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甲府、中津川リニア駅周辺の開発案について

 2027年開業予定のリニア中央新幹線の駅周辺の開発案が出てきています。今日は甲府中津川を取り上げます。

 山梨県が19日に明らかにした駅周辺開発の計画案では、甲府市大津町に設置される駅の周辺を含めた総開発面積は24ヘクタールになります(うち道路は2ヘクタール)。駅自体の面積は2.5ヘクタールです。

 駅の北側には中央道に接続するスマートインターチェンジ(仮称は甲府中央スマートインターチェンジ、2.5ヘクタール)、駐車場(5ヘクタール)、バスやタクシーが発着する駅前広場(1ヘクタール)が整備されます。公共交通機関によるアクセス手段もありますが、地方のリニアの駅へのアクセス手段として何より必要なのが大駐車場なのです。1日の予想利用者数は12300人ということなので、1640台分確保します。なお、駐車場は一部を有料化します。駅前広場からは富士山方面に向かうバスや甲府市中心部を結ぶBRTが発着します。駅前広場は駅の南に設ける案もあります。

 駅の南側には憩い・交流機能用地(6ヘクタール)と産業振興機能用地(5ヘクタール)ができます。憩い・交流機能用地とは、南アルプスや甲府盆地を眺めることのできる高層の展望施設や観光案内所、土産物店などがあり、イベントを開く公園などもできます。産業振興機能用地には大学や企業の研究所を誘致します。憩い・交流機能用地と産業振興機能用地のどちらかを駅に近い側に置くかは、今後決めます。駅の西側には県工業技術センターがあり、産業振興機能用地を駅の近くに置けば、隣接する格好になります。

 山梨県は2014年度中に開発計画を確定させ、開発のためにどのような事業方法をとるか決めます。

 話は変わりまして、次は中津川。こちらもリニアの駅の近くに中央道が走っています。そこで、中津川インターチェンジと恵那インターチェンジとの間に新たなインターチェンジとを設けます。国道19号の北側に料金所を設け、国道19号の上を橋で越えて中央道に接続します。その新たなインターチェンジからは濃飛横断道が出ます。濃飛横断道は郡上市と中津川市を結ぶ約80キロの地域高規格道路で(現在、下呂市内の5.1キロが開通しています)、そのうち中央道からリニア駅予定地の東側を通り、木曽川の美恵橋までの約5.1キロの区間をリニア関連工区として、リニア開業までの開通を目指しています。中央道からリニア駅予定地までは4車線、駅から北が2車線となります。道路建設予定地には民家などが78棟あり、今後用地取得を進めます。
(参考:日本経済新聞ホームページ http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK1904D_Z10C14A3000000/、朝日新聞ホームページ(会員登録要) http://digital.asahi.com/articles/CMTW1403202000001.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_CMTW1403202000001、MSN産経ニュース http://sankei.jp.msn.com/region/news/140320/ymn14032002040001-n1.htm、岐阜新聞ホームページ http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20140320/201403201020_22185.shtml、中日新聞ホームページ http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20140321/CK2014032102000010.html)

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