはタクシー会社はありません)。

 タクシーといえば贅沢なような気もしますが、コストは結構安いのです。デマンドバスを導入すれば、システム導入費に約1000万円かかります。町内循環バスは年間約650万円、これに対してタクシー料金の補助は年間約500万円程度で済むようです。なお、タクシー料金補助制度の導入により、町内循環バスは廃止されます。

 過疎地域の交通手段として、コミュニティバスを導入する例は多くみられますが、大回りになってしまうため非常に遅く、使い物にならないというのが世の常です。タクシーならダイヤを気にする必要はありませんし、ドア・ツー・ドアで行くことができます。タクシー料金の補助を行うところは少ないのですが(その一例はこちら)、使えないバスをつくるよりよほど有意義です。
(参考:毎日jp http://mainichi.jp/select/news/20140307k0000m040009000c.html)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

東武、西武、京急、京成、初乗り区間に期間限定で往復割引切符を発売か?

 消費税率の引き上げに伴い、各地で値上げの動きがあります。首都圏の大手私鉄も運賃や料金が値上げになります。JR東日本と同じく、ICカードを利用したときは、1円刻みとなります。

 ところで、首都圏私鉄各社から発表された値上げの内容を見ると、新たな事実が判明しました。東武、西武、京急、京成の各社は、4月から初乗り区間(京成の成田空港線と東成田線を除きます。なお、現行の運賃は東武、西武が140円、京急、京成が130円)について、4月から、往復で利用した場合に合計運賃から10円を割り引く企画乗車券を発売します(期間限定のところもあります)。例えば東武、西武の場合、現行140円区間はICカードだと144円、紙だと150円となります。新たに発売予定の企画乗車券は、本来300円となるはずの往復運賃を10円安い290円にするものなのです(ICカードを持っている人なら、ICカードで往復したほうが安いです)。

 消費税率の引き上げにより鉄道運賃も値上げになりますが、初乗りも10円の値上げとなります。値上げ率にすると大きいので、緩和策として往復割引乗車券が出てきたのでしょうか?

(追記)
 相模鉄道は4月1日から、キャラクター「そうにゃん」をデビューさせます。それを記念して、「そうにゃんデビュー記念初乗り往復割引乗車券」を4月1日から6月30日までの期間限定で発売します。ほかの私鉄と同じように初乗り区間往復運賃の10円引きです。
(参考:東武ホームページ http://www.tobu.co.jp/file/pdf/535c2b9f61dd379b2cce845b68bf8a4a/140304.pdf?date=20140304094426、西武ホームページ http://www.seibu-group.co.jp/railways/news/news-release/2013/__icsFiles/afieldfile/2014/03/04/20140304fare.pdf、京急ホームページ http://www.keikyu.co.jp/company/%E3%80%90%E4%BA%AC%E6%80%A5%E3%80%91140303%E9%81%8B%E8%B3%83%E6%94%B9%E5%AE%9A%E7%94%B3%E8%AB%8B%E8%AA%8D%E5%8F%AF%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%80%90%E6%9C%80%E7%B5%82%E3%80%80%EF%BC%A8%EF%BC%B0%E7%94%A8%E3%80%91.pdf、京成ホームページ http://www.keisei.co.jp/keisei/kouhou/news/140304_01.pdf、相模鉄道ホームページ http://www.sotetsu.co.jp/train/info/178.html)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

琴電ICカードを使って乗り継ぐと100円引き

 これまで琴電のICカード「IruCa」を使って電車とバスを乗り継ぐと、20円の割引がありました。しかし、3月1日から、一部のケースにおいて割引が拡大されました。割引額が100円になったのです。

 この割引を行っているのは、高松市。琴電が行う現行の20円の乗り継ぎ割引に、高松市が80円を上乗せしました。「IruCa」に対応する電車(琴電)とバス(琴電バス、大川バス)が対象です。中心市街地の広範囲で50円以内でバスに乗ることができ、100円バスなら割引が利いて実質的に無料になります。通勤通学客をマイカーから電車やバスに移行させるため、定期券の「IruCa」も割引の対象となります。割引を行うことによって利用者を増やし、将来的にはより効率と利便性を高めたバス路線に再編することを高松市は考えているようです。

 高松市は鉄道やバスといった公共交通を高齢者の移動手段として位置づけ、2010年に総合都市交通計画を策定しました。2013年9月には高松市公共交通利用促進条例が制定されました。今後は、2014年度にコミュニティーバスや乗り合いタクシーにも高松市が「IruCa」の設備を導入し、割引を行います。また、70歳以上の高齢者に対しては10月から、運賃が半額となる「IruCa」を配る予定です。これらの事業に充てるため、高松市は2013年12月の補正予算案と2014年度予算案で合計約1億円を計上しています。

(追記)
 乗り継ぎ割引の大幅拡大により、3月の乗継割引利用者は前年同月に比べて23.7%増えました。約2.5万件の利用がありました。
(参考:四国新聞社ホームページ http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/locality/20140301000292、http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/administration/20140423000141、朝日新聞ホームページ(会員登録要) http://www.asahi.com/articles/ASG2X3FC9G2XPLXB002.html)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

JR九州、一部の割引切符を通年販売に変更

 消費税率の引き上げに伴い、各地で値上げの動きがあります。JR九州も運賃や料金が値上げになります。

 運賃等の値上げに連動して、「九州新幹線2枚きっぷ」などの割引切符も値上げとなります。その割引切符について新たな情報が入りました。割引切符の中には割引切符の効果を見極め、効果が薄ければ柔軟に変更・廃止をしやすいように、期間限定で発売されているものがありますが、JR九州が発売する割引切符の一部が2014年度から通年販売になるのです。

