西武「レッドアロー」、横浜直通を検討へ
東京メトロを介した西武・東武と東急との直通が始まって1年が経ちました。横浜と埼玉県との行き来は大幅に増えましたが、ネームバリューの大きさから横浜に向かう流れのほうが多いというのが現実のようです。
そこで西武が考えているのが、特急「レッドアロー」を横浜に直通させること。東急東横線、みなとみらい線の相互直通運転を開始してから、池袋線の乗客が前年に比べて1日8000人増えました。特に直通運転の終点の飯能駅は、定期券利用客を除いた乗客数が3.2%伸びました。飯能駅は秩父連山のふもとにあり、ハイキングの起点となります。また、初日の出を見るための元町・中華街発の列車を走らせたところ、深夜なのに350人が利用しました。
ただ現在直通している列車はロングシートの車両で、目新しさはありません。「レッドアロー」なら進行方向に向かって座席があり、車窓を楽しみやすいです。西武としては飯能や秩父を箱根のような観光地にするという野望があるようで、そのために「レッドアロー」の横浜直通を検討しているのです。
もっとも、軌間が同じだからといってすぐに直通できるわけではありません。22日に近鉄特急が阪神に乗り入れますが、いろいろ課題があり、簡単にはいきませんでした。地下鉄線内を走るには、緊急脱出に対応するために車両前面に非常口を設けなければならないのですが(法律上の義務ではありませんが、地下鉄のトンネル断面は小さいので、事実上前面の扉は必要なようです)、現行の「レッドアロー」にはそれがありません。特急料金制度がない東急などで特急料金をどのようにするかは重要な課題です。また、横浜側の終点元町・中華街で座席の向きを変える時間も確保しないといけません。
(参考:朝日新聞ホームページ(会員登録要) http://digital.asahi.com/articles/ASG3G5VJ8G3GUTNB00X.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASG3G5VJ8G3GUTNB00X、Business Media 誠 http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1404/11/news038.html)
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