西尾線、蒲郡線、愛知県の補助金削減へ
利用者が少ないため赤字が続いている、名鉄西尾線、蒲郡線。西尾-蒲郡間は約7.4億円の赤字です(2012年度)。当然ながら名鉄の自助努力ではやっていけず、地元自治体の西尾市、蒲郡市は名鉄に対して支援金を出しています。2010年度から毎年、西尾市は約1.5億円、蒲郡市は約1億円を名鉄に対して支援しています。愛知県は直接名鉄にお金を出しているわけではありませんが、支援金を出している西尾市、蒲郡市に対し、1/3を補助しています。つまり、西尾市には5000万円、蒲郡市には3300万円を補助しています。
しかし、3日に行われた蒲郡市議会において、2014年度から愛知県の補助金が減ることが判明しました。愛知県の補助額が1/3から1/4に減るのです。西尾市、蒲郡市への補助金の額は約6100万円になるのです。愛知県としては西尾線、蒲郡線に対して、永久に支援をすることはできないというのです。2016年度で打ち切る考えのようです。
明るい話もあります。利用者が増えているのです。いったん2007年度に過去最低の約292.7万人に落ち込んだものの、2013年度は目標の315.3万人に届く見通しのようです。沿線の西尾市、蒲郡市や民間による利用の呼び掛け、イベント開催が功を奏しているようです。根本的な解決ではありませんが(とは言っても人口や需要そのものが少ない以上、根本的な解決策も見当たりません)、当面はこうやって利用者を増やすしか仕方がないでしょう。当然ながら西尾市、蒲郡市の負担は続けなければなりません。愛知県が補助をしなくなったとしても、西尾市、蒲郡市はそれを理由にやめることはできません。補助を打ち切るということは、廃止に同意することと同じことなのです。
(参考:朝日新聞3月4日朝刊 中部14版)
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