 2014年度から通年販売の対象になるのは、「九州新幹線日帰り2枚きっぷ」「定期券専用新幹線特急料金回数券」、「4枚きっぷ(自由席)」の南宮崎・宮崎-延岡間、「10枚きっぷ」、「九州ネット早特7」(いったん現行の設定期間を4月30日出発分まで延長し、その後通年販売となります)です。

 また、以下の割引切符は設定期間、発売期間が延長されます。「早特往復きっぷ」はいったん現行の設定期間を4月30日乗車分まで延長するとともに、設定期間を2015年4月5日まで、発売期間を2015年3月31日まで延長します。「B&Sみやざき早特往復きっぷ」はいったん現行の設定期間を4月30日乗車分まで延長するとともに、設定期間を2015年4月5日まで、発売期間を2015年3月31日まで延長します。「ビックリつばめ2枚きっぷ」の現行(2013年度)の発売期間は3月31日まで、設定期間は4月1日までですが、2014年度の設定期間は4月2日~2015年4月1日、発売期間は4月1日~2015年3月31日です。「博多☆お買い物往復きっぷ」「門司港・小倉☆お買い物往復きっぷ」の現行(2013年度)の発売期間及び設定期間は3月30日までですが、2014年度の設定期間は4月5日~2015年3月29日の休日と4月28日、30日~5月2日、12月29~31日、2015年1月2日、発売期間は4月1日~2015年3月29日です。「アラウンド九州きっぷ」の現行(2013年度)の発売期間は3月31日まで、設定期間は4月2日まで(3月31日出発分まで)ですが、2014年度の設定期間は4月1日~2015年4月2日、発売期間は4月1日~2015年3月31日です。「HAPPY BIRTHDAY ♪ KYUSHU PASS」の現行(2013年度)の発売期間は2月28日まで、設定期間は3月2日まで(2月28日出発分まで)ですが、2014年度の設定期間は4月1日~2015年4月2日、発売期間は4月1日~2015年3月31日です。

 本州方面への割引切符も延長されます。「スーパー早特きっぷ」はいったん現行の設定期間を4月30日出発分まで延長するとともに、設定期間を2014年10月14日まで、発売期間を2014年9月30日まで延長します。「大阪・神戸早特往復きっぷ」はいったん現行の設定期間を4月21日出発分まで延長するとともに、設定期間を2014年10月13日まで、発売期間を2014年9月30日まで延長します。

(追記)
 JR九州の割引切符絡みで書きますが、東九州道開通をにらんでか、小倉-別府・大分間にも「九州ネット早特3」が設定されます。5月1日から通年発売し、5月4日から利用できます。通常、小倉-大分間の普通車指定席は4220円しますが、「九州ネット早特3」なら2520円、1700円もお得です。グリーン車用もあります。
(参考:JR九州ホームページ http://www13.jrkyushu.co.jp/newsreleaseweb.nsf/9dd28b8cb8f46cee49256a7d0030d2e6/505e258543a84e2949257c89002bf03d/$FILE/%E3%80%90%E5%88%A5%E7%B4%99%E3%80%91%E5%89%B2%E5%BC%95%E3%81%8D%E3%81%A3%E3%81%B7%E4%BE%A1%E6%A0%BC%E6%94%B9%E5%AE%9A%E3%81%AE%E6%A6%82%E8%A6%81.pdf、http://www13.jrkyushu.co.jp/newsreleaseweb.nsf/9dd28b8cb8f46cee49256a7d0030d2e6/9c35e0b766ea54c749257ca700403e99/$FILE/%E5%B0%8F%E5%80%89%EF%BD%9E%E5%88%A5%E5%BA%9C%E3%83%BB%E5%A4%A7%E5%88%86%E3%81%AE%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E4%BA%88%E7%B4%84%E3%81%8C%E3%81%BE%E3%81%99%E3%81%BE%E3%81%9A%E4%BE%BF%E5%88%A9%E3%81%A7%E3%81%8A%E3%83%88%E3%82%AF%E3%81%AB%EF%BC%81%E3%80%8C%E4%B9%9D%E5%B7%9E%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E6%97%A9%E7%89%B9%EF%BC%93%E3%80%8D%E3%82%92%E7%99%BA%E5%A3%B2%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%EF%BC%81.pdf)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

由利高原鉄道、多客期に1往復増便

 由利高原鉄道もJRと同じ3月15日にダイヤ改正を行います。定期列車14往復を運転しますが、多客期にはさらに1往復を増便します。

 多客期に増便するのは矢島9:00発羽後本荘9:43着、羽後本荘9:50発矢島10:28着の1往復。ゴールデンウィーク(4月26日~5月6日)、お盆(8月12~15日)、紅葉(10月11~13日)に増便します。臨時列車の運行により、午前中は1時間間隔での運行となります。

 臨時列車を運行するきっかけは、鳥海山麓の観光拠点の一つとなっている宿泊施設「フォレスタ鳥海」の利用者からの声。チェックアウト後の列車の便が悪いという指摘です。そのため、観光シーズンだけですが、臨時列車を増便することにしました。

 由利高原鉄道もほかのローカル線同様、経営が苦しいことには変わりありません。2013年度も約8000万円の赤字となるようです。しかし、赤字を減らすために減便すれば利便性が下がり、車との格差が開きさらなる利用者の減少を招くと会社側は見ています。現行の施設・要員の範囲内ですが、サービスと安全性の向上を図らなければならないとしています。まさにその通りで不便なら鉄道は使ってくれません。ローカル線ともいえどもできる限りの利便性向上を目指さないといけないでしょう。

(追記)
 2015年3月14日のダイヤ改正以降も、由利高原鉄道の朝の臨時列車は継続して運行されます。2014年から多少変動はありますが、ゴールデンウィーク、お盆、紅葉の時期に増便します。ダイヤも多少変動があります。
(参考:由利高原鉄道ホームページ http://www.obako5.com/info/%e5%a4%9a%e5%ae%a2%e6%99%82%e3%81%ab%e8%87%a8%e6%99%82%e5%88%97%e8%bb%8a%e3%82%92%e5%a2%97%e4%be%bf-%e7%94%b1%e5%88%a9%e9%ab%98%e5%8e%9f%e9%89%84%e9%81%93-%ef%bc%93%e6%9c%88%ef%bc%91%ef%bc%95%e6%97%a5/、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/ASG2T4WV9G2TUBUB007.html、レスポンスホームページ http://response.jp/article/2015/02/24/245049.html)

| | | Comments (0) | TrackBack (1)

神戸市営地下鉄海岸線、期間限定で格安切符発売へ

 神戸市の鉄道等の話題についていくつか。

 毎年約60億円もの赤字が続く地下鉄海岸線。需要を喚起するため神戸市は7~8月に、隣駅までの格安切符を実験的に販売します。通常210円(4月以降の運賃)する区間ですが、110円(隣駅までの距離が1キロを超える中央市場前-ハーバーランド、御崎公園-和田岬間を除く)に値下げし、利用促進効果を検証します。海岸線の1駅間のみの利用者は1日500人ほどですが、実証実験で1000人以上になった場合、本格的に実施することも検討します。どうせ値下げするならもう少し下げて100円にしたほうがアピール効果は強そうです。

 反対に、1981年に開業したポートライナーは、一時利用者が少なかったものの、神戸空港開港や大学の開校により激増しています。一時期は年間1300万人台まで減ったものの、2008年度に2000万人を突破。その後も増え続けています。2013年に増便をしましたが、その後も乗車率は最大169%に上っています。今後も神戸医療産業都市(iPS細胞の研究などを行っています)の発展でさらに利用者が増えると見込まれるため、3年をかけて新たに6両編成2本を投入します。2017年度から投入し、増便を行う予定です。

 沿線住民から要望があったからでしょうが、神戸電鉄に高齢者割引を導入することを検討します(運賃の減収分は神戸市が負担するようです)。小児運賃で神戸市営地下鉄などを利用することができる「敬老パス」と同様の割引を適用させるようにします。北神急行電鉄の運賃を維持するための補助をさらに5年間継続し、バスの自主運行に取り組む地域への支援にも乗り出します。

 新たな路線の建設も考えているようです。従来の路面電車より車両の床が低く高齢者や障害者などが乗りやすいLRTや、BRTなど観光資源にもなる新しい交通機関を、意欲ある事業者を公募したうえで運行ルートや採算性などを調査します。神戸市としては、どこに建設することを考えているのでしょうか?

 神戸市はこれらの施策にかかる費用として2014年度当初予算案などに計約16億円を計上します。

(追記1)
 神戸市から7、8月の期間限定で売り出した「1キロきっぷ」ですが、徐々に売り上げが増えつつあるため、9月末まで発売を延長することになりました。

(追記2)
 「1キロきっぷ」は9月まで発売されていましたが、1日当たりの発売枚数が267枚と、目標の1000枚に届かなかったため、本格導入は見送りになりました。「1キロきっぷ」は窓口での販売だったようで、その面倒さを嫌って通常運賃で利用したケースもある程度あったようです。

 神戸市交通局によれば、このような需要の掘り起こしができていない状況で本格導入した場合、設備の更新費用などを除いても1か月で約200万円の減収となります。今後、区間や料金設定を見直して、新たな企画乗車券を検討するようです。
(参考:神戸新聞NEXT http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201402/0006740257.shtml、http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201408/0007272385.shtml、http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201410/0007397574.shtml、朝日新聞ホームページ http://www.asahi.com/articles/ASG6M42VBG6MPIHB00Y.html)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

名古屋市営地下鉄東山線、柳橋地区に新駅か?

 名古屋市営地下鉄東山線名古屋駅から栄方面に地下鉄に乗ると、次の駅は伏見。1.4キロもあります。駅間の距離は名古屋市営地下鉄では2番目に長いです。

 この長い駅間に駅をつくる構想は以前からあります。場所は名古屋駅から約700メートル、伏見駅から約800メートルの柳橋地区。柳橋中央市場のすぐ南のあたりです。実際に地下鉄に乗ってみればわかりますが、この区間の走行音は通常の駅間とは違います。線路がコンクリートで固められているのです。駅ができることを前提した構造なのです。もともと柳橋地区には1957年の開業当初から駅をつくる構想がありましたが、駅設置に見合う需要がないとして準備段階でとどまっていたのです。名古屋市交通局が1955年に作成した平面図によれば、錦通の西柳町と西柳公園東信号の間に駅を設置する計画だったのです。

 当然ながらこの柳橋地区に駅をつくる話は以前からあり(地元商店主らが要望していました)、名古屋市議会に請願が出されたこともありましたが、また新駅構想が出てきました。6日に行われた名古屋市議会本会議において議員から質問があり、名古屋市側は、建設費の問題のほか、名古屋-伏見間の所要時間が延びる、駅ができる分だけ運営コストがかさむという課題はありますが、2027年のリニア中央新幹線に伴う名古屋駅周辺の再開発を進める中で、新駅構想を検討する考えを示しました。柳橋地区のインフラ整備にも国の補助が活用できるようになったのです。名古屋市側は国の制度拡充で建設費の負担がなくなることにも期待しています。
(参考:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aichi/news/20140307-OYT8T00015.htm、中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/s/article/2014030790014521.html)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

夜行列車を運行させるアイデア

 3月15日のダイヤ改正で廃止になる「あけぼの」、改正以降は臨時列車として多客期のみ運行しますが、過去の廃止されたブルートレインがそうであるように、だんだん臨時列車としても運行されなくなるというのが常です。

 この「あけぼの」の廃止に対して、2月5日に秋田県内の自治体首長や商工団体代表がJR東日本や国交省を訪れ、「あけぼの」存続の要望書を手渡しています。要望書を出した自治体や商工団体は大館市、能代市、由利本荘市など12市町村、大館や能代など7つの商工会議所や商工会。秋田新幹線の恩恵を受けない地域のようです。「こまち」スピードアップの恩恵がなく、「あけぼの」が廃止されると東京への直通列車がなくなってしまいます。「あけぼの」がなくなることによって、観光やビジネスに悪影響があるようです。

 もっとも、こんな要望書を出しても、JR東日本が「あけぼの」を復活させたり、国交省がJR東日本に対して指導したりということは期待できません。「あけぼの」はそれなりに乗っていますが、車両は老朽化し、新しくしてまで維持するほどの状況ではありません。要望書の効き目はないのです。全国各地に夜行バスが走っていることから考えれると、夜行そのものの需要がないわけではありません。JRが夜行列車を維持向上させる努力を怠ってきたといえばそれまでですが、そういう認識がJRサイドにない以上、新たな方法を考えないといけません。

 杉山淳一氏によれば、その新たな方法とは地元が新車両の製造費用を出すことと、乗客が見込みより少なかったときの差額を補てんすること。目新しい方法のようですが、前例があります。新車両のほうは、すでに秋田新幹線でやっています。秋田新幹線が開業したとき、秋田県とJR東日本が共同で第三セクター(「秋田新幹線保有株式会社」)をつくり、そこがE3系車両を保有し、JR東日本にリースしていました。しかもその第三セクター、秋田県が資本金の99.6%を出資し、JR東日本はたったの0.4%しか出資していません。

 第三セクターは当初80両を保有していましたが、その後の増結車両、追加編成はJR東日本が購入しています。リースにしなくても運営できる自信がJR東日本についたのでしょう。リース期間が終わったときにはその80両もJR東日本は残存価値で買い取り、第三セクターは秋田県などに出資金を返還して解散しました。秋田新幹線が成功するか否か明らかでない段階でリスクをとった第三セクターは当初の使命を立派に果たしたのです。この第三セクターがなければ、JR東日本は失敗しても痛手にならない程度しか車両を揃えなかったかもしれません。

 差額補てんについては、航空路線で例があります。国内では能登空港開港時に初めて適用されたもので、ANAの羽田-能登便について搭乗率が70%に満たなかった場合、自治体側が補償します。反対に、搭乗率が目標に達すれば、ANAが自治体側に還元します。これも採算割れのリスクを自治体側がカバーするものです。

 これらの施策については地元自治体にとっては腹立たしいかもしれませんが、これで存続することができるのなら悪くないかもしれません。

(追記)
 関連することなので併せて書きますが、JR東日本は2009年から2010年にかけて投入したばかりのEF510形500番台15両のうち、9両をJR貨物に譲渡しています。投入して4年ほどで寝台特急用としての出番が激減したということです。
(参考:MSNマネー http://money.jp.msn.com/news/bizmakoto/%e3%80%8c%e5%af%9d%e5%8f%b0%e7%89%b9%e6%80%a5%e3%81%82%e3%81%91%e3%81%bc%e3%81%ae%e3%80%8d%e3%82%92%e6%ae%8b%e3%81%99%e3%80%81%e3%81%b2%e3%81%a8%e3%81%a4%e3%81%ae%e3%82%a2%e3%82%a4%e3%83%87%e3%82%a2?page=0、HUFFPOST http://www.huffingtonpost.jp/hogan-kishida/2014_11_b_4972752.html)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

「イオンモール和歌山」開業に伴い、期間限定で一部列車を和歌山市まで延長

 南海本線和歌山大学前駅に直結する「イオンモール和歌山」は、3月16日に開業します。

 それに対応して南海は、3月16日から5月6日までの休日、昼間の一部時間帯について、列車の運転区間を延長します。難波-みさき公園間の区間急行10往復を、難波-和歌山市間に延長します。当然ながら、延長される区間は各駅に停車します。和歌山大学前の発車時間で見ると、10時台~15時台(13時台を除く)に毎時2本ずつ追加で停まることになります。

 話は変わりますが、和歌山とりんくうタウンとを結ぶ和歌山バス100系統(りんくうタウン線)が3月30日で廃止されることになりました。高速道路を走らず、延々と一般道を走るのですが、あまり利用者が多くはなかったのでしょうか? イオンが和歌山にできて、需要はさらに減ると見込んだのでしょう。100系統は全線が廃止となり、代替のバスはありません。

(追記)
 南海本線の休日の区間急行の運転区間延長は、5月10日以降も当面の間、継続して行います。
(参考:南海ホームページ http://www.nankai.co.jp/library/company/news/pdf/140227.pdf、http://www.nankai.co.jp/library/company/news/pdf/140430.pdf、和歌山バスホームページ http://www.wakayamabus.co.jp/haishi/index.html)

| | | Comments (2) | TrackBack (2)

「おれんじ食堂」、大幅値上げか?

 肥薩おれんじ鉄道は、JRと同じ3月15日にダイヤ改正を行います。「おれんじ食堂」もダイヤ及び内容が大幅に変更となります。

 ダイヤ改正後の「おれんじ食堂」も3本であることには変わりありませんが、時間帯、コースが変わります。1号便は出水8:52発、川内10:30着。食事は朝食らしく、一例として、季節の絶品スープ、究極のフレンチトースト、出水産の元気鶏卵料理、地元産黒豚肉料理、フレッシュサラダ、フレッシュフルーツなどが出されます。水戸岡デザインでリニューアルされた阿久根駅では23分停まり、朝食の一部が提供されます。東シナ海を望む景勝地では時速35キロで徐行します。無人駅の薩摩高城では15分停まり、絶景ロケーション体験などを行います。お値段は飲食付パッケージプランで大人10000円、子供7000円です。

 2号便は川内11:07発、新八代14:55着。薩摩川内市の薩摩八重ファーム、出水市の農園レストラン三蔵、水俣市の鶴の屋がコラボした究極のランチが提供されます。無人駅の薩摩高城では33分停まり、絶景ロケーション体験などを行います。東シナ海や不知火海を望む景勝地では時速35キロで徐行します。水戸岡デザインでリニューアルされた阿久根駅では18分停まります。車内ではミュージシャンやマジシャンなどによるエンターテイメントもあります。お値段は飲食付パッケージプランで大人21000円、子供16000円です。

 3号便Aは新八代15:25発、出水17:04着。おれんじ鉄道厳選の菓子店から「おれんじ食堂オリジナルスイーツ」が提供されます。優雅な列車アフターヌーンティーです。不知火海を望む景勝地では時速35キロで徐行し、車内ではミュージシャンやマジシャンなどによるエンターテイメントもあります。お値段は飲食付パッケージプランで大人12500円、子供9500円です。3号便Bは出水17:20発、川内18:51着。水俣市の鶴の屋が創作した新たなオリジナルディナー(多国籍料理)を提供します。ディナーらしく、食前酒の提供もあります(ノンアルコールもあります)。水戸岡デザインでリニューアルされた阿久根駅では17分停まります。東シナ海を望む景勝地では時速35キロで徐行します。無人駅の薩摩高城では14分停まり、絶景ロケーション体験などを行います。車内ではミュージシャンやマジシャンなどによるエンターテイメントもあります。お値段は飲食付パッケージプランで大人14000円、子供10500円です。3号便はA、Bを通して乗るプランもあり、これだと飲食付パッケージプランで大人21000円、子供16000円です。現行のプランに比べてパワーアップしているのでしょうが、大幅な値上げとなっています。

 なお、「おれんじ食堂」は3月21日から9月28日の間、合計119日間運行します(3号便Bは運行しない日もあります)。金曜日から日曜日にかけてを中心に運行されます。このほか、貸切列車として運行する予定の日も27日あります。基本的には平日ですが、休日の3月21日、22日も貸切となります。御注意ください。
(参考:肥薩おれんじ鉄道ホームページ http://www.hs-orange.com/cgi_bin/webpat/document/restaurant/2014/012401/index.html)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

あおなみ線にノンストップ列車

 名古屋と金城ふ頭とを結ぶ第三セクター鉄道のあおなみ線。現在は各駅停車が24分で結んでいます。

 ところが5日の名古屋市議会定例会で明らかになったところによれば、レゴ社のテーマパーク、「レゴランド」が開業する2016年度に合わせて、ノンストップ列車の運行を検討しています。大規模な改修なくダイヤを調整するだけでノンストップ列車を運行させることができるようで、所要時間は17分程度に短縮されるようです。なお、各駅停車の本数が減るということはないようです。

 名古屋-金城ふ頭間は15.2キロありますので、17分で結ぶとなれば、それなりに速いということになります。あおなみ線の速度向上策は、SLと比べるのが失礼なぐらい、地に足の着いた利便性向上策と言えるでしょう。
(参考:日テレNEWS24 http://news24.jp/nnn/news86218144.html、毎日jp http://mainichi.jp/select/news/20140306k0000m020132000c.html)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

東京メトロ北綾瀬駅、ホームを10両編成に延伸へ

 東京メトロ千代田線の北綾瀬駅は、3両編成の単式ホームが1本しかありません。代々木上原方面に直通する電車はなく、隣の綾瀬との間を3両編成の電車が行ったり来たりしています。事実上の枝線となっています。

 その北綾瀬ですが、10両編成に対応することができるようにホームを延伸するとともに(綾瀬駅方面に約135メートル延伸します。屋根及びホームドアについても延伸します)、出入口を2か所新設します。しょうぶ沼公園側と環状7号線北側に出入口を新設するとともに、エレベーターも両方の出入口に設置します。従来からある出入口を含めて、3つともエレベーターが使え、複数のバリアフリールートが確保されます。

 工事は2014年度中に着手するようで、2018年度末に完成する予定です。10両編成に対応できるようになることで、代々木上原方面への直通運行もできるようになります(ダイヤは計画が決まり次第、公表されます)。
(参考:東京メトロホームページ http://www.tokyometro.jp/news/2014/pdf/metroNews20140228_kitaayase.pdf、日経ケンプラッツ http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/knp/news/20140228/653449/)

| | | Comments (0) | TrackBack (1)

明治村、SL2両体制に

 明治村には9号と12号という、2両のSLがあります。現在明治村では明治時代に活躍したイギリス製の12号のみが走っていますが、点検のため2週間に2日ほど運休しなければなりません。残る9号は、運転させることができないからです。

 ここで簡単に9号について紹介することにしましょう。9号は1912年にアメリカボールドウィン社が製造し、1913年から富士身延鉄道(現:身延線)で走り始めました。1936年に日本鋼管(現:JFEエンジニアリング)鶴見製鉄所に移り、1973年に明治村に入りました。その後は明治村の中を走っていました。

 ところが、9号も修理することになりました。2月24日に大阪市の工場に搬出されました。2015年3月に修理を完了させる予定で、9号が復活すれば毎日運行させることが可能となります。
(参考:中日新聞2月25日朝刊)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

山形新幹線の新デザイン発表&新幹線初の観光列車「とれいゆ」登場

 山形新幹線の話題をふたつ。

 山形新幹線の塗装が変わるという話は以前に書きましたが、そのデザインが明らかになりました。

 ベースは「蔵王ビアンコ」と呼ばれる蔵王の雪の白、そこに深い紫色が加わります。山形の県鳥「おしどり」をモチーフとした「おしどりパープル」です。帯には県花である「紅花」の生花の鮮やかな黄色(「紅花イエロー」)を基調に、染料に加工されるにつれ赤色(「紅花レッド」)へ変化していく「紅花」の色の移ろいを先頭部に向けてのグラデーションで表現しています。シンボルマークは山形の美しい四季を表す4つのデザインを順番に配しました。東京寄りの片面には春を表す「桜」と「ふきのとう」を、もう片面には夏を表す「紅花」と「サクランボ」を、山形寄りの片面には秋を表す「稲穂」と「りんご」、もう片面には冬を表す「蔵王の樹氷」を並べました。

 奥山清行氏による新しいデザインでの運行は4月下旬に始まる予定です。その後、順次塗り替えを行い、2016年度末を目途に全編成の塗り替えが完了する予定です。

 もうひとつの話題は、新幹線初の観光列車。乗ること自体が目的となる列車が山形新幹線にデビューします。名前は「とれいゆ」。「トレイン」と「ソレイユ」(フランス語で「太陽」を意味します)を合わせた造語です。「食(太陽の恵みによる様々な食材)」「温泉」「歴史・文化」「自然」を温泉街のように散策しながら列車の旅を楽しむ、というテーマが凝縮された列車であるという想いを込めて命名したようです。

 「とれいゆ」はE3系を改造してつくられます。5億円かけて改造します。6両編成なので、秋田新幹線用の車両の改造なのでしょう。これなら車両の長さの問題も関係ありません(同じE3系でも、山形新幹線用は7両編成、秋田新幹線用は6両編成です)。11号車だけが座席車のままで(ただし、グリーン車から普通車指定席に代わります)、あとは大きく変わります。12~14号車は「語らいの間」として、お座敷指定席となります。ゆったりとした畳座席となっています。15号車は「モノや人との出会いの間」として、湯上りラウンジとなります。バーカウンターや畳座敷のあるラウンジもあります。16号車は「くつろぎの間」として、何と足湯となります。8人が楽しむことができます。足湯でくつろぎながら車窓を見ることができます。15、16号車は定員外のスペースなので、6両での定員は143人の予定です。福島-新庄間を中心に、7月以降から臨時列車として休日を中心に年間120日程度の運行を予定しています。福島-新庄間を2時間ほどで走らせるようです。

 外観は月山をモチーフに、おおらかな円弧で表現しました。色は「月山グリーン」を中心に、最上川の趣のあるブルーを先頭に配しています。また特徴的な円弧のラインはこれまでの「つばさ」のイメージを踏襲しながらも沿線の美しい山々を表し、全体を蔵王の清々しい白で包み込んでいます。こちらも、奥山清行氏のデザインです。

(追記1)
 「とれいゆ」では、オリジナル衣装を着た販売アテンダントが、バーカウンターやワゴン販売で、山形県産の地酒、ワイン、ジュース、つまみ等を販売します。

 16号車には足湯がありますが(温泉ではありません。車両基地で積み込んだ湯を循環させます)、びゅう旅行商品を利用する人に限り足湯利用券を予約できます(350円)。当日でも空きがあれば足湯利用券を手に入れることができます(380円)。利用時間はひとり約15分で(時間指定がなされています)、着替えの時間等も含まれます。

(追記2)
 「とれいゆ」用の新幹線も、一応時速275キロを出す性能を持っていますが、実際には時速110キロしか出さず、山形新幹線以外で運転することは考えていないようです。

(追記3)
 「とれいゆ」デビュー1周年を機にサービスが見直され、足湯利用の人でなくても、時間を区切って、見学ができるようになりました。
(参考:JR東日本ホームページ http://www.jreast.co.jp/press/2013/20140303.pdf、JR東日本仙台支社ホームページ http://www.jr-sendai.com/wp-content/uploads/2014/06/toreiyu_tsubasa.pdf、http://www.jr-sendai.com/wp-content/uploads/2015/06/toreiyu_tsubasa.pdf、MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140304/biz14030419060031-n1.htm、朝日新聞3月5日朝刊 14版、朝日新聞7月1日朝刊 14版、「編集長敬白」 http://rail.hobidas.com/blog/natori/archives/2014/07/post_463.html、「鉄道ファン」2014年10月号 交友社、「鉄道ジャーナル」2014年9月号 鉄道ジャーナル社)

| | | Comments (0) | TrackBack (2)

竹久夢二生誕130年で、路面電車も夢二の絵をラッピング

 大正ロマンを代表する画家、竹久夢二は瀬戸内市の出身。今年は生誕130周年に当たります。そこで、両備グループは、岡山電気軌道で夢二の絵を車体に描いたラッピング電車を走らせることにしました。早ければ3月下旬にも運行を始めます。2015年3月までの予定です。

 全体のデザインを担当するのは、水戸岡鋭治氏。岡山城をイメージした黒色基調の、岡山電気軌道の路面電車「KURO」の車体に、夢二の代表作「立田姫」「早春」など8点を描くとともに、車内にも夢二の絵の写真を並べて乗客にミニギャラリーを楽しんでもらえるようにします。東山線で1日5往復する予定です。

 夢二の絵をラッピングするのは、路面電車だけではありません。岡電バスの路線バス3台もラッピングし、夢二郷土美術館近くを通る路線で運行します。両備グループのニッコー観光バスが関東で運行している2台も夢二の絵をラッピングします。
(参考:山陽新聞ホームページ http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2014022712235146/、YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/okayama/news/20140227-OYT8T01279.htm)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

上野にD51

 JR東日本はSLを各地で走らせ、観光用として親しまれています。そのSLが、この週末、何と都内を走るのです。

 今月で東日本大震災から3年を迎えます。そこで、テレビ局の企画で、3月7日から8日にかけて、釜石駅から東北の玄関口である上野駅まで、「SL銀河」(4月12日運行開始)の車両を使用した団体特別列車を運行します。

 この中で、最後の1区間、尾久-上野間でSLが走るのです(東京近郊のその他の区間は、電気機関車がけん引して運行します)。D51 498が走ります。JR東日本には何両かSLがあるので、SLが走ること自体は珍しくもなんともないのですが、東京を走るとなると話は別です。上野にSLが現れるのは10年ぶりのようです。

 SLが尾久-上野間を走るのは8日の13時ごろ~14時30分ごろ。特別列車及び回送列車として1往復します。前日7日の12時ごろから15時ごろにかけては、SLの試運転として、尾久-上野間を2往復します。

 SLで運行する列車は、上野駅17番ホームに到着する予定です。そのため東北線、高崎線、常磐線の一部の列車について発着時刻やホームの変更を行う予定です。ホーム等駅構内の入場を制限する場合もあります。また、沿線及び駅構内への人出が予想されるため、各所にJR東日本社員やガードマンを配置します。場合によっては、鉄道跨線橋等の通行を制限することもあります。

(追記1)
 テレビ局の企画による列車、「みちのくSLギャラクシー号」は7日の午前に釜石を出発しました。釜石-花巻間は4月12日から「SL銀河」をけん引するC58 239が、花巻-郡山間はED75 757が、郡山-尾久間はEF510-515がけん引しました。

(追記2)
 「みちのくSLギャラクシー号」は最後はD51 498にけん引されて上野駅にやってきましたが、後部にはEF65 501がついていました。上野からの折り返し回送のためです。
(参考:JR東日本ホームページ http://www.jreast.co.jp/railway/pdf/20140228_sl.pdf、railf.jp http://railf.jp/news/2014/03/08/170500.html、鉄道ホビダス http://rail.hobidas.com/rmn/、「鉄道ファン」2014年6月号 交友社)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

高岡市交通戦略策定協議会、万葉線延伸で試算

 以前、万葉線の延伸構想について書きましたが、その続報です。

 高岡市総合交通戦略策定協議会は2月19日、2014年度から10か年の交通戦略を取りまとめました。この中で万葉線の延伸を実現に向けて検討するものと位置付けるとともに、延伸構想のある9つの案の概算事業費等の試算を行いました。延伸構想は片原町から高岡商業高校方面で3案、北陸新幹線新高岡駅方面で6案あります。今回の試算では、道路拡幅やJR線乗り入れ設備改修などの費用は含みません。

 その結果、高岡商業高校方面では、鳳鳴橋手前までの0.7キロ延伸する案、国道8号手前までの1.6キロ延伸する案、高岡商業高校付近までの2.2キロ延伸する案の3案あります。このうち、一番遠い高岡商業高校付近まで延ばす案の場合、事業費が76億円、利用者数は年間31.8万人、800万円の黒字を見込んでいます。新高岡駅方面では、高岡駅前から城端線に乗り入れる案などがあります。このうち、国道156号線を経由して3.5キロ延伸する案は、事業費が107億円、利用者数は年間37.9万人で、1000万円の黒字を見込んでいます。黒字が見込まれるのはこの2案だけで、残りの7案は赤字となっています。

 ちなみに協議会副委員長の神田京大准教授によれば、新高岡駅から高岡商業高校方面までの全線開業した場合に富山県西部4市の経済効果が最大となり、次いで新高岡駅方面のみ、高岡商業高校方面のみの順となるようです。
(参考:中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/20140220/CK2014022002000037.html)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

師崎-伊良湖間フェリー、9月末で廃止へ

 名鉄海上観光船は、1969年から知多半島の師崎港と渥美半島の伊良湖港間にカーフェリーを運行しています。しかし、このフェリー、9月末で廃止になります(篠島、日間賀島の住民の足となっている高速船、フェリーは存続します)。2月27日の株主総会で決定され、3月11日に中部運輸局に廃止を申請します。

 廃止の原因は利用者数の減少や燃料費の増加。ピーク時の1993年度には、12.6万人の乗客と4.7万台の車両を運んでいましたが、2012年度には6.8万人と2万台にまで減っています。3年間で約3000万円の赤字が続いています。しかも、船の更新費用がかかってきます。船は建造から20年を経て、置き換えの時期です。更新には約10億円かかりますが、その更新を行う体力がないため廃止することになりました。

 利用者からは存続を求める声がありますが、ネックになるのはこのフェリーが観光路線であって、生活のためのものではないこと。国の支援制度になく、船の更新費用まで支援するのはバスと比べてバランスが取れないことから、愛知県や南知多町は公的支援に消極的です。もともと離島航路のように補助金を出さないといけないような航路ではなく、現実に補助金が見込めない状況では、廃止になってもやむを得ないでしょう。
(参考:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chubu/news/20140226-OYT8T00135.htm、中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20140301/CK2014030102000048.html、東日新聞ホームページ http://www.tonichi.net/news/index.php?id=35479)

| | | Comments (0) | TrackBack (1)

津軽海峡フェリー、消費税率引き上げに伴い値上げ&シーズン別運賃の導入

 青森-函館間及び大間-函館間でフェリーを運航している津軽海峡フェリーは、消費税率引き上げに伴い、4月1日から値上げを行います。改定率が108/105になるように改定を行います。また、同じ4月1日から旅客運賃、車長が6メートル未満の車両、特殊手荷物(自転車、原付、二輪、サイドカー・三輪バイク)については、シーズン別運賃を導入します。

 シーズン別運賃は年間をA、B、Cの3期間に分けます。A期間は1月5日~4月25日、5月7日~31日、10月1日~12月26日です。B期間は6月1日~7月18日、8月25日~9月30日、12月27日~1月4日です。C期間は4月26日~5月6日、7月19日~8月24日です。これまで青森-函館間で2700円(スタンダード・二等)だった旅客運賃は、A期間が2220円、B期間が2770円、C期間が3190円となります。これまで青森-函館間で20000円だった車長6メートル未満の車両は、A期間が16460円、B期間が20570円、C期間が23660円となります。B期間は消費税率の引き上げをそのまま反映させた運賃、A期間は今までよりも安くなっています。反対に大幅な値上げとなるC期間については、利便性の向上につながるような増便を行う予定です。
(参考:津軽海峡フェリーホームページ http://www.tsugarukaikyo.co.jp/topics_important/page/?id=1391066944zb1Yh、http://www.tsugarukaikyo.co.jp/topics_important/page/?id=1389798051sCXYB)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

名古屋市営地下鉄東山線の車両、再びアルゼンチンへ

 丸紅は、アルゼンチン共和国ブエノスアイレス市地下鉄公団から、ブエノスアイレス地下鉄C線向け電車30両を受注しました。新車をつくるのではなく、名古屋市交通局東山線を走行していた5000形地下鉄電車を改修し(名古屋市交通局は、2013年5月に指名競争入札にかけ、30両を2205万円で落札しました)、電機品、空制品(ブレーキ制御装置、コンプレッサ等)のみ新製して納入します。全体契約管理は丸紅が、改修とりまとめは大阪車輛工業が、電機品は東洋電機製造が、空制品はナブテスコが担当します。地下鉄時代にはなかったパンタグラフも搭載し、年末に船で運ばれ、2015年の春にもアルゼンチンで走ることになります。

 海外に日本で使われた電車が行くことはしばしばありますが(一例はこちら)、ブエノスアイレスの地下鉄でも、実績があります。かつて丸紅は、1994~1996年にはブエノスアイレス地下鉄B線向けに営団地下鉄(現:東京地下鉄)丸ノ内線電車131両を、1998~2002年にはC線向けに(「黄電」として親しまれた)名古屋市交通局東山線電車78両を改修し、納入しました。そのときの丸紅のプロジェクトマネジメント能力と改修電車納入実績、及び納入電車の性能が評価され、今回の受注につながったのです。東山線の車両は2代続けてアルゼンチンに行くことになったのです。ブエノスアイレスの地下鉄は運行時間が正確で、利用者が増えています。東山線の車両を追加投入して運行本数を増やし、ラッシュ時の混雑緩和を図るようです。

 なお、1980年以降に導入された5000形の車両は、東山線全駅のホームにホームドアを設置するため、2015年度までに順次廃車になります。

(追記)
 東山線5050形は、2015年8月30日に引退します。引退に際しては記念式典を行い、高畑発藤が丘行のノンストップ列車を運行します。名古屋も栄も通過するこのノンストップ列車に乗るには、往復はがきによる事前の応募が必要です。
(参考:中日新聞2月25日朝刊、丸紅ホームページ http://www.marubeni.co.jp/news/2014/release/00015.html、名古屋市交通局ホームページ http://www.kotsu.city.nagoya.jp/info/2007/009012.html)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

いすみ鉄道で夜行列車を運行

 いすみ鉄道で夜行列車を走らせることは以前にも書きましたが、2月15日から16日にかけて、初めて夜行列車が運行されました。

 とは言っても、いすみ鉄道は全線たった26.8キロしかありません。列車どころか、歩いても一晩でたどりつけそうな距離です。32人の乗客を乗せ、15日の22時に大原駅を出た夜行列車は、途中長い停車をしながら2往復半し、翌朝6時に大多喜駅に到着しました。

 いすみ鉄道に夜行列車を走らせるというアイデアは、やはり鳥塚社長のアイデア。いすみ鉄道は国鉄時代につくられたディーゼルカーを2両所有していますが、古い車両だけに何かとお金がかかります。いすみ鉄道にはディーゼルカーの運行を支援するため、5000円から50万円の年会費を払う車両オーナー・サポーターがいます。今回の夜行列車は、この車両オーナー・サポーターを対象に参加者を募集しましたが、すぐに満員になったようです。料金は1席分の6800円から1人でボックスを占領できる11000円まで。途中駅では列車の撮影時間が設けられたり、臨時のラーメン屋が登場したりしました。

 この夜行列車、5月にも運行する予定のようです。
(参考:朝日新聞ホームページ(会員登録要) http://www.asahi.com/articles/ASG2J3WB3G2JUDCB009.html)

| | | Comments (0) | TrackBack (0)

岩泉線に代わるバスサービスの詳細、発表

 4月1日に岩泉線が廃止され、東日本交通の路線バスが運行されることは以前にも書きましたが、それについての続報です。このたび、JR東日本盛岡支社から、バスサービスの詳細が発表されました。

 バスを運行するのは東日本交通という会社。名前は大きい会社ですが、本社営業所は岩泉町にあります。バスの運行区間は茂市駅-岩泉病院間。国道340号線などを走りますが、大川集落、岩泉市街地では外れたところにも寄ります。停留所の数も茂市駅-和井内間は駅のあったところに相当する停留所しかありませんが(押角駅に相当する停留所はないようです)、岩泉町内はきめ細かく停留所が設置されます。27か所もあり、バスならではのメリットです。一部区間には停留所以外でも乗降が可能な、フリー乗降区間も設定されています。運賃は今の岩泉線の運賃をベースとしていますが(4月1日開業なので、消費税率は8%です)、岩泉町内は鉄道時代の各駅と1957年まであった宇津野駅に相当する、5つのゾーンに分けられ、ゾーン内だけの利用は一律140円です。岩泉町民バスと共通利用が可能なバス回数券もあります。東日本交通本社営業所、バス車内で発売します。定期券もあり、こちらは東日本本社営業所と茂市駅、宮古駅で発売します(宮古駅は鉄道の定期券と併用する場合のみ発売)。

 本数は廃線前と同じく、茂市駅行きは和井内発が1本、岩泉病院発が3本、茂市駅発は岩泉病院行きが4本です。接続は宮古方面、盛岡方面ともに割合良好です。
(参考:JR東日本盛岡支社ホームページ http://www.jr-morioka.com/cgi-bin/pdf/press/pdf_1393477772_1.pdf)

| | | Comments (0) | TrackBack (1)

« February 2014 | Main | April 2014 »